やらない夫は約束を守るようです Episode.二人の騎士 第五章 動き出した流れ 後編

2010 09 30  目次ページ ⇒ 最初から読む   タブレット ⇒ モバイルやる夫Viewerで変換して読む   タグ:ショボン玉, Episode.二人の騎士, |
74 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:00:11 ID:AHvCG9wS
五206.
━━━━━━━━━━……
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小一時間も待っただろうか。

最後に大きく鼻を啜った音が聞こえたと思ったら、
天蓋の中から静かな―――しかし、決意に満ちた呟きが漏れた。





┏─────────────────┓

   しっかりしなきゃ。
   ………私が、しっかりしなきゃ。

┗─────────────────┛











 
 
ショートカット
第五章 その4 10/09/23
第五章 その5 10/09/23
75 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:01:08 ID:AHvCG9wS
五207.
聞きつけて目を開けたやらない夫は始まるか、と頭の中の考え事を追いやったのだが、



           / ̄ ̄\
         /   _ノ  \
         |    ( ●)(●
.         |      (__人__)     (さて―――)
           |,      ` ⌒´ノ
          │         }
           ヽ、      ソ
          イ斗┴r┐` .;
    / ̄`ーゞ、  / |__ 〈ー─r、
   /     \ ∨\  |,ベ._ / |
   {    . : : : . ヽ>ー\[ ̄{ 〉\|、_
   |        `丶}\  __\_]~∨'\`ヽ
   :|   ._    \_}/r‐-}\ ゙,`''く l ゙,
    ト、: :./ / ̄`` ぐ└f'二)::{  ',  | !,ゞ┐
    `、∨ ´ ,.、-''"~ ̄}_{‐''く:::{_  ', _|_|_,rー'、_
     }{ / _、-'''"~ ̄{_\;;;;;j;><;:::::\:::ヘ}\
      }∨: /  _、-''゙~ ̄ ̄     \::::},之_ ヽ
       〉∨   /           ,.、イ;;ノ_   `ヽ}
     {: \,/\  -‐ '"   /` ̄      :.:}



聞き覚えのある声にジュンはまさかと唾を飲む。



        /l
     Λ/ 〈 へ、
   ヘ|        ,>
 ∠  /   〉ヽ   ̄\
 / ノ〈 |^^| /\ト、  ト、l      (あれ?
 |/| .ハ|__ |/___ ヽ  ヽ       この声―――)
   l/  |‐|   |―ヽ_|
    |  ̄ c  ̄   6 l
.   ヽ (____ u ,-′
     ヽ ___ /ヽ
     / \∨/ l ^ヽ
     | |      |  |



76 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:02:08 ID:AHvCG9wS
五208.
そしてやはり、勢いよくカーテンを開いて現れたのはシンシアであり、



                 , -、/ ̄ヽ   __
            __(  しヘ 弋/ )\
            /ー'    \    └ヘ\
         └ヵ              |\
        / ̄\             〕 \
        └┐         _   -―-\  ヽー、
        ┌┘        ,.   /  ヽ \ 了   ト ∠ム / ヽ
        廴     /   /       ヽ`つ  ∨Y   ̄〕マ7_
         r┘   /              |  |└┐ | |  rヘ´ \ j!   _
         `つ   ./            |  |  | | 〔. ||<_ム__>  ̄__
         〔_ .′           |  | || |i `)|| 〔 ヘ\ <
           ヽ| | :  |  |    |  | ||  レハ 弋 |r= 、r┘ | \ `    「ごめんなさい。
            | | |  |||    |  川ィチレ,_| ({ヘ參〉)  !   \    挨拶に来てくれたのに待たせたわね」
            | | |  |⊥从_| /j//ィi´うハ「| |广7_ハ   ヽ
             \\ヽ7了7ヾ     ゞ- '| |∨/   \  \
               \| ヽ ゞン       | | ∨     \  \
                 | ∧    ` . -    __| ハヘ      \  \
                 | l| >_    / j / ̄ヽ.マ_     \  \
                 /∧|/   __ア=ミく入`マ" ̄ ̄ /        \
              // ヘ   /-ゞ參r' _≧ \ ̄/___〉         \
          ___/∠ ヽ_\イ   `T1く, ―‐  ∨  ヘ,__
          \   _...ニニニ>    」 K_,/ ̄ヽ 〉¬   \_
             ̄  _/ __〔  /  | ゝィ厂ト  Ⅴ | |  廴 厂 ヽ
            <二、≦二._ヽイ    |  「 广ヽ.ノ |/   \   /
              冫 ̄_.ア/ /     /(  ┬―\     |  ヽ
              / --≧> /、 __  ゝ┴イヘ         /!  ノ
             /    ヾ\  ん}}丿 `ー' ̄丿  ト _      / r‐'´
           く      ` ==' ( ̄ ̄ ̄   ト    ̄ ー‐' ノ
            \__,.....,      ノ       /,! \――<__
           /     >ー―'     / /   /     ト         ┌────────────┐
         _/     / |         /   /   /ヘ    /ヘ\      │     シンシア      .....│
        / ___    /|  ヽ   ー '´   /   /  ヽ\_〉 ヽ \.     │       ↓         │
     __L{  ` ノ /∧   \  _,..    /   /    \  ` 、\\  ..│  ローゼン王国王女    .│
      |  __  ̄__ノ/  ヽ     ̄    /   / |      \.          │  真紅=L=ローゼン    │
     し'⌒i     く /    \      /   / |   |     \       └────────────┘
   /   弋__r‐、 У           /   / |     |      \
  / イ丁j /    フ            /   /  |  |  |
 ‘ 'レ/ノ {_/  /                  |  ||  |



その人こそ二人が護らなければならない真紅王女であった。

77 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:03:08 ID:AHvCG9wS
五209.
当然、全く気づいていなかったジュンは城が揺れるほどの悲鳴を上げ―――



                          。
                     。  。     |     。  。
     \ギャアアアアア!!!!/  .|.  |     |:|    |.  |
                   ||  ||    |.:.|    ||  ||
                     |:|. |:|   l∧l   |:|. |:|
              。     |.:.|. |.:.|   ,.傘.,   |.:.|. |.:.|      。
               |       .|∧||∧| ,傘傘傘, |∧||∧|       |
     。  。       ||.     (VVVV).傘傘傘.(VVVV)       ||      。  。
     |.  |      |:|      {∽}{∽}}}傘傘傘{{{∽}{∽}      |:|      |.  |
    . ||  ||     |:.:|    ,傘|l~~|l~~|}}个个个{{|l~~|l~~|傘,    |:.:|     ||  ||
    |:|. |:|    lvvl .,.,傘傘|∩||∩|}::::/⌒ヽ :{|∩||∩|傘傘,.,. lvvl    |:|. |:|
    .|.:.|. |.:.|.     |∩|傘傘傘|| l|| l|}:::|:   |:::{|| l|| l|傘傘傘|∩|     .|.:.|. |.:.|
   |∧||∧| ,.,.,傘||"||傘傘傘|| l|| l|}:::|:   |:::{|| l|| l|傘傘傘||"||傘,.,., |∧||∧|
   (vVVVV)傘傘{∽}个个个{∽}{∽}}:|三ニ三|:{{∽}{∽}个个个{∽}傘傘 (VVVVv)        |
   山i!山i山傘傘|三|!|/⌒ヽ!|l~~|l~~|}:/个\ {|l~~|l~~|!/⌒ヽ|!|三|傘傘山i!山i山          ∧
   ||^^||^^|个l个{∽}!||:.  ||{∽}{∽}}:{ニi二iニ}:{{∽}{∽}||:.  ||!{∽}个l个||^^||^^|       /;;;;;ヽ
   || l|| l|::::::::::::|三|!|iニニニi||l~~|l~~|}::::/\::::{|l~~|l~~||iニニニi|!|三|::::::::::::|| l|| l|        | ∩ |
   || l|| l|/l\||: ||!|/l\||| l|| l|}:::|:   |:::{|| l|| l||/l\|!||: ||/l\|| l|| l|  /\  |ニニ|
   || l|| l|::l⌒l: ||: ||!|:Ii==iI:||| l|| l|}:::|ニニニ|:::{|| l|| l||:Ii==iI:|!||: ||::l⌒l: || l|| l|三三三三三三三三
   |∬||∬|::|___l: |§|!|:|l  l|:||∬||∬|}:::, '三`、::{|∬||∬||:|l  l|:|!|§|::|___l: |∬||∬|:=:=:|:|=:=:|:|=:=:|:|=:=:
   {})({i})({}iニニニi{({})}!!.!|,,, l|:!{})({|})({}}::|皿l皿|::{{})({|})({}!:!|,,, l|:!!{({})}iニニニi{})({i})({}:::[]::|:|::[]::|:|::[]::|:|::[]::
   || l|| l|鬥l鬥||: ||!|鬥l鬥||| l|| l|}|鬥轟鬥|{|| l|| l||鬥l鬥|!||: ||鬥l鬥|| l|| l|:=:=:|:|=:=:|:|=:=:|:|=:=:  グラグラ
   || l|| l|/⌒ヽ||: ||!|/⌒ヽ||| l|| l|}|iiiiiiiiiiiiiiii|{|| l|| l||/⌒ヽ|!||: ||/⌒ヽ|| l|| l|:::[]::|:|::[]::|:|::[]::|:|::[]::
   |∬||∬||:.  ||§|!||:.  |||∬|∬||}|iiiiiiiiiiiiiiii|{||∬|∬|||:.  ||!|§||:.  ||∬||∬|:=:=:|:|=:=:|:|=:=:|:|=:=:
   |凶||凶|iニニニi|凶|!|iニニニi||凶||凶|}|二二二|{|凶||凶||iニニニi|!|凶|iニニニi|凶||凶|:::[]::|:|::[]::|:|::[]::|:|::[]::



78 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:04:08 ID:AHvCG9wS
五210.
なんて事だと取り乱しかけたのだが、



                                   /|___
                               r 、 / ./   /
                               i ヽi  /  /´ ̄ ̄ ̄`ヽ
                              _|  ´            <、
                            /    __   _         _\
                           / , //´ .` ´ `ヽ      \ ̄
                           レ´/ ./  / /.i   | 、      ヽ、
                            ,イ.| /| ∧ | ∧ ト、`ヽ ヽ   /
    「ぎゃあああっ!!              .| .|/ i.| .i\.|/ | .|´ `ヽi\i  r''
     やっぱりシンシアさん!!!」        .レ レ' ri/ ̄`、r´|/`ヽ V,ハ |  \
                              / i   .ト|    ├─タ.ノr-‐'´
                             /'   ヽ__〈 ヽ____ノ / |< ト ̄ヽ
                            ,゙  / )ヽ .r--- 、u /ヾlトハフ::::|`ヽ
                             |/_/  ハ .i ̄ ̄i u/:}  V  ::::|  \
                            // 二二二7,==='/u' __ /   :::/ / ヽ
                           /'´r -―一ァ‐ ゙T´ '"´/    |   :::::::}
                           / //   广¨´ / /'  /      /    ::::::イ
                          ノ ' /  ノ\  |  /\__   |     ::::::|
                        _/`丶 /   \| /   .\  \ .|     :::::|



    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \
  |    ( 一)(●)      「いえ、お気になさらず」
  |     (__人__)
   |     `⌒´ノ
   |   ,.<))/´二⊃
   ヽ / /  '‐、ニ⊃
   ヽ、l    ´ヽ〉
''"::l:::::::/    __人〉
:::::::::|_/ヽ.   /|||||゙!:゙、-、_
:::::::/´∨/`ー'〉゙||i l\>::::゙'ー、
:::y′.: ',ゝ、_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
/: ://: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|



やらない夫がしれっとしているので、ちょっと待ってよと説明を求める。

79 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:05:08 ID:AHvCG9wS
五211.



                      : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : : |: : : : ヽ: : ヽ
                      : : : : : : : : : : : : : : : :./\: : : : : ト、: : : : ト、: : /: :∨ :.l
                      : : : : : :∧: : /──{/、.  \ : : |.-\: : |ー∨、: : : : : |
                      : : : : :./ 1/     .i   l\:|   \|   |: : |\;!
                      : : ,、: :{           |-‐‐-|         .|:ヽi
   「あれ?              : :{ ヽ'           !   |         ハ:_}
   なんで僕だけ驚いてるの?」  ハヽ ヽ_____,ノ   ヽ_______ノ }
                      ハ: :`-',  ! | |  ! !      ' ! |' | | 川/ ノ
                        〉: :.:∧   〃'ー──-----、    ,イ"´
                         ̄  \  ヽ______丿  /
                              >、         ,イ´
                       ,────、__` ,‐──┬'"´ __
                      /        |   !     | ̄l ̄    `ヽ
                      .         |  ー──'  リ      }



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)   「俺は気づいてたから」
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   .>    <
   |     |
    |     |



いつも一緒に居たはずの彼は当然だろと言いたげであるし、



                         ) . .:./.:.::::/              \ \.:.::| |::::::人
                      .  ( . . .:.:.:::::::/       /        ヽ 入| |/ヽ `ヽ
                         \.:.:.:.::::/    / ′  l      |  l 「:::| |:::::::ノ   !
                            Y.:.:.′   ,′! l   |       |  }ノ..:.| |:::::ノ    |
                      .     ゝ┤   |  || l |    l   (. .:://.::∧    |
                              l !|  _|_Lj、 l | _/|_/ l | )//.::/ l   |
    「やっぱり、やらない夫は           |八 l l l{\|`ヾト、l、/ ̄l/`刈Y北L.,′ |   |
     気づいてたのね」               | ヽヽl ´==''     ==''^ } | ヒシ''′ |   |
                      .      '  l / ∧    '       イ|Y´    |   |
                            | j l ||丶   ‐    イ`ヽl l      |   |
                      .     /|  {| ! | ヽ ` rz=.、´ ノ  / lト、   |   |
                           //j/. :| ! |\ l、{{r勿}}〃  //| jj:::::\  |   |
                      .     /./. .:.::::|   {     `゙T゙´   // l|从::::::::::ヽ.!    |



王女はどうして気づかれたのかしら、と無念そうなのだから、
一人蚊帳の外のジュンにはたまったものではない。

80 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:06:08 ID:AHvCG9wS
五212.
一人だけ仲間はずれにして笑いものにしていたのか、とやらない夫に詰め寄るも



                      |\     /\     / |   //  /
                    _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///
                    \                     /
                    ∠  知っていたなら教えてくれよ! >
                    /_                 _ \
                     ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄
                      //   |/     \/     \|
           / ̄ ̄\               /l
          /_ノ     \             Λ/ 〈 へ、
         (● )(● )  |         ヘ|        ,>
         | (__人__) u  |         ∠  /   〉ヽ   ̄\
         | ` ⌒´    |       / ノ〈 |^^| /\ト、  ト、l
        .  |         }        r、| .ハ|__ |/___ ヽ  ヽ
        .  ヽ        }         |:l1) |  |‐|   |―ヽ_|
          ヽ     ノ         |` ||  ̄ c  ̄   6 l
           /       ` ー───´ `'ソ) ____  ,-′
           | |      ト-───--''ノ ヽ ___ /ヽ
          | |      |             / \∨/ l ^ヽ
                              | |      |  |

       「あー、まぁそのなんだ?
       確信が無いのに言うのもってさ」



王女の気持ちについて推測は立っていたが、
それを説明するつもりのない彼はそっぽを向いて言葉を濁す。

81 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:07:08 ID:AHvCG9wS
五213.
そこへ、知らないフリをして自分のお遊びに付き合ってくれていた事が嬉しい王女が割り込んで



         ,、   ):::::::::::::::::::ゝ_   ノ:ヽ、
       /:::::`ー'´:::::::::::::::::::::::|:::`ー'´:|::::::::ヽ,
       ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::l:::::( ̄:l
     ,、_ノ:\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::l:`ー.'`ヽ_   .,.、
.     /:::::`ー:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:)‐ /r、ヽ
    i::::::::::::::::::::::::::::::::,、-‐' ´ ̄ ` ' ー- 、:::::::::::::r‐'´!ゝ‐、=≠ヽ
    ゝ―‐:::::::::::,ィ'´              `ヽ,::::i:::::::|、:::::::ヽ ̄〉〉
   ,、_ノ_:::::::/                ヽ:ヽ:ノ∧:、-'ゞ=".i  「まあまあ、ジュン。
.   i::::::::::::::::/      /     ヘ      ヽ .',:::)∨ヘゝ‐、.  l
.  l::::::::::::/   /   /       .l      ヽ ノ´::::l  l::::::リ   l  それで、二人が私の警護をしてくれるのね?」
.   つ:::::i   l    l       l       l∨:::::l  l:イll.  l
   /::::::::l l.  l    l.        l   l  l   .l ヽ_::|  |:::|||.  l
.  ヽ:::::::l l   l     l l      l!  l  l   l .l ノ:l /:ノ|||.  |
   /`ーl l  l  _ll l、      l!l__/!_ l! l .l l/:::/./::| l |ミ|  l
   /  (、!ヽ ヽト、l! ll`\ l  l /´|/ l//!`/ //フ:/ィュ::ノ. l|ミ||  l
.  /   l`ー、ヽ!ヽイ んテョ ヽ!/´ rョモハ、l/l/ //:ィ<トリ´  l ̄  .l
 /    .l  `'十 i 弋::ツ  `   .弋::::ソ´ l l ノ 弋ソ.   l    .l
./    ,'  ,ィ.l .lヘ. `´  、       ̄  ,.| |`i_.      l     l
    /,、_/::::::l .l: :ゝ、   ー -    /‐l l!、::::`ヽ、__ |     l
   /´::::::`ヽ/ i l::::::::::::::> 、,  ,  <::::::::l l.l:::`ヽ:::::\::: ̄)   l
  .__i::::::::::::::::/ /! l'´::::::::::::::リノ`´、ヘ::::::::`ー:l l l:::::::::〉:::::::\:(_,、-―、



慌てて彼女を振り返ったジュンは、背筋を伸ばして最敬礼で答えた。
ところが―――



          > -:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ /:.:.:|
          >:.-:.-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´:.:./
        r‐ ':.´:.:.:.:.:.:.:.:.::./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:|:::ヾ:.:./::|:.:.:.:.:.:.:/
      /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:| ̄`''- 、;i:.:.:.:.:.:.:.:. ̄ヽ
       /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.|      |∧:.:.:.:.:|:.:.:.:.:}
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::V:.:.:./ -V:|_    //:::.:.:.:.:.:K:.:.:.:|
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠V:./={´rvミ、=、_,, ,/ |:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.|   「はいっ!
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/´\-;/ ̄ V ̄ | |イ≧ミ=、/   |:.:.:/:.:.:<´ヾ|    若輩ではありますが、
  ` '' 'ー -ァ:.:.:/:::r::j::./:::::::.    | | 辷り` |}_ r-Vソ:.:∧}     宜しくお願いいたします!」
      /:.:.:.:ヽ::::::::::i:::::::::::    ヽ廴_  <テ=/rァヾ:∧:.|
      フ/:.:.:.:.:.\::::::::::::::::      ̄ヾ=ノ  <-ン /:| .V
      ´''- 、:.:.:.:./::::::::::::::::          /=テヾ|
          ヾ/:::::::\::::::..     ー -    /
           /:::::::::::::::::::::::::...     -  ./
      /\./::::::::::::::::::::::\:::::::::...    /
     /   ∧:::::::::::::::   /` 'ー - ' ´
   ノ |      }ヽ::::    /_
 ̄ ̄  .|       \   { ヽ
     .|      / ` ー='´  \

82 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:08:09 ID:AHvCG9wS
五214.
その態度が気に入らなかったのだろう、
いたずらっ子のような表情の真紅がからかうと



   廴::::.:::.::.:::::.::.:::/   /           i `‐-‐、::.::.::.::.::::.::.::.::.:.', : : :
 .   _)::::.:::::.::::::/     i     i    |     〉:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::!: : :
    L_::::::.:::::.::/     |   ,' |     |    {::.::::::.::::.:::.:::::.:::::} : : :
       ̄l:::::::i    l |    i  |     !   ,ィト、:::::::::::::::::::::::::::|: : :
       \_| i     l |  i | l|    ノ_,ィ´/ !メ -‐'j:::::::::::::::j,ェ、
         | |    l |  | ! l|  ィチ´//_,」_/_ (::::::::::::::::ハ{{
         | |i     i i _」 ト、|| /    ,_,.斗t  ト、::::::::::代`   「そんなに畏まらないで。
          | l|    X´i l\l  レ'   .ィf´| f心V .| ト‐-,:::|:.`:   シンシアだった時の、
         ヽ!ヽ、 ト、            弋 マソリ  | l| 〈::::}: : :   口説こうと必死だったぐらいでいいのよ?」
          `  \| k rf圷、       `¨´   ! ハ  〉,': : :
               ハ圦rvハ            l i | |: : : :
               |  ヽン          // | |: : : :
               | `、    ,           // /| |: ;/
               }  ト、       __,.イ  .///__| |_:::::::
               / /| | ` .、     ´  , ィ'/: ̄ : | |:|-;:::
                 / / .| |    _,>ー _ l´://:: : : : :.| |:|. L



図星であったジュンは顔色を青から緑、さらに赤に変化させる。



                        >'´ /   ∧    |    i| ヽ.      \
                       /   /     /::::ヽ _,斗:.:.:.: :   |   !  :...  _\
                       〉   ?   i r'   ヽ : r|:.: : .      :. :.:.:... : :..`ー-、
                      |   |  il r.''''ヽ. _..-''''!/|∧r.._       :.:.:.:.:...:.:.:..:.:./
                      / .:.:.:.:|  i.r'' ̄`ヽ=. <(::)>ノ  ~"'-._y  ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
                     / :::/イl|  li <(:)丿/ヽ.____,,..r'"    i i~ヽ.-:.:.:.:.:.:.:./
   「……………」        ./::/  /   ヽ__.r'(   '';;        i r'"(:.:.:.:.:.:.:.:\
                    レ'゜   / /  i「   ヽ-⌒-'        \i >>.:.:r-‐'´
                        レ' レ'〉 i  _...||.-.._         .r-' 'ノ::;;;>
                             i ./_.=:==-ヽ       y-.''~~ミ
                               i ヽ_,,,.. r"~        i i :ミミ~
                              i         .....::::::::/  i~~
                               ヽ    ...........::::::::::::'   i
                                ヽ-::::::::::::::::::::::::::'    :i
                                 丿 ::::::::::::::::'     i



 
 
84 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:09:46 ID:CP8bqelR
ジュンの顔芸が凄いw

85 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:09:47 ID:h08177bt
バレバレw

83 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:09:08 ID:AHvCG9wS
五215.
また城が揺れた。



                          。
                     。  。     |     。  。
     \ウワアアアアア!!!!/  .|.  |     |:|    |.  |
                   ||  ||    |.:.|    ||  ||
                     |:|. |:|   l∧l   |:|. |:|
              。     |.:.|. |.:.|   ,.傘.,   |.:.|. |.:.|      。
               |       .|∧||∧| ,傘傘傘, |∧||∧|       |
     。  。       ||.     (VVVV).傘傘傘.(VVVV)       ||      。  。
     |.  |      |:|      {∽}{∽}}}傘傘傘{{{∽}{∽}      |:|      |.  |
    . ||  ||     |:.:|    ,傘|l~~|l~~|}}个个个{{|l~~|l~~|傘,    |:.:|     ||  ||
    |:|. |:|    lvvl .,.,傘傘|∩||∩|}::::/⌒ヽ :{|∩||∩|傘傘,.,. lvvl    |:|. |:|
    .|.:.|. |.:.|.     |∩|傘傘傘|| l|| l|}:::|:   |:::{|| l|| l|傘傘傘|∩|     .|.:.|. |.:.|
   |∧||∧| ,.,.,傘||"||傘傘傘|| l|| l|}:::|:   |:::{|| l|| l|傘傘傘||"||傘,.,., |∧||∧|
   (vVVVV)傘傘{∽}个个个{∽}{∽}}:|三ニ三|:{{∽}{∽}个个个{∽}傘傘 (VVVVv)        |
   山i!山i山傘傘|三|!|/⌒ヽ!|l~~|l~~|}:/个\ {|l~~|l~~|!/⌒ヽ|!|三|傘傘山i!山i山          ∧
   ||^^||^^|个l个{∽}!||:.  ||{∽}{∽}}:{ニi二iニ}:{{∽}{∽}||:.  ||!{∽}个l个||^^||^^|       /;;;;;ヽ
   || l|| l|::::::::::::|三|!|iニニニi||l~~|l~~|}::::/\::::{|l~~|l~~||iニニニi|!|三|::::::::::::|| l|| l|        | ∩ |
   || l|| l|/l\||: ||!|/l\||| l|| l|}:::|:   |:::{|| l|| l||/l\|!||: ||/l\|| l|| l|  /\  |ニニ|
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   |∬||∬|::|___l: |§|!|:|l  l|:||∬||∬|}:::, '三`、::{|∬||∬||:|l  l|:|!|§|::|___l: |∬||∬|:=:=:|:|=:=:|:|=:=:|:|=:=:
   {})({i})({}iニニニi{({})}!!.!|,,, l|:!{})({|})({}}::|皿l皿|::{{})({|})({}!:!|,,, l|:!!{({})}iニニニi{})({i})({}:::[]::|:|::[]::|:|::[]::|:|::[]::
   || l|| l|鬥l鬥||: ||!|鬥l鬥||| l|| l|}|鬥轟鬥|{|| l|| l||鬥l鬥|!||: ||鬥l鬥|| l|| l|:=:=:|:|=:=:|:|=:=:|:|=:=:
   || l|| l|/⌒ヽ||: ||!|/⌒ヽ||| l|| l|}|iiiiiiiiiiiiiiii|{|| l|| l||/⌒ヽ|!||: ||/⌒ヽ|| l|| l|:::[]::|:|::[]::|:|::[]::|:|::[]:: ゴゴゴゴゴ
   |∬||∬||:.  ||§|!||:.  |||∬|∬||}|iiiiiiiiiiiiiiii|{||∬|∬|||:.  ||!|§||:.  ||∬||∬|:=:=:|:|=:=:|:|=:=:|:|=:=:
   |凶||凶|iニニニi|凶|!|iニニニi||凶||凶|}|二二二|{|凶||凶||iニニニi|!|凶|iニニニi|凶||凶|:::[]::|:|::[]::|:|::[]::|:|::[]::


86 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:10:11 ID:AHvCG9wS
五216.



   rt  「l [ト,              |\     /\     / |   //  /
   i i  l i Y            _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///
  l' i   i l              \ 申し訳ございません!      /
  i' ,'  '" rl^レゥ          ∠  申し訳ございません!!    >
  i/    "7'/∠コ/::::::::`.ヽ   /_ 何卒無礼をお許しください!  \
       フ"、,,_⌒`ヾ;::::::ヽ   ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄
      〈´:::::::::::::: ̄..\l::::::::::l    //   |/     \/     \|
      /:::;;;::::::::..ヾ::...::;;;゙:::ノ"::|
     /=-;;;;;;;:::::::::::::::::::::..:::::...l
    {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:::::.. l
  /r-==ー、::::.... .::::::::::::;;.:::::  l
 r^ヨ":::ミ:::`ニュ\..:::::::::"../:::: ..:
./ノ~::ツ:リ:`⌒ヽ  |:::: .::::::::i:::::::::. ..:
.l !彡:::ノル:: 代_い..:::: |ヾ、__;;
.>ヾl:.::i ! ::. : l`ー"1...::::l
ヾ:::\:..::il、v: : り::::::::l:::::::l
 ヾ::::ヾ、 ,;ヘ ノ|::::::::::l:::::/
  ヾ::::::`:::::i/ .l:::::::::....:ノ
   \、:::::ノ ヾ:::::::::/



頭を抱えて床に蹲った彼は気の毒なぐらい無我夢中で非礼をわび続けるものの
そこでまた、楽しそうに微笑んだ王女はとんでもない指示を出し、



                            つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- 、)::::::::\  _
                           (:::::::::::::::::::::::) 三= '´/       、  (_:::::::::::::丶<::::::`ー、
                            `ー,:::::::: __ノ /  / /    \  \ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
                             (_:::::: ヽ/   / /      ヽ  、ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
                             r’:::: /      {    |!  | |!  |!ハノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
   「新鮮で楽しかったわよ、           `ァ: :′ /  / !     |!  |! |!  |! |`ー, : :::|三|:::::::::::::::} '.
    別に気にしていないわ。            ヽ.′ /  /  |!      |!  |! |!  }! | Y:::::::::|三|:::::::::::::/  {
                        .      | | |!  |!   |!     i}  } |!  /_!_| ゝァ : :|三|::::::::_;ノ|   '.
    だから以前の口調で構わないわ」.       | | |!|  |!、 {! |!   // /}//孑' /イ (_ : :r'--{:::::::) |   |
                        .       { | | { 卞ト、ハ!_  //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)、) 〉´ |   |
                               ヽト、 {ヘ、从ィ升=ミノ´   /弋じ:::}| 〉 : ゝニン   |  |
                                 ヽ乂ヘ!ゞ、rゝ':{`      `ー'゙ .|  ∨//    |    !
                                  }  |ヘ `ー'゙  、          |   {ノ´     |    |
                                  川 | 丶     マフ      ノ  } !        |    |
                                  //}  ! _≧-..、   ,∠⌒<}/ 八ヘ      |    |
                                   // j /':.:.:.:.  .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:.  / />ヽヽ     |    |


87 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:11:08 ID:AHvCG9wS
五217.
気にしていないのもジュンにとっては複雑であるが、今それに言及する勇気はない。



: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : : |: : : : ヽ: : ヽ
: : : : : : : : : : : : : : : :./\: : : : : ト、: : : : ト、: : /: :∨ :.l
: : : : : :∧: : /──{/、.  \ : : |.-\: : |ー∨、: : : : : |
: : : : :./ 1/     .i   l\:|   \|   |: : |\;!
: : ,、: :{           |-‐‐-|         .|:ヽi     「し、しかし………」
: :{ ヽ'           !   |         ハ:_}
ハヽ ヽ_____,ノ   ヽ_______ノ }
ハ: :`-',  ! | |  ! !      ' ! |' | | 川/ ノ
  〉: :.:∧   〃'ー──-----、    ,イ"´
   ̄  \  ヽ______丿  /
        >、         ,イ´
 ,────、__` ,‐──┬'"´ __
/        |   !     | ̄l ̄    `ヽ
.         |  ー──'  リ      }



                                  ,イミx
                                 r彡: : /:ヽ._  __
                            ,ィt―:-’: : : :`:.、: : {ヽj: :}L_
                              ヾ: :`ヾ: : : : : : : :\:ヾ:.〉:ヾ:}    __
                          ,ィ:.、ノ: :_:ノ: : :_: .-― -ミ: : :彡し:、  /∧:
 「駄目!                r―_ァ′: : :三:.' ´          `ヾミ:〈: `ー'-、》
  これは命令です!」         ヾハソ: : :ィ: /                  ヾぅ: : :r=、ィ=ミ、
                        〈:_:_: : : : ,:′               /:ハヾ: :`ヾ:、 //
                      <∧Y): : :// /  /       i    i }_:圦ァx: く `く
                       ヾ'廴:.// /  /  ,ィ   i !   |l    ハ  ¨ヾ: : : : 〉  ヽ
                        /r=):/イ イ  ィ/ 从  从  从  il N  ,イ:}: : r'_     \
                          /.入: j/:! ハ  /イ ,ハハ Nハ  jハ! イ !}i /:.|:1: : : :{     ‘,
            -、         .′  ヾ: | N  ト:L_イ ゞ | ! l 斗匕_/! /   〉:Ⅵ:y: :人     :.
            i \        !.〃  辷ハ l { k乍≧x     ィチ乏カア|ハ  ヾ:.リ彡イ   ヽ     i
             ヽ 丶 _    j/}  / j厂}:ト !弋:::ノ     弋:::ノ  |!  厶イYツ、ヽ    \  |
           _ ..'  ヾミ`ーァv:イ:辷yく、′ Y 八⊂⊃     ⊂⊃ ィ   〃:トイ! ヽ :、    i   |
            { (  ̄¨ 、ヾ〈: :ヾ: `ー=≦:xくr|   i1ヽ、  (::ヽ    /=!  /:.:.ノjハ!|   \\ :  l
           rヽノ ̄ヽ   `)辷:_:\: : : : ノ: : |  /く彡ミ≧t _ ..<:::::::::|  !ィ' ′}!     } 〉′ /
           ト! ト、   _,.ニ イ: : :/: : :): : :.{: : : | 八::}:::::::::::ヾxヘ:::/:::::::::::| √:ヽ、ィ:|    レ′ /
           し`yミ三≧: 》r彡:/: : : : ミ、:ノ.∧: :入:::::::::::Y:「ヾ::::::::::::′/: : : :.ヾ.|     /   /
             ヾ-r<: :.Y}: ノ: : : ;.-‐:./ /: /:/:::::ヽ::::::/!:ハ::::::\:/ ∧: : : :_:.X...=彡   ′
               廴:斗ヘ人:ィァ彡:>イ //: :\::::::1`´:|: : ヾ:::yr{ ./孑≦  ̄//   _ /
                       | iく: :_:_:/ ./′: : : : <У::::::::|: : : :j/: :入く  x</√¨ヾ≦ミ:x、
                       | 辷彡' ∧: : : : : : : :¨ア ̄´: : : : : :/  ヾイ: : : :{/: : : : : :>x/
                       ∧ ハ xヘ.` ヾ: :_:_: /: : : :/: : :i: :八 /}|: : : :.′ヾ:/ヾ:/
                   // 〉′ ト.. _ ¨ フ" {:.!: : : /: : : :|: : : :ヾ:.:バヾ : : : : : :.>
                     // /   i!   / _ . イ>’: :./:_:_:_: :|: : : : /  }/: : :_:.'"


 
 
88 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:11:20 ID:2gYR1zqc
これは一生尻に敷かれるなwww

90 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:12:23 ID:OV+RQMrG
すでに敷かれとるwww

89 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:12:09 ID:AHvCG9wS
五218.



: : : : :: : :、: : : ::::::,lll,,,,,,,,,,,,,__
: : ::_、,,、‐,l,: : : :,,ll,i,_゙゙゙llllllil,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__
,,llll,,,lll,,i´,ll,゙l,、:,illilllllli,l,: ,lliill゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゚” ̄
lllil!llil゙゜:lllllllilll,.:llllllllllllllll::llllll!llii,,l,i、
l!lilll゙ιllllllllllllllillllll!lllllllll!,lll゙!liill!llllil,i、
illll!`lll:,lllllll!゙゙l゙!!゙lllll゙!lllllll,llll,,゙!lli゙llll!llil,i、
!l】l::lll゙llllllll:: : : : : : :|llllllllllllil,,゙lli、゙゙lllll,,、
il゚,ll:lll|llllllll: .: : : : :.::|'lllllllllll!lili,゙lll  ゙゙゙!l,,、
l゙,lllllll|llllllll:.、:::x,、:、:|'llllllllll.lllllli,lli,    ゚゙=:
,,llll!,lllllllllll: : : : ゙'N,,,.,lllllilll|:l!ll!lli,li,
illlilil!llllllllll、::::::::.,,.::_ll!,l゙'llli,"ll` .'!li,,      (やらない夫、助けて!)
llilllll:゙llllllllll、、:、:ハ::゙i!゙,l`|lli"ll
lllllll:_,゙llllllll〆":'│::.゙.:`、.=,「
!|llll'`::'!llll゙li、丶'|,!::::::::::::::i!l゙,!
::)ll′: :゙!ll゙゙l: : ::|:.: : : : :`|::l、
、'l、:: : :゙!!::`::、U,、,:、..,i,|、゙i,、
、::`::: 丶丶丶:::゙!i{h,、_,シ`::::::.|
: : : : : : : : : : : : : : : : `: : : : :l゙
: : :`: : : ::`: : : : : : : : : : : : :/
: : : : : : : : : : : : : : : : :: : :: ,″
: : : : : : : : : : : : : : : : : △:′
、、: : : ::::::::`:::::::::::::::::: ,,-`
: `"'ヽ,,: : : : : : :`:_,,r,i´
: : : : : :゙・: : : ::‐'''~`



いくら王女の命令であってもそれは、と口をぱくぱくさせた彼が
助けを求めるように隣のやらない夫を見れば、



            / ̄ ̄\
          /   _ノ  \
          |    ( ●)(●)
          |     (__人__)
             |     ` ⌒´ノ         「………王女様、泣かれないのですか?」
              |         }
              ヽ        }
            ヽ、.,__ __ノ
   _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::



今後の行動の指針を決める為にその態度が演技か本気かを見極めんと、
彼女を試す一言が飛び出した。

91 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:13:08 ID:AHvCG9wS
五219.



                 , -、/ ̄ヽ   __
            __(  しヘ 弋/ )\
            /ー'    \    └ヘ\
         └ヵ              |\
        / ̄\             〕 \
        └┐         _   -―-\  ヽー、
        ┌┘        ,.   /  ヽ \ 了   ト ∠ム / ヽ
        廴     /   /       ヽ`つ  ∨Y   ̄〕マ7_
         r┘   /              |  |└┐ | |  rヘ´ \ j!   _
         `つ   ./            |  |  | | 〔. ||<_ム__>  ̄__
         〔_ .′           |  | || |i `)|| 〔 ヘ\ <      「ッ。
           ヽ| | :  |  |    |  | ||  レハ 弋 |r= 、r┘ | \ `     ………泣けばお父様が蘇るなら
            | | |  |||    |  川ィチレ,_| ({ヘ參〉)  !   \     いくらでも涙を流しましょう。
            | | |  |⊥从_| /j//ィi´うハ「| |广7_ハ   ヽ
             \\ヽ7了7ヾ     ゞ- '| |∨/   \  \      ですがそれは適わぬ事。
               \| ヽ ゞン       | | ∨     \  \
                 | ∧    ` . -    __| ハヘ      \  \   私には王位継承者として
                 | l| >_    / j / ̄ヽ.マ_     \  \  この国を護る使命があります。
                 /∧|/   __ア=ミく入`マ" ̄ ̄ /        \
              // ヘ   /-ゞ參r' _≧ \ ̄/___〉         \  だから………泣いている暇など、無いのです」
          ___/∠ ヽ_\イ   `T1く, ―‐  ∨  ヘ,__
          \   _...ニニニ>    」 K_,/ ̄ヽ 〉¬   \_
             ̄  _/ __〔  /  | ゝィ厂ト  Ⅴ | |  廴 厂 ヽ
            <二、≦二._ヽイ    |  「 广ヽ.ノ |/   \   /
              冫 ̄_.ア/ /     /(  ┬―\     |  ヽ
              / --≧> /、 __  ゝ┴イヘ         /!  ノ
             /    ヾ\  ん}}丿 `ー' ̄丿  ト _      / r‐'´
           く      ` ==' ( ̄ ̄ ̄   ト    ̄ ー‐' ノ
            \__,.....,      ノ       /,! \――<__
           /     >ー―'     / /   /     ト
         _/     / |         /   /   /ヘ    /ヘ\
        / ___    /|  ヽ   ー '´   /   /  ヽ\_〉 ヽ \
     __L{  ` ノ /∧   \  _,..    /   /    \  ` 、\\
      |  __  ̄__ノ/  ヽ     ̄    /   / |      \
     し'⌒i     く /    \      /   / |   |     \
   /   弋__r‐、 У           /   / |     |      \
  / イ丁j /    フ            /   /  |  |  |
 ‘ 'レ/ノ {_/  /                  |  ||  |



一瞬言葉に詰まった。
だが、その後はやや演技がかってはいたものの
一言一言が決意と覚悟に満ちあふれていた。

92 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:14:08 ID:AHvCG9wS
五220.
やらない夫は、弱冠十七歳の彼女が
これほどまでに己の立場への使命感を持っている事に驚いたが、
すぐに試した非礼を詫びて頭を下げ―――



    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \
  |    ( 一)(●)     「無礼な発言を致しました、
  |     (__人__)      平にご容赦ください」
   |     `⌒´ノ
   |   ,.<))/´二⊃    (出来た王女様だな。
   ヽ / /  '‐、ニ⊃     ………王族ってのは皆こういうものなのか?)
   ヽ、l    ´ヽ〉
''"::l:::::::/    __人〉
:::::::::|_/ヽ.   /|||||゙!:゙、-、_
:::::::/´∨/`ー'〉゙||i l\>::::゙'ー、
:::y′.: ',ゝ、_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
/: ://: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|



                      |:.:.:.:.∧:.:|    |:.::∧:.:.:.:.:.| ≧:.:L-\:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:ヽ
                      }:.:.:.:.ヾ:.:.:',   |:./ .V:.:.:.:|ニ-====\:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.∧
                      >:.:.:.:.:.|ヾ:.V==/ニ  V:.:.:i{ ゞテ=ァ ||\:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.∧
                     /:.::V:.:.:.:レ'´>=ニ示 ヽ、_V:.||  {辷zり  .|| レr -、V:.:.:.:.:.:∧
                 .   /:.:.:.:.:V∧:.r'´ /ひョリ || ̄ .ヾ∧___ //  / .}:|:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
                   /:.:.:.:.:.:.:..:/ヾ::>  ゞ' ´ || {     ̄ ̄ ̄ ̄   入 ソ/:.:.:.:.__/
                    ̄ ̄ ̄ |:.:.:∧ヽ_ -=''´ ヽ           / /:.:ヽ ̄
                        レ'´ ヽ |        _        /-'´/ ̄
                            ヽ       ̄_         / ̄゛゛
   「王女様………!」                 \          _ ィ|
                                `   、     イ   y入
                                   ニi ´    /  ヽ
                                  // }     /    |\
                                 / / ノ    /     |   ̄ ' - 、
                                /  V'´ ̄ ̄ ../        |      ` ' - 、
                             .//   /::::::::::::::/_==-、_ |         /ヽ


93 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:15:10 ID:AHvCG9wS
五221.
感動に目を潤ませているジュンの肩を叩いて道具入れを手渡し、準備を促す。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)      「ジュン、荷物を取りに行ってこい。
. |     (__人__)       ごたごたが片付くまで、
  |     ` ⌒´ノ       もう家には戻れないだろうからな」
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ  mm
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄ ̄



         /|, -──---,
      〈  . :.::::.:.:.:.``く
     , ..-' .:.:.:::::::::::::::::.:.:.:. ヽ
   ∠.:/.::ハハ|:::::::::1::::.:.:.:. \
    ム:从r'''''|/N:::|.;;;!;;;;;;;「 ̄
     l/N ̄|__r─|/ヾ|;;;;lヾ|      「うん、行ってくる!」
      `| ̄ノ└‐┘``ウ'゙
        \ ー' ,..ィ二[
         ̄r'"´,. -‐L_
        ∠二     1i
        |    `ヽ|  | ',
        |     .:j.  | ト、
        /     〈  | | |
         / __ __」.  | | |
       | |:::|   |   | 「|
       | |:/  l   V! |:|
       |_/  /   i:! |:|
       l/   /.:.:::.:.:. j〈.:リ
       /   / rrr─┴┴┐
        /   / |:|:|.:.:.i::::::::::::|
      |\_/.\|:|:|.:.::{三三:|
      |.:.:.:::l.:.:.::|:|:|:::::{三三:|
      ヽ.:.:.|.:.:.::L_|:::::L::::::::::|
        i.:.:.|.:.:.:.::::::::i:::::::「 ̄
        |.:.:.|:::::::::::::::|::::::|



王女の決意に心を打たれ、先程の衝撃も何のその。
頷いたジュンはホールディング・バッグを受け取ると急ぎ足で部屋を後にして、

94 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:16:08 ID:AHvCG9wS
五222.
彼を見送ったやらない夫は、椅子に座った真紅の横に立った。



       / ̄ ̄\
     /   _ノ  \
     |    ( ●)(●)      「王女様。
.     |     (__人__)      これから私達があなた様の護衛を
      |     ` ⌒´ノ      務める訳ですが………」
      |         }
   _./:l ヽ        }
‐''"´:/::::::|_ ヽ_  __ノ::、
::::::::: !::::::::l′     \ ,イ\
::::::::::l::::::::::l         /:`:::l:::::\
::::::::::|:::::::::::\     /:::::::::::l:::::::::\
::::::::::|::::::/\ヽ   l::ヘ::::::::l::::::::::::ハ
::::::::::l/:::::::::::o:ト .」::-:::::\::!::::::/::::l
:::::::::::::::::::::::::::::: l`ー'l:::::::::::::::::`::/::::::::l



                               _,-- 、
                           r冖'::.::.::.:.几、
                            r┘::.::.::.::.::.::.::.:しヘ
                          _)::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.ト、
                           {::.::.::.::.::.::.:_,.:-―-、::.〕 `ヽ-、___
                         コ::.::.::;: '´/  、ヽ`しヘヽ  )ニヱ、
    「座って良いわよ」           └i::.:/ /  /  ヽ ヽ } l | { |ハ_/
                .           く::/  l  l   l l l ( | | 〕|:|
                            l|   l l l| |   l| | l |,lト、l_| { l:|
                           ヾl L,ィ=ト:i、 ノ,ィTkノl}必}| |:|
                             个tヘ.イtク ` `ピr,ノi:lヒオ| |」
                            l |∧`" ' _,   / l|  |_| l||
                              |ノ _L>‐、_,ィ^7 /l|   | l||
                              / |ヽ:.:.:.:.:.:{爻}/ /:.|ト、   ! ||
                            _〉」_∧:.:.:.:.:./|/ /:.:.|j:: \ | l `、
                            斗‐- 、\〕ー7|::ヒニ二ニフ::. ヾーi ヽ
                           「::.:r‐┴/:.:.:/:.|::| _/,イヽ、::.: `┴‐ヘ.
                            〉:;`ヽY¬z__」:ん勹 ノ::.::.:`ー-、::.::∧ \
                          `7〈〈:{_::.::.<::.::.::.く <r冖、_,ィ⌒Zノ| ヽ  ヽ
                              / /:|l:/: ̄::`:ーr=彳::.::.::.::.|::.::.::.:〉l  |  |
                          / / :ハ_::.::.::.::.:ー-'::;:|::.::.::.::.::.ヽ::.∧ ヽ \ ヽ、
                         i /′::.::.::.::.::.::.::/::L:_:;::.::.::.く:/ `. `、 ヽ  ヽ、


95 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:17:08 ID:AHvCG9wS
五223.
自分を遮った王女の言葉に面食らいつつも
これは一筋縄ではいかないか、とやんわり断りを入れると



    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \
  |    ( 一)(●)
  |     (__人__)     「いえ、それは」
   |     `⌒´ノ
   |   ,.<))/´二⊃
   ヽ / /  '‐、ニ⊃
   ヽ、l    ´ヽ〉
''"::l:::::::/    __人〉
:::::::::|_/ヽ.   /|||||゙!:゙、-、_
:::::::/´∨/`ー'〉゙||i l\>::::゙'ー、
:::y′.: ',ゝ、_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
/: ://: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|



聞き入れない真紅はさらに立場と態度を崩すよう求め、



                               /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: >て`:: :: :\   ハ  ___
                              5、:: :: :: :: :: :: :/´      ヾ:: :: テ| ̄|,、_ ゞ//┐|
                              ノ:: :: :: :: :: :/         ',:: :: ::|  | < X__ | |
                              廴:: :::: :: :: /           `):: ::|  |:: ::} V/ | |
                              /:: :: :: :: /    |    ',  、  ,{:: ::|  |/X/.ノノ
   「それから、その言葉遣いもやめて。     てィ: :: :/  {   |    i  i  i.i`}:|  |.>//ミT´
   私の事も真紅で良いわ」             <_:: ::|  i   i  i   | ィ十ナィハ|{|| ,、|}ハケ-ニ=、_
                              //}ノ::|  ',   ', ハ  ハ/ィヽァテク'、`ゞソi || ヾヽ ', `\\
                             <<V/、_:::',  lヽ_,-+-´ヽノ  ´之゚ンl i .ヽ || } }  ',  \ヽ
                           .   \廴v=::'、 i トヾィtヶ、      ̄  | l<ソ',ノ └ト ∧   レ'
                               L _Xミvノ 、ヽ ゝ弋ゞノ  、     イ |´`V´ ̄`ヽ、_\
                               // |ノ /i ゞ/T'\    - ´ / } }  i',:: :: :: :: :::ヽ
                           .   //  / / } {/ il _ _,>-_=、- イ rノ /ハ  ハ}:: :: :: :: :: ::}
                              | | ノ / ,' ハli{:: ::{   - -ィ、 }、 | i | ハ」:: :: :: :: :: ::',
                              ´ イノ  ,' イ  i |:: ::\   、,  ト-イ V /:: :: :: ::i:: :: :: ::}、
                             / ̄/  v i ∧ |:: :: :: :\/ノノ ∧ > V:: :: :: :: ::|:: ::,:: ::i:::ヽ


96 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:18:08 ID:AHvCG9wS
五224.
いつか誰かに同じ事を言われた記憶が蘇る。
押さえつけるようにこめかみを触って、もう一度拒否すると



                ―― 、
             / 〉 ´      \
            / /'  __ ノ   ゝ.__ ヽ
         / //〉  ( ー) (ー )  l           「無茶苦茶な事を言いますね」
          l  ´ イl   (___人___)  l
.        l    iYl    ` ⌒ ´   l
.       /   ハ !.!          !           (ああ―――
.        /  /  ' ヽ           /            そんな所まで同じじゃなくても
       l   // 、ゝ       / ヽ_          良いじゃないか)
      ´` ー‐ '`./  `ー、  ,-´  /   \
.     i      ii   / `:.i   i´ヽ.  /     `  、
.     , 'l     l.!  /   l   ! ハ /        \
    / ,:|     | ヽ/   !_'   V       ,  ,    ヽ
.  / / l     |     /:.:.:.:ヽ       / /  /  i
.  !/  !      l\.   i:.:.:.:.:.:.i      / /  /   l
  /        !  ヽ.  !:.:.:.:.:. !      ´   !  /     !



シンシアだった時のような、年相応の照れ顔の王女は
やらない夫の予想通りの要望を告げ、またそれが彼の胸をちくりと刺した。



                               /::: ィ  /   ,   /  /             ヽヽ   /::/`ー‐'|::::::lヽ     ヽ
                              /::/ /,/ /  /   /  /      !          ! |  /:/    |::::::| \,.    ゙
                              /::/ ,/ / ,. ,'    '  ,/!        i!  !       / l! /::/     |::::::|   !     |
                            /::/ /' / / ,'   ,' /  !        i /!     /! | /::::|      |::::::|   |    /
                            /::/ / / '  /' !   / /  | !     / /' |   ./ 〃 l /,'|:::: !      |::::::|  /   /
 「………騙そうとしたのは謝ります。     /::/ /,ィ i /'|! |   i! |  │ l    / /、_!___ ,./_/;-//ナ!::.: |     /::::::/ ./    /
                           ヾ' / /!  ! l l  | l |__!___|ノ|   /! /  / ィ ̄丁 T 十ヾ::::|    /':::: / /    /
 でも私、貴方たち二人とは            i /!|  l ! ∧ !/! | .j   l |   / j/  j/ -\ ! jl /  /\  /|::::::::! /    /
 友達で居たいのです。              V ゝ | 乂 ヽjヽ.ィf !    ヽ'´       .r行モ示矛〒ラ / /.i l  ,' ヽ::::/   /
                             /  /\!|   \ハ!               Vヘ:::::ト-1 "/ / ,//   ./    /
 私の事―――気づいていたのに、      /  / /: !   / ∧ ッ=z=彡       -ゞ-=≠″/ / |/ |     /    /
 合わせてくれていたやらない夫なら……   /  / /::::l!  /  !ヘi //////////////./ /. /,!  |    /    /
 分かってくれますよね?」           /  / /レ ´  /   / 八.       '           / /. //  .ノ  /    /
                          ./  , //    , '  , '    ゝ、              / ///  ∧  /    /
                         /  ,./    /, イ/_    __..>   `     イ'/  /  / `:/    /
                         \ ヽ   _/‐/: //: : : : : :\ {\::::::::个ー-- ‐<   :|:/,x/  /: : :/    /\
                            ゞ\ ヽ く:::::l |::: : : : : : : \: :ヽ:::∧      // ::/  /: : /    /: : : ヽ



 
 
97 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:18:17 ID:2+YPNhR3
とは言われてもねー
って感じだなw
どうしても立場の違いは難しい


98 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:18:52 ID:2+YPNhR3
あー、けーねちゃんときも同じだったのか

101 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:20:16 ID:h08177bt
けーね・・・・・

99 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:19:08 ID:AHvCG9wS
五225.



    __
   /ノ ヽ\
 /.(○)(○)\
 |. u. (__人__) |   「分かりますが。
. |        |    他の目もあるのですよ?」
  |        |
.  ヽ      ノ
   ヽ     /
   /    ヽ
   |     |
    |    .   |



気配すら感じさせない巧みさで壁際に立ってはいるが、
この部屋には少なくとも三人の侍女がいるのである。

どうした物か―――と彼女たちを見回すと



                   __,,,,,,_
              ___,-'' ̄   ゙゙゙'-、
              ヘ ハJn_ 。ー ,,__ ,,, ゙、__
.            /     ^゙ n Jr ヘハ_j
.            / リ~、_   '、 i    iヽ
            ! /,,,,,,,_  `_'_、,,、 '、i   i  |
.            i !≠=ヽ ;≠=;;;\ i  i   |
            ゙(!、ピリ^〈 、ピリ''''/ヽ i y ノ
             :ー/ . `ー'"  ゞノi ; |
              ', `、、     イ i.ノ゙
              ヽ, --   , レ'|'`|
                ヽ、. _,.-''___.!,| |
                 |''iT ̄  .||. |
            _、、、.___,..l/ .|__,,、-ッ'゙`'';;=''⌒ヽ,
           /゙   .//ヾ.,  _ ,シ'゙ / / ^Y   !`ヽ,
          /  ト./゙/゙      /゙/゙,        i
         i゙  ,/゙/゙      / ./゙ /        !|
         ', /゙ ⌒i~`!" ̄⌒" / ,゙        リ
        rへへ,   i ;    / ./  |  , '     /
       イ    ',.  ;.      /  l /      ./
      レィ ,ム,   ',_ i    i |   〉'      /



なんと、私達は見ていませんと言わんばかりに揃って向こうを向いてしまうではないか。



               _,.._,.., -、, ....,,_____
              ,-|-l┬ 、...`i'''ヽ`ヽ、l,,_
              ,`' ´` ´``''ヽ- 、`l'' 、l_.l..,、
             /i_...,   ヽ 、 .ヽ´|_,.ノl  /
            l ,'l   ` - 、_ `ヽ i  l |l`´
            ヽ-、_rー、-──,´.ヽ. | l.ヽ   プイッ
             ヽノ ヽノ    lノノヽ | l`、ヽ
                <       /´ゝ、. | l 、ヽ
              丶ー  /  _,.....l | .l 、ヽ
               丶_ / - '´  丶 | .l  、 l
                   l   _......ヽ|  .l  `lヽ
               l⌒l``ヽ 、'´     |   l   | |
             rー'.ー |三三ヽヽ.    l  l= 、| .l
            r'/´  丶r-、三ヽヽ   /  .ll≡|  |
            r'/       )三.ヽヽ /   ||三|   l
              ヽl.       ゝ-t三`/   |.l三| /
             ヽ       | ノ= /    |ノ三|/ノ|
             |         l ヽ/   _,l/三/ノ .l
                l       | ∠.、'´`´/三/   l

100 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:20:12 ID:AHvCG9wS
五226.



                         ,.ィ≦三ヽ、_
                 ,..::'´:._j三三三ニ廴
                 /:r'二´三三三三二}
                 /:.:.:.:.)三三三三三三く_
      rー-v一'⌒ヽノj:.:.: , イ  ̄ ̄` <三三三ニ)      「少なくとも、この部屋に居る時は平気です。
      |匸7:.:.:.:.:.:.:/_7:.:/:r┘/        ヽ、三〔_
    /人/:.:.:.:.:.:.ハ7:.:.:.:.:.〈  ′     、   ヽ三フ       それに―――こう言っては何ですけれど。
    \V{:.:.:.:.:. /ニ7.:.:.:.:.:_:ノ, l  |    、ヽ  ヽ ∨ 〉      貴方は礼節を欠かさない人ですが、
     └う:.:.:.:.{三{:.:.:.:.:.:ヽ l | lト、\ヽ ヽ` 、`、Vニヽ、    それ以上に誰とでも対等に接する人ですよね?」
      / {:.:.:.:.:.|三|:.:.:.:.r‐'∥ l | ',丶 l 川 l | l | !  ヽ\
    // ∧:.:.:.:.l三l:.:.:.:ヽ |ヽ」斗-ヘ }ノ,エZ{ノ/リヘ\ \ヽ
.    | l / ヽ、:.:Vニヽ:.:r个ト,ィfl圷  ` 化ノケハ  `ヽ>└′
   l|,'   「ヽ{lHlリ:{ 小 ` ゞ ′    八ヽ\
   |V  ,'  l| | ` <7/ | lヽ、    , .′, 仆 ヽ \ヽ
    `7 /  ,イ |    l├ヘヽ―ヘ、__,.:'⌒ヽ `、`、 ヽ\
    /   / ||   | |:./ヽ\::.::rヘ::.::.::.::.::\ヽ \ \ヽ
   ,' ′ / /|| /ヽ\::.::.::.) ){廴r-、__::.:rく  \ ヽノ /
   / /    /ハ !/:.:.:._:_;>=≠-‐、::.f‐ミ ヽV  \ } 〉 /
.  / /    / 'rヘヽ:.:.:. ヽ二ニ==、 }:「`{  ,ゝ、_V_/∠_
 / ,     / ,':.:.:.:.ヽ\:.:.:.:.:.: r‐彡ィ´:::|::.::>‐':.:.:.:.`)ー‐r≠ニ }
./ /    / /:.:.:.:.ノ:.\ヽ:.:.:.:.:.ヽ>:l ::.::|::└r1 :.:.:.:.:.ヽノ/_/ く
//  | / /:.:.:.f⌒ヽ:.:.ヽ`、:.:.:.:.:{{ヽL 厶-‐'/:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.人   ヽ



どうやらやらない夫が王女である彼女を見ていたのと同様に、
真紅も親衛騎士である彼の事を良く見ていたらしい。



           / ̄ ̄\
         /   _ノ  \
         |    ( ー)(ー
.         |      (__人__)
           |,      ` ⌒´ノ         「ん………」
          │         }
           ヽ、      ソ
          イ斗┴r┐` .;
    / ̄`ーゞ、  / |__ 〈ー─r、
   /     \ ∨\  |,ベ._ / |
   {    . : : : . ヽ>ー\[ ̄{ 〉\|、_
   |        `丶}\  __\_]~∨'\`ヽ
   :|   ._    \_}/r‐-}\ ゙,`''く l ゙,
    ト、: :./ / ̄`` ぐ└f'二)::{  ',  | !,ゞ┐
    `、∨ ´ ,.、-''"~ ̄}_{‐''く:::{_  ', _|_|_,rー'、_
     }{ / _、-'''"~ ̄{_\;;;;;j;><;:::::\:::ヘ}\
      }∨: /  _、-''゙~ ̄ ̄     \::::},之_ ヽ
       〉∨   /           ,.、イ;;ノ_   `ヽ}
     {: \,/\  -‐ '"   /` ̄      :.:}



腕を組んだやらない夫が少しの間だけ悩む素振りを見せ―――

102 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:21:08 ID:AHvCG9wS
五227.
これは因果か、と申し出を了承すると、



                ̄   、
            ´        \
     /              ヽ
      /                ノヾ
    '            ー ´  ヽ
    l              / .,.....、ヽ     「分かったよ。
.   l              l {::::::} l     俺も似たような事、翡翠に頼んだしな」
.    l              冫.ー く
   l               l    ノ!
   l               `ー‐ f r'
   l                  ノ'
   !                     /
   ,'                   /
 ̄ `ー -               /
        `  、        /
:.:.:.:.:.:...        、      /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..      .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:..   ..:.:.:.:.:.:ヽ
    ` 、:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
       、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
       ..:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
      ..:.:.:.:.:.:.:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./



辛い立場の中、一つの憩いを見つけ出した真紅は
本当に友達と接するような口調と表情になると、改めて彼に椅子を勧めた。



                          \\t/ /     |      | |    |  |  l     |  |
                            ヘ/ /  / /  i !     l |  |   l ∥ l    |  |
                            / /  /  i   | l      l ll  |  ∥ ! l l    .l  |
  「それで良いのよ。              i /  l  l   | ll l    | l | l  || | ! .ll   l  |  l
  貴方はそれが出来る人なんだから。  . i |  l|  !   | |.| .|    ! ! l .| 厶-オ丁゙ l l l  へ| .| |
                          |.|l /.|  | i  l .| l l  / |/ イ/ 斗l=ト、 レノ l/― ヽ ,i
  さぁ、座って」                .\l| / |   l |l l l  .| l /    イフUf゙゙l  l /| レ .| /
                            | |  l  l .l.|iH廾─+ l/      ゞ―"~// .|  l/ノ/
                            |.|   l  l!| !! Zfテミ              /./  j  i ´
                            ソ   ll\l l ! ! ゞヒユ            / /  / l .|
                            |  / | | / .ハ  ̄   ヽ   _.   / /  /、l  |
                            /  / レ  / / ヽ    ー     //  / /l  l
                           /  /   / /   ヽ、      // / / l  ハ
                          ./  /   //i__. _r‐‐/` ー .、__ レく_ ‐´   l  /  ' ,
                           /  //,イ | \_,r'"       |l"     / /     ',



 
 
104 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:23:00 ID:2gYR1zqc
誰か潜んでるか?

106 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:23:21 ID:CP8bqelR
これはやらない夫つらいな…

103 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:22:08 ID:AHvCG9wS
五228.



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)    「いや、後で座るけど。
. |     (__人__)     その前に聞きたい事があるんだ」
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ  mm
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄ ̄



決めてしまえば対応も素早く、本当にジュンと話すような雰囲気、
言葉遣いになったやらない夫は別の用件で椅子を断り、



               └-i:::::::::::::::::::::::: ,.  '"´     ``ヽ:::::::.: : ヽ、
               __...ノ: : : : : : :,.ィ´   /     ',   ヽ `丶、: : : :ト.、  ,.ィ"ヽ
          .     |: : : : : : : :/  ./  /      ',   ',  「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ニニ、二
                ヽ.ィ: : : :/    /   ,'       l   ', `丶ト、:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート、、ヽ
               r‐:':::::::/     ,'  ,'          !   .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
          .      ',_:、:::/     l   l        |l     ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r
  「なあに?」        ノ:,'     ,'l   |     l  | l !  ! |  `丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ハ::ヽ
                  /:| |   ,' | ! .!l|    ,'| l l | l ,' ,|. |!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' `¬
               /:::,! |   ..L.',_ト. |',ト   / !./l/├ /¬ ¬、).:: /:.:.:.:./: ::::::::|    |:
                /:::::ハ.ト 、 ! ..l_ヽヽ\、./ l/"´ l/_∠ |  {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ノ|    !:
                ヽ|l ',ヽ \ !,イ `` ト  '′   ,イ"´ lヽ  ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::!|   .!:
          .        |   ト、ト.`弋..ン        弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l !   |:
                |    l l.|. ',     、        l  ! .|:.ヾ ニフ   !::l. |   |:
                 |   / / | ト、     ,.、     | l| |/      ヽ:| |l    !
          .      |  / / | |_.> 、       _..-.、l l ! !          |.!   |
                l|  /,イ _..l l:.:.:.:.:.:.:`丶、 __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| |         | !   !
                 !|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハィュヘ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、       .| l   |
              _..'"ィ´  ト、:.:.! .l:.:.:.:/``ヾ.ニンリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、       ! !   !
            <._ <.|   ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`¬´:.:``:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : \     ! l   |

105 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:23:08 ID:AHvCG9wS
五229.
首を傾げる王女に今後の予定について尋ねる。



     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(●
   |      (__人__)   「国王の葬儀はいつ行われるんだろう?」
.   |        ノ
    |      ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /



                     ゝ     _ _...L            ヽ   ヽ        )
                    (  __   ´    `  )         |   |       _イ:ヽ
                     「    /         「  __         |   |     (::、::.  \
                      ゝ _ /   /     V´___)        |   |      )ヾ\  ヽ
                        '/  .′     | (  _      |   |     イヾ::: ヽ:.ヽ |
                        //   !      |  「.:.:.:..:)ヽ.._  _j   レ'    ( ハ:  |: :| |
                      イ    !       .  ..:.:.:.( __     ,| _ | 、___ .) |::|::. |: :| |
   「………五日後よ」        ∥|    |:  |    / /. ィ :/  )  、γ, -、Y   _.)   |::|::. |: :| |
                        i! |    |:  │  ,ィ 升j/_j/ | |ゝし { { fひj j √.:.:    |::| | |: :| |
                        i! N. |  、 从ヾ/ j/勿fぅ/ | |   |ゝゝr_少':.: .:.:.:..::  |::| | |: :| |
                        ヽト ..._ ゝト-ゝ  ゝ'  | |   |:.:./  /:.:/::.:.,   人| |  ~~ |
                                .          | |   | /  //  /  . '   │    !
                             /          , イ   |'  /-‐ァィ'  /     │    !
                            ヽ         / |   | /    ,'イ___     |    i
                                / \ 、っ   /   |   |,/  - ‐ ¨   /     |    i!
                             '/ | :\    i!__.|   |´    _.. ー >     |    i!
                              i|  |:::::::|>‐┤  |   |\ . ´       \   |    i!
                              i|_|::/   |  │  !  \         .  |    i!
                              「          r|  │  !   /   /!       \    i!

107 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:24:08 ID:AHvCG9wS
五230.



           / ̄ ̄\
         /   _ノ  \
         |    ( ●)(●
.         |      (__人__)         「その前に、一度見ておきたいんだ」
           |,      ` ⌒´ノ
          │         }
           ヽ、      ソ
          イ斗┴r┐` .;
    / ̄`ーゞ、  / |__ 〈ー─r、
   /     \ ∨\  |,ベ._ / |
   {    . : : : . ヽ>ー\[ ̄{ 〉\|、_
   |        `丶}\  __\_]~∨'\`ヽ
   :|   ._    \_}/r‐-}\ ゙,`''く l ゙,
    ト、: :./ / ̄`` ぐ└f'二)::{  ',  | !,ゞ┐
    `、∨ ´ ,.、-''"~ ̄}_{‐''く:::{_  ', _|_|_,rー'、_
     }{ / _、-'''"~ ̄{_\;;;;;j;><;:::::\:::ヘ}\
      }∨: /  _、-''゙~ ̄ ̄     \::::},之_ ヽ
       〉∨   /           ,.、イ;;ノ_   `ヽ}
     {: \,/\  -‐ '"   /` ̄      :.:}



待っている小一時間の間に様々な可能性についての予測を立てた。

それらのどれかに合致するかも知れない、と情報を仕入れたい彼の申し出に
頷いた真紅は全く平静を保ったままの侍女に伝えて椅子を立つ。



   r‐く二ニ:/i:i:i:i:i:i/  V^’             マ: :_: - :ヲ
.  /:i/[_: :|i:i:i:i:/、yz'′            ヽ Ⅶ: : :己
 /:i/ lしんく|i:i:i:Yrュヲ   l |  l!   l|   l| ', ' Ⅵ: : :.__7
.〈:i〈  || 己 {i:i:i:i|′   ! l |  l!   l| | l i!  | ! |: : :_:∠,
 \\!!   し|i:i:i:i|   | | | |  l!   l| | i i!  i | l}: : _く  「良いわ、今から行きましょう。
    ̄|L__ムスi:i:i:i:{l  | | | |  l!   l| | l_」L リ .! |__ノ
    | ̄|i:|i:|マi:r=Ⅶ ! !士十i l!   l| |,ィ≠zil  | l!トミx7    エマ、少し出てきます」
    |  |i:|i:|ミム泌リヾ l|/ 行示ヾi/!ノ尓弍リN从ノマヘⅣ
    | /i:{ゞ\ゞ=イ| l |ヘ 弋辷リ   、 ゞ-" /  |  l!.| |
    | : ̄|  ̄ゞ≠{. i ト、      _′   /l   !  | i |
    | i  |    x≧l  |ゝ、     ‘ ’ / !  .|  | | |
    | l. 八   《ミく  !三≧x、_    イ三ヲ{   i  | l |
    | | | ヘ  ∨i:|  |≦三三r≠くヘ≦三∧  ', ! | |
    | | | ', ヽ/:ヾ|  |三三三いゞソメ《三三∧ ゝ| i |


108 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:25:12 ID:AHvCG9wS
五231.
途中、三歩後ろを歩く彼を振り返らないままそっと尋ねるも、



ー┴ー[__] ─┴||─┴─:[__]─┴─┴─┴[__] ─┴||─┴─:[__]─┴
 ̄ ̄ ̄||: | :|l  ̄ ̄ || ̄ ̄ ̄ ||: | :||:: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||: | :|l  ̄ ̄ || ̄ ̄ ̄ ||: | :||:: ̄ ̄
      ||: | :||: {}={}个{}.={}   ||: | :||::.: .        ||: | :||: {}={}个{}.={}   ||: | :||::.
      ||: | :||:  `{}={}={}´   ||: | :||::.: .        ||: | :||:  `{}={}={}´   ||: | :||::.
      ||: | :||::.         ||: | :||::.: .        ||: | :||::. :.        ||: | :||::.
      ||: | :||::.         ||: | :||::.: .        ||: | :||::. :.        ||: | :||::.
      ||: | :||::.         ||: | :||::.: .        ||: | :||::. :.        ||: | :||::.
      ||: | :||::.         ||: | :||::.: .        ||: | :||::. :.
      ||: | :||::.        / ̄ ̄\           ||: | :||::. :.    「………どうして?」
      ||: | :||::.      /     _ノ ヽ.        ||: | :||::. :.
___||: | :||:.____|     ( ●) | .____||: | :||:.___ /..::.:.:.:.:.:..:.( :.__
ΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤ|      (__人)ΤΤΤΤ||: | :||::.  ィ⌒yん ̄ハ`ヽ:.:.:)ΤΤ
|||||: | :||::|||||        ⌒ノ .||||||: | :||. 《 ≧〃( ! l  } i ∨ ||
⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥ン        ノ  ⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥彳こ|{乂_j人ノノj_ハ  ⊥⊥
──‐l二二二l:──/⌒ヽ、    _ノ   ───l二二二〃/ 7叨| 7i  , lj fく  ─
__/___/_ /   ノ \__ィ ´    /___/___//    ,》ト   rァ ノi |  _/
___/___/  /    '|.      _/___/__ /   斗zl:.厂}=<| l | __
/___/__ (  y      |.      _/___/___≦__フ∠二丁ヲ― __
_/___/__ \ \    |     ___/___/\.:.:乙.:.:.:.:.:.:.:ノノ  /_/__
             \ィン、__)、                __〉.:.:::../.::.:lnm}
             .|     ij ,ノ               /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::.\

         「ちょっと………」



気になる事があるだけさ、と濁したやらない夫は目的を語らない。

廊下の角を二度曲がればすぐ国王の寝室である。
入り口の番をしていた宮廷衛兵が敬礼をし、彼が扉を開けると―――



                _
             / ̄ ̄\\
           /     ヽ ヽ、
           |、       ゙i ゙iヘ
          〔\`'‐-    └' i
          |∩ \_     _|       「今、大臣殿が居られますよ」
          |∪\ |´`''''''''''''''''''''i|
         / |||/  `''''''´´ ̄l 「'''/
         |         ,-l l l
         \iiiiiiiii   ///  ヽ___
        /ヘ`'''''ヽ      ェュ 丿\ ヽ
    / ̄|::::::::::\  \__(⊃-‐‐⊂)‐゙i::::ヽノ
   /    |::::::::::::::゙i   `'‐‐‐‐'´   ヘ::::ヘ
  /   /::::::::::::::::::|      ヽ    ヘ::::::/ヘ
  |  /―--、::::::::::|       ヽ    ヘ/ ヘ
  | /     ヘ::::::::/       ∧___----|  ヘ
  l/      // ゙i    ,,-‐‐'     /―''''〈
  └―--、,-‐l|     ,--‐'_        |/ ̄ ゙i


109 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:26:08 ID:AHvCG9wS
五232.



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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::        :::::::::::::::



       i;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐''"ミミ三三三三三三三ニミミミミミミミミミミミヽ
      ',;:;:;ツ'´    ミミ三三三三三三三三ミミミミミミミミミミミi
      〉'r''フ    -ヒミミ三三三三三ィ彡ニ三ミミミミミミミミミミi
      ノ `´       `三三三三ィ彡彡'==''、ミミミミミミミミi
     ,'   ..、,,,_      ミ三ニィ彡彡イ く⌒、 ヽミミミミミミミi
      ヽ、 '´ (゚i,,ゝ、     三彡彡彡"  ''ヾ ヽ ',ミミミミミミi
       )  ;'"       '三彡彡'  /゙' ゙ ) /ヘミミミミi    「ヒッ!?」
        /  ヽ '        彡彡シ  , ` ノ ,/ヾミヘヾヘi
     /             彡ィ彡 !、___,,,/ヾ川川川ソ
     /  '`ヽ            彡彡、 ;;ヾ彳´ 川ノ川ノ,ゞ
    ヽ、_,つ '          彡;;ツ ..:::i::   彡ィ川ノ川ゝ
       i               ...::::::::i:   彡'ノ川川ヾ
        |               ..:::::::::::::ノ    彡ィノ川ノゞ
      ヽニ=ァ-        ..:::::::::::::/    ,,r‐;''"..:::::::::
        (´        .::::::::::::::::.  ,   / _, '::::::::::::::::    ┌────────────┐
        `ー、'´ 、    ..:::::::::::::/  /  / ,ィ':::::::::::::::::::::   │  ローゼン王国大臣    .│
          ヽ :   ..::::;::::, /:/ /  / /;;;;;;;;;;;:-‐''''"´   . │  麻呂=イチジョウ     │
          ヽ,,,__.::::ノ:::/// ./  ∠-‐''"´  _,,,, -‐'''"´   └────────────┘
              `゙゙"´ ̄i/ , -'"   _,,-‐'""
                 ,!‐'" _, -‐'"
                /  /
               |  /´
               _y'´



遺体の枕元に大臣が立っていた。

突然の来訪者に飛び上がった彼は
なにやら懐をごそごそといじってから戸口を振り返り、

110 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:27:08 ID:AHvCG9wS
五233.
王女と、後ろに立つ長身の少年とを訝しげに見比べる。



        ___|二ニー-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
        /rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
        ',i ,-三三三三三、   _,.ニ、ー-、!;: -‐二 ̄彡′
        ',、、ヾ三三'" ̄ ̄   `ー‐"    ヾ-'"  .〉′
        ヽ ヽヾ三,'    :::..,. -‐- 、     _,,..-‐、、,'
         `ー',ミミ     ::.弋ラ''ー、   i'"ィ'之フ l′     「これは姫様。
         /:l lミミ     ::::.. 二フ´   l ヽ、.ノ ,'       どうなされたのですかな?」
      ,.-‐フ:::::| |,ミ             l      /
     /r‐'":::::::::| |ヾ        /__.   l    /
 _,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. \        ⌒ヽ、,ノ   /ヽ,_
"    l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ. \   _,_,.、〃  /l |  `゙'ー-、、
     ',\\:::::::::::::::ヽ\  \  、. ̄⌒" ̄/:::::| |      `ヽ、
     \\\;::::::::::::\\  `、.__  ̄´ ̄/::::::::::l |         \
       ヽ \`ー-、::::::ヽ ヽ    ̄フフ::::::::::::::ノ ./          `ヽ、
          `ー-二'‐┴┴、__/‐'‐´二ー'".ノ
               ̄`ー─--─‐''" ̄



                         「`ー'′/    /   ヽ、 \ \  ヽl}::.:)、 \
                         l_,ィ  / /   l      l 、  l `、 {:|}く\ヽ/
                         ノ  ,′ !    {      | l|   |   l ):|} ノ|:「´
                       .  ヽ∧| , |   | l      | l|  |  l| {:|!::)|:|
                          |::l| | |  l  、    | l | _,厶| j| {::|}::} |」
                          l:::| `、!|   \ ヽ、 |,.イ,斗予 | |{K!j |
   「娘が来てはいけませんか?」     〈:;小、ヽヽ、T,Zニミヽj  ^ヾrシ | |ァ1 |
                           |  \ヽN {ヾtク         | ト |_|  |
                       .   |  |   l \    `-   /!| |::..::.`:┴-、
                       .     |  |  |  | > 、 __ /::..::|| |::..::..::..::..::..:ト、
                           |  j  /|  l/::..::..::..::..rクニミ::../| |::..::..::..::..::./::..`ヽ、
                       .   l   ! //l  l::..::..::..::/;ハミZシ//| |::..::..::..::..:/::..::.`ー┴―-ォ
                          j   レ'∧! ,'::..::..::.〃::..::..::.レ'/::| |::..::..::..::r'::..::..::..::..::..::..::/::|
                          /  / / /| ハ::..::..::..::..::..::. /l ト、| |::..::..::..::{ー-::.ハ::..::..:: /::..|
                       .  /  / |{::.| ||::.\::..::..::..::../::.| l::.| |::..::..::./::..::..::/::..\::./:ヽ:j


111 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:28:08 ID:AHvCG9wS
五234.



    /、;:;:;:;:;:;:;:;:;ー-:;、_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
   ./ミミミミミ、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ー-;:;、;:_;:;_:;::-‐'"´i
   lミミミミミミミミミー-::、;;;;_;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:i
  ,!ミミミミミミミミミ   _;`-、;;;!:-‐'''´|ミi
 //`,ヾミミミミシ‐'″  'ー‐'  :  'ニフ' i;/
 l l ,rヾミミミ      _,,,,,   ノ  _,,_ l
 ',ヽヾ、ヾミミ     ィで)ヽ、   r';ィび、.ノ    「いえ、もちろん姫は構わないのですが。
  ヽ、__,, ミミ      `゙゙'''"フ`  | `゙'''フ'i     後ろの騎士は?」
  〃 i l ミミ      /´    | `ー'´l
  /ヾ.l ミミ       /'    |  /      (薔薇の記章?
. /:::::',ヽヽ`       / ` `゙ー-' /       小僧の新人―――ギャブレットが先月
r/::::::::::',ヽヽ           i:i ', /       何か言っていたような………)
/::::::::::::::ヽヽ\    '"ー===-'/
ヽ:::::::::::::::::ヾ、 ` 、   ゙'一''ー'ノ′
、 \:::::::::::::::ヽ  ` ー‐-t't::i´゙ー-、
.`-、 `ー-:、::::::ヾ'、     //:::l ヽ `゙ー- 、



                         , ------ 、                   / ヽ
                        /      \              /ヾ /
                       i             i           /ヾ/
                        |  \    /  │         ./ヾ/
                        | ( ●) (● ) | 、-- 、   /ヾ/
                     i  (__人__)  i  弋||ニi/ヾ/  (こいつが大臣の麻呂=イチジョウか。
                      , -!   `⌒ ´   !-、   /○||´    突如共和制を唱えだした張本人―――)
                     |、ヽヽ       / / |.../ト、/弋`||
               ,  ―――´ | |、` ――― ´.,| |  `――‐  、`弋 |
             / ヽ       ヽ  ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄/ /     / \  ´
            .i    ` -  r―‐/\    /ヽ― 、  - ´     i
         /           | /- ―┬― -\ |         \
         >、 ` ー--   ,/       |  , -_-、.\  --― ´ ,<
           .>、  ー――‐,‐ ´ ξ^^ξ  |  iィrオj }_j`ー、-――‐ ,<
           >、  ー‐,―、´     V    .| ハ.ゞツフ    ,`ー、‐―‐ <
         /    /::::::i\.  ,. --―┴―-- 、   /!::::::::\   ヽ
          /_ /:::::::::八  Y                Y  八::::::::::\ _ヽ
        i::::::::::::: /:i  ヽ. ヽ              /  ,/  ト:::::::::::::::::<
          i::::::::::::::::::::// .|ヽ´ \, -――――- 、/ ヽ´|   i::::::::::::::::::::i
        , - !::::::::::::::::::::|  /    |         |   ヽ  .!::::::::::::::::::::!- 、
      i` ー――――i , /\     !         !   /ヽ .i――――‐ ´i
       .|------i   .|/   `ー―――――――― ´   .|   .r‐‐‐‐‐|
      .|    .|    .|         / :::::::::::::∧          |   .|    .|
        |----- .!   .!\     ../:::::::::::::::::::∧     ../.|   .|-----|
       |     .i   .|  .\     /::::::::::::::::::::::::∧    ./ . . |   .|    |


112 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:29:08 ID:AHvCG9wS
五235.



                              つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- 、)::::::::\  _
                             (:::::::::::::::::::::::) 三= '´/       、  (_:::::::::::::丶<::::::`ー、
                              `ー,:::::::: __ノ /  / /    \  \ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
                               (_:::::: ヽ/   / /      ヽ  、ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
                               r’:::: /      {    |!  | |!  |!ハノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
                               `ァ: :′ /  / !     |!  |! |!  |! |`ー, : :::|三|:::::::::::::::} '.
  「私の護衛、王女近衛騎士の一人です。      ヽ.′ /  /  |!      |!  |! |!  }! | Y:::::::::|三|:::::::::::::/  {
                          .      | | |!  |!   |!     i}  } |!  /_!_| ゝァ : :|三|::::::::_;ノ|   '.
  国内における権限は私の次―――   .       | | |!|  |!、 {! |!   // /}//孑' /イ (_ : :r'--{:::::::) |   |
  つまり麻呂、貴方よりも強いのだから  .       { | | { 卞ト、ハ!_  //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)、) 〉´ |   |
  気にする事では無くて?」                ヽト、 {ヘ、从ィ升=ミノ´   /弋じ:::}| 〉 : ゝニン   |  |
                                   ヽ乂ヘ!ゞ、rゝ':{`      `ー'゙ .|  ∨//    |    !
                                    }  |ヘ `ー'゙  、          |   {ノ´     |    |
                                    川 | 丶     マフ      ノ  } !        |    |
                                    //}  ! _≧-..、   ,∠⌒<}/ 八ヘ      |    |
                                     // j /':.:.:.:.  .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:.  / />ヽヽ     |    |



単純にやらない夫が王女近衛騎士になった事が嬉しい真紅は事実だけを言ったのだが、
権限が上である事を言われて、突如険悪な表情を浮かべた大臣は
聞き捨てならん、と声を荒げて問いただすではないか。



         ,l、::::::::::::::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
        ,ハ::`丶、:::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,, -‐:〈
        {;;;;ヽ、:::::`丶、:::::::::::::l:;:;:;:;:;:; ィ";:;:;:;:;:;:;:}
        ,l;;;;;;;;;シ丶、:::::::`:`:ー'‐::'':"::::::::_, ィ"´;;l
       fうl;;;ミミ、  ``丶 、::::::::,: - ''"´  リ;;;;;;f-、
       { l l;;;;;ッ=`   (三> `^´ (三シ  ム;;;;;;ソl}   「そんな若造が王女近衛騎士、
       t !;;;リ    _,,...,,_     _,,..,,_    l;;;//    麻呂の上に立つですと!?」
        ゙l ヾ;l  :'ィテヘ9ンミ   ,: ',シヒ9ン、  l;//
        `ーll!   `''==ヲ'  l:.:^''==彡'" ,!リノ
            ll   ` '' "   l:.:.:` '' "  ,i;;l´
          li,     ,r .: :.ヽ、    ,:,り
           t、   / ゙ー、 ,r '゙ヽ  /,K′
           ゝ、 ,:'   :~:    } // /ヽ、
           /{lヽ ,ィ==ニニ==,ノ,ノ7 /:.:.:.:ヾニヽ
         , ィ/:.:い ヽ `` ー一 ''"/,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ソ }- 、、
        / /:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"//:.:.:.:.:.:.:/ /   ` 丶、
     ,, - {  ヾ:.:.:.:.ヽ丶     //:.:.:.:.:, -'" ,/       ` 丶 、
  ,, - ''"   丶、 `` ーゝ、ヽ.,_,,ィ"ェくユ- ''" , ィ"


113 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:29:38 ID:AHvCG9wS
五236.
そしてその変化を見逃さず、相手の心理状況を丁寧に見極めようとするやらない夫は
ただ黙ってやり取りを王女に任せている。



     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ●)(●    (今、あからさまに態度が変わったな。
   |      (__人__)    権力に固執しているのか?)
.   |        ノ
    |      ∩ ノ ⊃
  /     ./ _ノ
  (.  \ / ./_ノ │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /

115 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:30:11 ID:AHvCG9wS
五237.
まさかそう言った反応をされるとは思ってもいなかった真紅が二重の意味で驚いているので、



.:.:.:.:.:.:.:.:.//:.:.:.;ノ               \
.:.:.:.:.:.:. / /:.:.:./  /   ,     `、        ヽ
.:.:.:.:.:.:/ /:.:.:.く /  |    | l     ヽ     、 ヽ、
:.:.:.:.ノ /:.:.:.:.:.∥  |l l  | l    `、`ヽ    l ヽト、
:.:.:.:{  !:.:.:.::.:;ハ  |l |l  ! |  \   ヽ、\  l|  l| |
::.:.: l  |:::.:.:.::) ト、|ト、|l  } ト、ヽ ヽ、 | l|ヽ ヽ |ヽ l|ノ    (えっ?
::..::.:l  |:.:.:爪,斗七|廾ト-|‐1ヽ }`ヽム-l¬ ∧ノ/ }リ
ヽ.:.:ヽ. ヽ::.}| l ハ/レ=ニミ刈 |  リ  ,.ニ气 l |          まさか麻呂、
  ):.:rへ_}|/ l| {l f伍}` ノ    狄l ' ハ          やらない夫の事を知らないの?)
  ヽ、!{レ' ///   ゞ='′      ¨´ ∧ |
   ///人           '    八l |          「そうですが、何か?」
 // /_>ト、_r个、    r¬ _/| ヽ\
// / /: /::..::..::{::..:ヽ.   /::..l`'┴:-:ヘ \
´ /   _工l::..::..::..::..ヾ::..::トァ=く::..::..:l::..::..::..::..::}ヽ、\
ノ   / : : {::..::..::..::..::..:∨{リ廻lト、::.l::..::..::..::./  ヽ、ヾーr- 、
  /: : : : : `ヽ、::..:;:-'´丁ヾニシ::..`T:ー::-:r'′     `l /  ∧
. /: : : : : : : : : : /´::..::..::.l!::..:| |::..::../::..::..::.\       レ' | / /



はっ、と気づいて態度を改めた麻呂は
ここしばらく何か別の事に夢中になっていたのだろうか、
城内の話題の中心だったやらない夫の事を本当に知らない様子で言い放つと、



                              /、;:;:;:;:;:;:;:;:;ー-:;、_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
                             ./ミミミミミ、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ー-;:;、;:_;:;_:;::-‐'"´i
                             lミミミミミミミミミー-::、;;;;_;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:i
  「まぁ、その件について麻呂は        ,!ミミミミミミミミミ   _;`-、;;;!:-‐'''´|ミi
   何の権限もありませぬ故。         //`,ヾミミミミシ‐'″  'ー‐'  :  'ニフ' i;/
                           l l ,rヾミミミ      _,,,,,   ノ  _,,_ l
   王女様とアンデルセンの          ',ヽヾ、ヾミミ     ィで)ヽ、   r';ィび、.ノ
   お好きになされよ」              ヽ、__,, ミミ      `゙゙'''"フ`  | `゙'''フ'i
                            〃 i l ミミ      /´    | `ー'´l
                            /ヾ.l ミミ       /'    |  /
  (普段から言ってる             . /:::::',ヽヽ`       / ` `゙ー-' /
   お友達探しの延長か?)        r/::::::::::',ヽヽ           i:i ', /
                          /::::::::::::::ヽヽ\    '"ー===-'/
                           ヽ:::::::::::::::::ヾ、 ` 、   ゙'一''ー'ノ′
                          、 \:::::::::::::::ヽ  ` ー‐-t't::i´゙ー-、
                          .`-、 `ー-:、::::::ヾ'、     //:::l ヽ `゙ー- 、


 
 
121 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:33:47 ID:/3mY57qt
>>115
麻呂にとってこの不覚は命取りだな・・・
いや、悪役と決まっちゃいないがw


114 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:29:58 ID:2+YPNhR3
さて、大悪党か小悪党か……

116 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:31:08 ID:AHvCG9wS
五238.
そそくさと部屋を出て行ってしまった。



  |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;」
 ├r―――┴――一 ''' ""三 ̄´::::::ヾ
 /::{  ィ'三)   (三ヽ   ,ッミ::::::::::::::::ヽ
 {:::シ ~´           `ヾ、:::::::::::::::::l
 l:::l ,. ニ 、 :.  .: ,r ニ 、   ミ:::::::::::::ム、    「それでは麻呂はこれにて」
 l:::! 'イでiン、 : :. ,イでiンゞ:.:.  ミ::::::::::/^い
. l::l :.`^"´ノ.:  :. ヽ`~´ノ:.:.:.  ミ:::::::イ  リl
. ヾ! ` " ´ /  ::. ` ´     ミ:::::/ム_ノ/    (やれやれ。
  'i,     ,'  '^ヽ       ミ::::l 'ー' /     かのような小僧に何を期待しているのやら………)
   'i    ヾ'ー ''"く、      j::::クーf′
   l        `ヽ     {:::リlミ:::ヽ、
   ヽヽ ,ィニニ丶、_ ゙:      "´fミ≧ゞ
     ヽ ^ヾ二´ノ´ _,ィ ,.ッ  //イぅ-、
     丶 `"   "´  ,/ ,.ィ" , -‐'",ノヽ
      `ト、 ___,, ィ"彡,r'´ , -'":.:.:.:.ヽ
       l    =ニ彡,ァ'",-'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:L..、、
       ハ ヾ    / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,, -''"  )
     , ィ'l l ヽ  / /:.:.:.:.:,, - '"´  , - ''"丶、



チリチリと首筋を刺すような感覚。
ただ黙って出て行くのを見送り、廊下を遠ざかっていく大臣の気配が完全に消えるまでの間
ずっとそれを感じていたやらない夫は



     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \
   |    ( ー)(ー)
.   |     (__人__)    (勘では×、だな)
    |     ` ⌒´ノ
   .l^l^ln      }
.   ヽ   L     }
    ゝ  ノ   ノ
   /  /    \
  /  /       \
. /  /      |
 ヽ__ノ



と、まず評点を一つ付ける。


 
 
119 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:32:56 ID:2gYR1zqc
げ、自分の勘すら評価材料の一つにしか過ぎないのか・・・
こりゃ前いた国はとんでもないお宝を逃してるな・・・

117 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:32:08 ID:AHvCG9wS
五239.



\    ;;;;||  o;;;;;||   ;;;;;;;||  ψ;;;;;||   ;;;;;;;||
 ll\..,,__||__iii___||___||__ζλ_||___||
 ||ll ||================
li ||li || || il;;||| ll |y||llliii||y| ll ||llliii||| ll ||y||llliii||y|
lli|| il|| ||lljjj|||l;;L|y|| ll ||y| il;;||llliii||| ll ||y||llliii||y|
 || || ||llliii|||l;;L|y||llliii||y| ll ||llliii||| ll ||y||llliii||y|
 || || || ll |||llliii|y||lljjj||y| il;;||llliii|||l;;L||y||llliii||y|
lli|| || ||l;;L|||llliii|y|| ll ||y|lljjj||llliii|||l;;L||y||llliii||y|
 ||lli||====   ________=lヽ/|ヽ/|ヽ/|==
li || ||(○ ||llliii| /      \:::;| | | | | |
li ||lli|| Y:::;||l;;L| |;;;| ̄ ̄l ̄ ̄|;;;| :| | | | | |
li ||lli||_||________,||' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|;| :| | | | | |_____
 ||/       '[] '' ̄ ̄ ̄ ̄'''[] i|/ヽ|/ヽ|/


                                / ̄ ̄\
                             /  ヽ、_  \
                            (●)(● )   |
                            (__人__)     |
                             (`⌒ ´     |
               「……………」.     {           |
                             {        ノ
                              ヽ     ノ
                              ノ     ヽ
                               /      |


それから捜索が始まった。
ベッドの上の遺体に頭を下げたやらない夫は注意深く室内を探索していたが、

118 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:32:38 ID:AHvCG9wS

五240.



    8γ。o    (☆)☆)   |i::::::::::::::::i|  .|;;;;|     //::::,イ::i/:::::::::::::::::
   , ヽiij.〃―――ヽiij.〃―――――,..___ . |;;;;|    //:::,/ヽ!:::::::::::::::::::::/
  / ( : ::)     ( : ::)       /  .|_ |;;;;|  ./.<:/|:::|_ン'":::::::::::::::::/
(Y(Y)    / ̄二二二二二二二二l   | |;;;;|∠`ヽ  ヽ.|::::::::::::::::::::::::/
ヽiij.〃  /:::/:::,ィ――――――― l,,.  ´  `´    `ヽ/::::::::::::::::::::/::::
( : ::) /:::/::::/::/ ̄(i(ii)i) ̄ ̄ ̄                 |\
__/:/:::::/::/ ,.,.., ヽiij.〃,.,.,.,.,.,.,.                 |.  \;::;
::::::|/:::::/::/  ,,,.-E!=( : ::)ry==-、;:;巡              |    \;::;::;::;:
::::::|:::::/::/ 彡;:;::!l   E!. (__)> ! i;:;:;:;:巡/!            \     \;::;::
::::::|/::/ 彡;;:;::;:;;i`===------==.'´.!;:;:;:;:;:;::| i巡               \    \
_,|/  i!;:;:;:;:;:;::;::i_ノ_ハノl  l ̄ ̄l__i;:;;:/二」lj;;巡             \
     .i!;:;:;:;:;:;:;:; l |''~~"^ |    |;:;:;:;:l」;:;:;:l」;;彩           ____ヽ___
      i!;:;:;:;::;:;:;:;l__l :;::;:;:;:;:;|~l_「l |:;:;:;;:;;:;:;:;:;彩           ∠_____
      ハ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:」 ..l:」;:;:;:;::;:;;:;:彩             | 「'  ̄ ̄ || ̄/
      ∨;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;;:;:;:彩               | | ./    ||//
       マ杰杰杰杰杰杰杰杰杰杉              | |/ /   ||/
          / ̄ ̄\                         | |l /    ||
        /      \.                      | | ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄
        |::::::: :      |                       | | /   . || //
       . |:::::::::::::     |                        | |./   .|| /
         |:::::::::::::       |                       | l      ||
       .  |:::::::::::::::     }                      | l二二二||二二
       .  ヽ____    }                      └─────―
          r'ニニヽ._\. ノ
        r':ニニ:_`ー三`:く._     「ん?」
      /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;>
      /: : : : : : : : / : : : ヽ\
     | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.
      |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''" ̄: : :l: : : :l
      |:.:.:.:.::.:.:.:l -─-: : /:_:_:_:_l
      |:.:.::.:.::.::l.__: : : :/::: : : : :l


120 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:33:08 ID:AHvCG9wS
五241.

┏──────┓

   これは?

┗──────┛




         _..rー 、_
          /    `'ゝ、_
      /          ^''ー-...._
     ./´ヾ、       _,,..‐"’ `゙''ー-.._
    ..../   i     _..-‐´         /
     /    !_..-‐'"´           /
   /     ! 、            /
    `'ー..、   i           /
      ^ヽ、  ヽ_     /
        `ー、 ヽ    /
          ^'ーム./
             



枕元の机の上、水差しと共に置かれていた包みを指さすと、


 
 
123 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:34:31 ID:OV+RQMrG
凄まじく怪しいブツですな

126 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:36:23 ID:2+YPNhR3
さすがに、物証残してないと思うが……どうだろ

122 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:34:08 ID:AHvCG9wS
五242.
真紅がああそれは、と説明してくれる。



                            )::::::::::::::::::::,  ´    )::::::::::::::===彡::::::テ
                             (::::::::::::::::://    ヽ:::_:::::::::::::::::i  l::::l:::::ハ二))
                            >:::::::,.'  ′    |   ):::::::::::::::l  i:::i:::::(、二))
                              て::::/   ll  l |  !|   {::::::::::::::::|  l::i:::::::::ハ〈
                               しl |  l |  | | _!H‐'フ|/て::::::::::彡ミ::::::::(  !l
                               l l  l _L | |ノ  rT´㍉ | (::::::::ミ彡::::::ィ  l|l
    「お父様が飲んでいた薬よ」             ll ヽ ´ rr、    ヽ__ソ | l! {::l l::::;:::) |  リ
                                  ハ v)       l l | リ /:://   |  |
                                  ,' ハ 丶      リ ,| |//´  | |
                                  |  〉 、 `    lレ' | h、     |  |
                                  l / ||  > - ィ 〃 | | l7      |  |
                                  ノ'  |r j / rr、 〃  | | 〈 \    |  |
                                  /'   ノl j/ ㍉ト(  ノ l (   \  |  |
                                 ヽヽ/ヽ j!    > ´ / /     ハ |  |



          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\
          |  (●)(●) .|   「国王は一体何の病気だったんだ?」
        !  (__人__)  |
          , っ  `⌒´   |
       / ミ)      /
      ./ ノゝ     /
      i レ'´      ヽ
      | |/|     | |



結局の所、やらない夫が一番引っかかっているのがそこだった。
高司教―――もしかしたら名ばかりの自称かもしれないが―――それなりの
治療の奇跡があれば、大抵の病気は瞬時に回復するはずである。

124 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:35:08 ID:AHvCG9wS
五243



                                      ) . .:./.:.::::/              \ \.:.::| |::::::人
                                   .  ( . . .:.:.:::::::/       /        ヽ 入| |/ヽ `ヽ
                                      \.:.:.:.::::/    / ′  l      |  l 「:::| |:::::::ノ   !
                                        Y.:.:.′   ,′! l   |       |  }ノ..:.| |:::::ノ    |
                                   .     ゝ┤   |  || l |    l   (. .:://.::∧    |
 「最初はただの風邪だって言われてた。                 l !|  _|_Lj、 l | _/|_/ l | )//.::/ l   |
                                          |八 l l l{\|`ヾト、l、/ ̄l/`刈Y北L.,′ |   |
  リフの治療の奇跡に頼ってばかりだと                 | ヽヽl ´==''     ==''^ } | ヒシ''′ |   |
  抵抗力が落ちて良くないから、               .      '  l / ∧    '       イ|Y´    |   |
  今回は投薬とで自然回復に任せようって事になったの」      | j l ||丶   ‐    イ`ヽl l      |   |
                                   .     /|  {| ! | ヽ ` rz=.、´ ノ  / lト、   |   |
                                        //j/. :| ! |\ l、{{r勿}}〃  //| jj:::::\  |   |
                                   .     /./. .:.::::|   {     `゙T゙´   // l|从::::::::::ヽ.!    |



なぜ奇跡は適わなかったのか。
高位の神聖魔法による治療が適わない程の病気となれば、
その数は片手で数えられる程しかない。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   「なるほど、それで?」
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }   (今のところ辻褄は合ってる)
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   .>    <
   |     |
    |     |


125 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:36:08 ID:AHvCG9wS
五244.
┏──────────────────────────────────────────────┓

   でも、全然良くならないばかりか、咳が止まらなくなって―――
   結局、神聖魔法に頼る事にしたの。

┗──────────────────────────────────────────────┛



  {  i      y   ハ    、 、  `ヽ    ヘ
  ヽ ,′   i   /    ! ヽ  ヽ ヾ  i     ト'、
   } イ   ,′ ( i   ヾ:、 ヘ.   \ ハ 人   八 ヽ
  / ノ|  /   ゞヽ  ヾ:、 ハ   リⅥノヽ) ハ ヽ }
  イ/ い !   i lヾ辷、  ヾ:、ト、 iノ)リⅥノ / ノ i !   「リフ。
  |!  ヽi ヽ 、  ヾハ. リ゙1、 } ヾ )ノ '" / ,イノ / ノ    今回の風邪は質が悪いようだ。
  ヾ   ヾ  ハ ヽ ヽヾi ! `ソ  '"    /ィ'リ/ ,/ ノ
      ト、ヾ:ミヾハノ  l          i ハソチ´ハj     済まんが魔法で治してくれ」
      /ハ、ヽ-ミ     ヽ `     ヾ,'い ;ヘヽ
     (" 廴ーャ≧    _ .一     /ノソ i リ
        `1 i\    ´ -‐ '   ,:(イ i[´ ゴホッゴホッ
         ヽハ、≧ュ、         /__辷!
          ` リイハ 丶、__ .〃´   `ヽ



                            ___
                          /    ヽ\
                         │       │
   「随分と長引いているご様子、     へ-  ─ヾ  │
    致し方ありませんな。          ─  ─   ∂ \
                            |  し 丶 √ │││
   ―――キュアー・ディジーズ!」   | ト-=ヽ  │ ││
                            \    /  │ │
                             / ゝ── /ノ  丿
                          ( \__ /   /│

127 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:36:53 ID:AHvCG9wS
五245.



      /|////   ,,,、ィ__
     /    ∠  7" ,,,,  〈     :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:. .
     //'ァ  /  / ,r´ ノ  フ   . .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:.
    " / /   フ ゙イ) ,、 '´                  . . . .. .. .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:.
    .:;:∠ ∠   ,、-}_  ,、-'                                 .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:.
   .:;:;/  /  フ  ∠´        .:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.....                  .. ..:.:.:.:;:;:;:;:;.
  .:;:/  r''"  ∠  /      ,,ィ  ;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:. .             . ..:.:.:.:;:;:;:;:.
   ,/  /     ノ ,>  ィ,,、-''"/   :.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:.
 .://"      //,ィー'"_,ィ /    :... .. .. . . .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:.                . ..:.:.:;:;:.
 /"       /,,''" ,、ィ/ >    .. ..         .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:.
 .:;:;:;:;.:.:.:.. . ,、 '"'",、ヲ" レ" /                    .. ..:.:.:.:;:;:;:;:;.              . ..:.:.:;:;:.
      /  / フ ,r、/                     . ..:.:.:.:;:;:;:;:.
 .:;:;:;:;:.:.:.'//|/   / /     ,イ、 '"7                     . ..:.:.:;:;:.              . ..:.:.:;:;:.
 .:;:;:.:.:.. . |/    / >  /ー'_,, ィ /                     . ..:.:.:;:;:.              . .:.:;
          / / /",,,イ /,/                 . ..:.:.:.:;:;:;:;:.
  :;:;:;:;.:.:.:.. .  /ノ_//,ィ'´/レ'/  ,,ィ                .. ..:.:.:.:;:;:;:;:;.              . ..:.:.:;:;:.
         // ノ. イ/ ,/ ィ'" / ,,ィ..         .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:.
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  .:;:;:;:;:.:.:.:... .     / .」 フ //ィ''"/ ;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:.           . ..:.:.:.:;:;:;:;:.
   .:;:;:;:;:;:.:.:.:.. ..    // /// ∠   :;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:. .           .. ..:.:.:.:;:;:;:;:;.
   .:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:... ..     /,、 '"´   :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.....             .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:.
    .:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:... .. .. . . .                     . . . .. .. .. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:.
      ,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:.
       . .:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:. .



128 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:37:08 ID:AHvCG9wS
五246.
┏──────────────────────────────────────────────┓

   でも、治療の奇跡で治らなくて―――

┗──────────────────────────────────────────────┛


            / ,イ/   /     /   ,   ,从   {    ,ィ    ハ.  リ ヾ:、
       ____ _j_,.ソ  イ __   / ′  /  ,イ i  / |    | i  Ⅵ /   ヾ!
      `¨ ーァ三ニ=一 '´   /   ,イ  /7八 i  Ⅵ  ハ !  ヾ: ヘ.    ノ
         ,ィ'´_ _三二ニ=匕    / _,.斗' イハリヽヾ. |  ノ八ヾ:、   ト:、ヽ.
       /ィ,イ´ i´ 乂_____ ..イ /ィ彡| !ハ人  い i ト、 ヽ ヽ 、ヘ ヾ:、  「む、治っていないようだが………」
        /´ ’  j //7     ( /   八(i { l{ ヾ l ヽ ハ ヽ、ミ、 八 i  ))
           ,ノ //イ   -=彡i  イ ハヾ:、 `  ヾ!   )八  1ゞ:}`ヽ、ヽ /"
       ー=彡ァ/イ ,ィニ¨´  ,人  ノ `ーミヽ、   " `ー い!   \:、
          /Ⅵ/ イ  厶匕_乂ミ(     `ヾi          Ⅵ    `ー 、
           〈 ///i人 /´ ̄ 7八 い           __   r一 ’
          Y/   lハ i ______            .._厂´
            _リ,.-‐ ¨`1 ̄    ̄¨ニ=- . _    /
           い                  `ヽャ- 'ゴホッゴホッ
.         _〉____         ____   /
         __」´二三フ≠一 …ニ¨`≦三 ̄` r-'
         厂`彡二 ̄-― ¨ ̄ ̄ ̄`ヾ三≧ぇ_
.      /                     ̄`ヽ.
    /                           ` ー- 、
.  /                               `丶、
/                                    ヽ



     ___
   /    ヽ\
  │       │
   へ-  ─ヾ  │     「なんと!?
    ─  ─   ∂ \    私の治療の奇跡で良くならない!
  |  し 丶 √ │││
  | ト-=ヽ  │ ││  もしやこれはッ!!!」
   \    /  │ │
  / ゝ── /ノ  丿
  ( \__ /   /│


129 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:38:12 ID:AHvCG9wS
五247.



       ゝ     _ _...L            ヽ   ヽ        )
      (  __   ´    `  )         |   |       _イ:ヽ
       「    /         「  __         |   |     (::、::.  \
        ゝ _ /   /     V´___)        |   |      )ヾ\  ヽ
          '/  .′     | (  _      |   |     イヾ::: ヽ:.ヽ |
          //   !      |  「.:.:.:..:)ヽ.._  _j   レ'    ( ハ:  |: :| |
        イ    !       .  ..:.:.:.( __     ,| _ | 、___ .) |::|::. |: :| |  「不治の病である、
        ∥|    |:  |    / /. ィ :/  )  、γ, -、Y   _.)   |::|::. |: :| |  精裂病だと診断されたわ」
          i! |    |:  │  ,ィ 升j/_j/ | |ゝし { { fひj j √.:.:    |::| | |: :| |
          i! N. |  、 从ヾ/ j/勿fぅ/ | |   |ゝゝr_少':.: .:.:.:..::  |::| | |: :| |
          ヽト ..._ ゝト-ゝ  ゝ'  | |   |:.:./  /:.:/::.:.,   人| |  ~~ |
                  .          | |   | /  //  /  . '   │    !
               /          , イ   |'  /-‐ァィ'  /     │    !
              ヽ         / |   | /    ,'イ___     |    i
                  / \ 、っ   /   |   |,/  - ‐ ¨   /     |    i!
               '/ | :\    i!__.|   |´    _.. ー >     |    i!
                i|  |:::::::|>‐┤  |   |\ . ´       \   |    i!
                i|_|::/   |  │  !  \         .  |    i!
                「          r|  │  !   /   /!       \    i!



                        ヽ
               ,,  、       l
         ゝ_    _/  .. >..、     l
          `''''''‐"  _ __ ニ:_丶     1
       / 、      ^''''ー 、__ ゝ   │
    / . l 丿  l'"! 、 、 '''-ー-、 ´ ^ー-..、 .
    | 」 |  | || !  ! l │ '   ,r _..,, f.    「精裂病?
    `、  '、 ゝ ノ / l ..′ ,´  | l│l .i     精裂病だって?」
       `- - ゙‐'′  --"  ,ヘ ∪ ノ l.
                        ´ /
           /            `)
           f        丿   ヽ/
          入 ___ -'     ,′
         ( V v      "‐_ -'′
          ''-二ニ -=  `'`ソ /
            ´ ‐‐;ュ `' 、ノ  /...
              ニ   ′ 丿
                     !.
                     !.
     丶.._              /
       `゙ ‐--- ____-''
                 \
                   \
                     \



精裂病の名はやらない夫も知っている。
そして神聖魔法でも治らない部類の病である事も確かだ。
しかし。

130 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:39:08 ID:AHvCG9wS
五248.



                 「`ー'′/    /   ヽ、 \ \  ヽl}::.:)、 \
                 l_,ィ  / /   l      l 、  l `、 {:|}く\ヽ/
                 ノ  ,′ !    {      | l|   |   l ):|} ノ|:「´
               .  ヽ∧| , |   | l      | l|  |  l| {:|!::)|:|
                  |::l| | |  l  、    | l | _,厶| j| {::|}::} |」
  「どうしたの?」       l:::| `、!|   \ ヽ、 |,.イ,斗予 | |{K!j |
                  〈:;小、ヽヽ、T,Zニミヽj  ^ヾrシ | |ァ1 |
                   |  \ヽN {ヾtク         | ト |_|  |
               .   |  |   l \    `-   /!| |::..::.`:┴-、
               .     |  |  |  | > 、 __ /::..::|| |::..::..::..::..::..:ト、
                   |  j  /|  l/::..::..::..::..rクニミ::../| |::..::..::..::..::./::..`ヽ、
               .   l   ! //l  l::..::..::..::/;ハミZシ//| |::..::..::..::..:/::..::.`ー┴―-ォ
                  j   レ'∧! ,'::..::..::.〃::..::..::.レ'/::| |::..::..::..::r'::..::..::..::..::..::..::/::|
                  /  / / /| ハ::..::..::..::..::..::. /l ト、| |::..::..::..::{ー-::.ハ::..::..:: /::..|
               .  /  / |{::.| ||::.\::..::..::..::../::.| l::.| |::..::..::./::..::..::/::..\::./:ヽ:j



          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\
          |  (●)(●) .|  「ごめん。
        !  (__人__)  |   ………珍しい病気だからびっくりした。
          , っ  `⌒´   |
       / ミ)      /   国王はとても忙しい方だったのか?
      ./ ノゝ     /    たとえば、何か目的や目標があって、
      i レ'´      ヽ    その為に粉骨砕身………」
      | |/|     | |


131 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:40:11 ID:AHvCG9wS
五249.



                             r'´      ,イ´f´    /          `ヽ          ノ
                        ,rー--{       / / |     /            |    ヽ        ノ
                        / / ̄!      / 〈  ノ/  /            ∥   ヽ      (_!
                        | レ´ ̄_>   / ! 'Y /    !  /           ∥  |  ' ,      `!
  「ううん。                 ,ヘ`二彳´    | |  f/ / | | /     |     ∥   |  ',      `!
  とてものんびりした人だった。   /     |     | .ノ-イ ! !  |  ノ' | j   |     /}   |   |         |
                             |     !f   }| { | |,イ|,f/| .∥  .j   / } |  |   |        |
  『余暇を大事に』が座右の銘と        レ‐イ  | ) .{| ,ヘバ十-|-‐'ム .イ/ , / /, ,イ  /! | /      ノ
  豪語するほどに、ね」            /   |  rュ,⌒)ル'ムィテ'i'テ〒ミ`ノノ/ /レ'`ナメイァ // / /    <(´
                         /     `ー<@〉},'  ハ辷'_..八` " ノ.r' ,rテ!ムz'//イ /レ      ノ
                        /         `マ  ,' ´"'''"゛      {、_.'ノ 'zィ'   レ'_  _,...-‐´
                      /            ,' | |',         j,  `'''''゛//     ) `´
                                  ,'  !! ヽ、      "      /├‐-‐ '´
                                      ,' ∥`ヽゝ^ヽ    ~'   _.. イ |
                          , ‐ ´ ̄`ー、._  |   |>´   ヽ.._.. -≦  /  {
                        /          `┤ ∥       ヽ r-―-、_!  |



若い頃は趣味で人形を作ったりしていたらしいわ、と少しだけ懐かしそうに言う王女の言葉で
一気に違和感が確信に変わった、国王には精裂病に犯される前提条件が足りていない。

そして、死に至るまでの症状もやらない夫が知るものとは一致していないようだ。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)    「そうか」
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ    (国王は病死じゃない。
.  |       nl^l^l   じゃあ、死因はなんだ―――?)
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \

132 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:41:08 ID:AHvCG9wS
五250.
病死の線が失われた事で、一気に暗殺の可能性が現実味を帯びてきた。

本格的に調べる必要がある、と真紅から国王の遺体に視線を動かした彼は、
まずその水差しの水と、投与されていた薬を少しずつ口に含んでみて味を確かめる。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           l      /    .!    ヽ       l
           l      ヽ__/ \__/.       l
           . l       `  ⌒  ´        l ペロッ
          .l                     l
           l                   l
          . l                        l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




水はただの井戸水、粉薬には様々な薬草などが混じっており、
かすかな味覚と今までの経験や知識から
成分をあれこれと考えてみたが、ただの解熱剤に思えた。



                ̄    、
            ´          \
     /                ヽ
      /           、_  ヽ
    '               ` 、ヽ
    l              ,‐-,.._ ゞ
.   l              l 弋心 l    (普通の解熱剤、か)
.    l              冫.ー く
   l               l    ノ!
   l               `ー‐ f r'
   l                  ノ'
   !                     /
   ,'                   /
 ̄ `ー -               /
        `  、        /
:.:.:.:.:.:...        、      /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..      .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:..   ..:.:.:.:.:.:ヽ
    ` 、:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
       、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
       ..:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
      ..:.:.:.:.:.:.:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./


133 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:42:08 ID:AHvCG9wS
五251.



    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \
  |    ( 一)(●)       「この薬を飲ませるように指示したのと、
  |     (__人__)        精裂病だと診断したのは?」
   |     `⌒´ノ
   |   ,.<))/´二⊃
   ヽ / /  '‐、ニ⊃
   ヽ、l    ´ヽ〉
''"::l:::::::/    __人〉
:::::::::|_/ヽ.   /|||||゙!:゙、-、_
:::::::/´∨/`ー'〉゙||i l\>::::゙'ー、
:::y′.: ',ゝ、_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
/: ://: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|



                     つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- 、)::::::::\  _
                    (:::::::::::::::::::::::) 三= '´/       、  (_:::::::::::::丶<::::::`ー、
                     `ー,:::::::: __ノ /  / /    \  \ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
                      (_:::::: ヽ/   / /      ヽ  、ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
                      r’:::: /      {    |!  | |!  |!ハノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
                      `ァ: :′ /  / !     |!  |! |!  |! |`ー, : :::|三|:::::::::::::::} '.
  「リフよ。                ヽ.′ /  /  |!      |!  |! |!  }! | Y:::::::::|三|:::::::::::::/  {
        ヒーラー      .      | | |!  |!   |!     i}  } |!  /_!_| ゝァ : :|三|::::::::_;ノ|   '.
  なんでも治療師の資格も.       | | |!|  |!、 {! |!   // /}//孑' /イ (_ : :r'--{:::::::) |   |
  持っているんだって」   .       { | | { 卞ト、ハ!_  //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)、) 〉´ |   |
                        ヽト、 {ヘ、从ィ升=ミノ´   /弋じ:::}| 〉 : ゝニン   |  |
                          ヽ乂ヘ!ゞ、rゝ':{`      宀'´ |  ∨//    |
                           }  |ヘ ^¨´  、          |   {ノ´     |    |
                           川 | 丶     r‐、       ノ  } !        |    |
                           //}  ! _≧-..、 `´ ,∠⌒<}/ 八ヘ      |    |
                            // j /':.:.:.:.  .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:.  / />ヽヽ     |    |
                          ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}イ夊)=-:.:.: / /:./::::::ヘ∧    |   |
                        // / />ァー:. :.:.:.:`¨)´:.:.:.:.:./-ー=二二〕\  |   |
                        〈≦__,/_/ーャ(:.:.:.:. :.: /\:.:.:.:《__∠⌒ー-、::::::::::::::ヽ |   |
                       / ̄ ___..==':::\_:-<: : : : :\: :.:ノ:::二> _>::::::::::::{、    |
                 .    〈__∠二=、::::::::::::::::::::}: : : : : : : : : :{´:::::::: ̄ミ<::::::::::::::::::::::::\ |
                       __ノ/イ:::::::::::::::/: /: ∧: : : : : {::::::::::::::::://:::\::::::::::::::::::::::\{ー― 、
                    ,ィ≦:::`ミヽ::::::::::::/: : /: :/: :{: :|: : : ハ、_:_:_/':::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::ノ


134 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:43:08 ID:AHvCG9wS
五252.
誤診、あるいは意図的な情報操作。
原因が病気でないのなら、治療の奇跡だって効果は無いだろう。

高司教リフにも×を付け、国王の死因を呪殺か毒殺の類に絞り込んだ彼は
まずは証拠の掴みやすい毒殺の線を疑ってみようと聞き込みを続け、



             / ̄ ̄\
           / _ノ  ⌒ \
           | ( ●) (●) |
          . |   (__人__)  |       「へぇ。
            |   ` ⌒´  |       薬を処方したのは?」
          .  |         }
          .  ヽ        }
               ,、ヽ     ノ-、
             /;;;i/      '、!\
         _,、-/;;;;;;;;| i      i  i;;;;;゙、-、_
    ,-‐'''";;;;;<;;;;;;;;;;;;;!、_`ヽ  、-'_/!;;;;;;ヽ;;;;;`'';;ー;;-,
.   !;;;|;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;|'ーニ_ー_ニ゙/.|;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;!
   |;;;;;i;;;;;;;;;;;;/´;;;;;;|           |;;;\;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;|
.   |;;;;;;;゙i;;;;;;;;;'、;;;;;;;;;;;;!─┐  ┌─.|;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;/;;;;;;;;i
  /;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;゙、;;;;;;;;;!  l   l   l;;;;;;;;;;/;;;;;;ノ;;;;;;;;;;|



                        └-i:::::::::::::::::::::::: ,.  '"´     ``ヽ:::::::.: : ヽ、
                        __...ノ: : : : : : :,.ィ´   /     ',   ヽ `丶、: : : :ト.、  ,.ィ"ヽ
                   .     |: : : : : : : :/  ./  /      ',   ',  「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ニニ、二
                         ヽ.ィ: : : :/    /   ,'       l   ', `丶ト、:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート、、ヽ
                        r‐:':::::::/     ,'  ,'          !   .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
                   .      ',_:、:::/     l   l        |l     ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r
                          ノ:,'     ,'l   |     l  | l !  ! |  `丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ハ::ヽ
  「リフが紹介した薬草師よ」         /:| |   ,' | ! .!l|    ,'| l l | l ,' ,|. |!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' `¬
                        /:::,! |   ..L.',_ト. |',ト   / !./l/├ /¬ ¬、).:: /:.:.:.:./: ::::::::|    |:
                         /:::::ハ.ト 、 ! ..l_ヽヽ\、./ l/"´ l/_∠ |  {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ノ|    !:
                         ヽ|l ',ヽ \ !,イ `` ト  '′   ,イ"´ lヽ  ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::!|   .!:
                   .        |   ト、ト.`弋..ン        弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l !   |:
                         |    l l.|. ',     、        l  ! .|:.ヾ ニフ   !::l. |   |:
                          |   / / | ト、     ,.、     | l| |/      ヽ:| |l    !
                   .      |  / / | |_.> 、       _..-.、l l ! !          |.!   |
                         l|  /,イ _..l l:.:.:.:.:.:.:`丶、 __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| |         | !   !
                          !|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハィュヘ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、       .| l   |
                       _..'"ィ´  ト、:.:.! .l:.:.:.:/``ヾ.ニンリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、       ! !   !
                     <._ <.|   ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`¬´:.:``:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : \     ! l   |



 
 
136 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:44:49 ID:/3mY57qt
動機はなんだろうねぇ…

135 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:44:08 ID:AHvCG9wS
五253.
霊薬を作り出す事の出来る薬師ですら無いのか、と呟きが漏れた。

どちらにせよ本当に精裂病であれば投薬は意味が無い、
怪訝そうな真紅に頷くと薬の包みを閉じて



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |   ( ●)(●)
. |    (__人__)   「すまないが、
  |     ` ⌒´ノ   毎日国王に薬を差し上げていた
.  |         }   侍女をすぐに呼んでくれ」
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   .>    <
   |     |
    |     |



部屋の外で番をしていた宮廷衛兵に用事を申しつければ、



                             mm
                            // ///
                          // ̄ ̄/          ,______
                          ゝ   /n        //  `ヽ
                         ,--l---、 丿       /─'     ヽ
                         /    /         l___エニニi
  「了解です、ビップ殿!」        /    /         |-i ,-、_  / Θ|
                       /     |          | ll  `-'/i||||l
                       /     |          i /\ '´    |
                      /     |          /    \    )
                     〈__,----'  ,_     (0)只(0)  -‐ ̄,――、
                      /;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ̄ヘ  ̄'ヘ,-----/ ヘヽ    l/ ヘ\  \
                      ヘ;;;;;;;;;;ノ  /;;;;j   /___i  ヽ_,'´ ̄  ヘ;;;;\  ヘ
                     /;;;;,,,,/  /;;;;;;;;|   ヘ;;;;;;;;;;;;;;ノ     |    ヘ;;;;;;;;\|
                     `ヽ____/;;;;;;;;/    ヘ;;;;;;;;/      ヘ     ヘ/ ̄j
                              ヽ___l;;;;;;;;/      ∧     /   |
                                    `l ヘ,,,-‐'´ ̄´  ̄ ̄\/ヘ_/


137 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:45:08 ID:AHvCG9wS
五254.
数分も経たない内に飛んできた侍女は、
王女と親衛騎士に呼び出されてとても緊張しているようだ。



           _  -── -
          ´    ____  `  、
      /   // ______ \  \
     /      { / _ヽ) /∠(__ヾヽ  ヽ
     /   |  |//    `´     `V   .
.    /  ,  |  |′        、    |
       |  l  |    /      ゝ、  |   i    「な、何で御座いましょうか………」
   l /  | 八l |  /         \|   |
   l/   |   \ '´       ィ?えxj! |  |
.   /   l     | ィ?え      {トcイ} 》  | ∧
  イ    ノ l  |《 {トcイ}      弋zり | /  ∧
  7  /{  l  | 弋Zり       """|/  |  }
  厶イノ ハ |  八  """    '    |   ハノ
     / >八   \      -- 、   从  ∧
.    /.:.:.:.:.:.:.\  ト\   (__ ノ //∧ /:.:.:',
   ,′:.:.::.:.:.:.:.:.:.l\|、  > .. ___ /}:.|:.:.:.:.∨:.:.:.:.}
   {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:. ヽ  7水く   /:.:|:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.|
   ',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:∨/ノノVハ /:.:/:.:.:.:.::.:.:.:.:.::
.   i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:>:.:// //l! V∨:.〈:.:.:/:.:.:.:.:.:/
    ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾl/:.:.:.{ {// ∧ } }:.:.//:.:.:.:.:.:.:./
    〉:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:.:.::.∨ / | ∨:〃:.:.:.:.:.:.:.:.:/
    /:.\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V:.:/ { |  | |:./{:.:.:.:.:.:.:.:.:./
.   |:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.∨ | |  | |/.:|:.:.:.:.:.:.:.:/


                                     / ̄ ̄\
                                  /  ヽ、_  \
                                 (●)(● )   |
 「緊張しなくても良い。                   (__人__)     |
  毎日、国王に薬を差し上げていたのは君か?     (`⌒ ´     |
                             .      {          |
 その薬は誰から渡されていたんだ?」          {         ノ
                               mm   ヽ      ノ
                              (⊂  ̄ ̄ ̄   ヽ
                                  ̄ ̄ ̄|    |

138 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:46:08 ID:AHvCG9wS
五255.



               ___
            . : :´: : : : : : :`: : .、
          ,.: ´;,.. -‐‐―‐‐-- 、: :`ヽ、
        ,.:': : :/,,.. -‐‐r┬―ァ-: ,.、`! : :`、
       ,.': :!: : !__ムvヽjヽ!,ル'ヘ/ムィ,`!: : l:ハ
      ,' : :l: : :!           `キ : :|: :l
     ,イ: : :l: : :|    ,,. ノ ヾ、      |: : |: :.!
      / !:.!: :! : :.! ‐--‐'′   ` ー-- !: : |: :ヘ    「私です。
    { !:.l: :|: : :.!  ‐- 、   ,. -‐   |: : :!: : :',    高司教様の紹介で来られた薬草師の方から
    | !ノ: :|: : : !ィテ千ミ     ,ィ云示ォl: : :|: : :iハ   渡されたお薬を、私が毎日、
    ! /: : f| : i :| 弋::ツ     弋::ツ !: : :|): :.ト}   朝昼晩と国王様に差し上げて居りました」
     ムィ: ソ!: ハ:|  ,,    .::.     ム: : l: : : |
        |/|.:l: : :i|             ,|.: : :l: :iヘ!
       レ'!: : |ヘ、             ノ:|: : 八リ
          ,.へ :!:.:l> .. ' ̄ ` ,. イ:.:.:.|: ∧
      /.:.:.:.:.:リ:.:.!   ヽ、‐-‐ フ l:.:.:.:.:|/:.:.:ヽ
     /.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.l   ,ィ=Yヾ   !:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.\
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  {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:|  ヽソ |ト_ソ !:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}



                             / ̄ ̄\
                          /  ヽ、_  \
                         (●)(● )   |
                         (__人__)     |
  「その余りはまだあるかな?」     .(`⌒ ´     |
                     .     {           |
                          {        ノ
                           ヽ     ノ
                           ノ     ヽ
                            /      |

139 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:47:08 ID:AHvCG9wS
五256.
自分が何か疑われていると思っているのだろう。
泣きそうな侍女は知っている事をはきはきと答え、



                _ ,. - ヘ
             . :イ/: :/: :F=z.、  _
             /::: : l/: :/ l : /^^`ヽi}ミハ
           /:::: /: : l: : l: :l: /    `ヽiハ
.          //::: l: : /l : l: :l/´ ̄ `    ∨i
         /イ:: : l: :ム:l : l ltf示ヾ   _ヽ i: !   「机の上にある三包みと、
        ノ l::: : l:/ヘl: l:ハ: l弋ソ     fiカ {: l   私が持っている分が二包み………」
        ノl::: :/lハゞl/ ハl        ヒソ/: :l
         ムイl/::::. ーl: : 八      ' l : :l
            ムイ_ノハ: :l     ^  .: l/
         _,. く:丶\l: l 丶    . イ: /l
     _,.  .::::::::::::Vハ j:/ヽ イi `¨ ´ l:l /
    /`ヽ :::::::::::::::::::Vハ   /i ヽ   ノl/
.   /::::::::::',::::::::::::::::::::Vハ ハY/:ヽ
    .:::::::::::::::',::::::::::::::::::/、:::∨/:}'ハ:::::l
  r'::::::::::::::::::',::::::::::::::/:/::::::l:{:八iノ::/
  /::::::::::::::::::::::',::::::::::/:::\::::::7| | i:::〉



投薬漏れはありませんでした、と懐から取り出した包みをやらない夫に手渡した。



┏────────────┓

  こちらになります。

┗────────────┛



         _..rー 、_
          /    `'ゝ、_
      /          ^''ー-...._
     ./´ヾ、       _,,..‐"’ `゙''ー-.._
    ..../   i     _..-‐´         /
     /    !_..-‐'"´           /
   /     ! 、            /
    `'ー..、   i           /
      ^ヽ、  ヽ_     /
        `ー、 ヽ    /
          ^'ーム./
             

140 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:48:08 ID:AHvCG9wS
五257.



                         / ̄ ̄\
                       /  ヽ、_  \
                      (●)(● )   |
   「ありがとう、              (__人__)     |
    もう下がって良いよ」        (          |
                  .    {          |
                      ⊂ ヽ∩     く
                       | '、_ \ /  )
                       |  |_\  “ ./
                       ヽ、 __\_/



           ,  ´ ̄ ̄ ̄`   、
         /―rr'⌒ヽ ( ̄`) r―、\
       ,―ヽ)/)フ⌒`ー'⌒ーイヽ<r‐、)
       ゝ、/:/: : /::>ーヽ/‐<|: : : \ノ⌒i
      ー/: :|: ::/´        `: :|: ::|::ヽノ
          ;: :::| : i  、      ,  i: :|: ::|: :|    「失礼致します!」
.         |::| :| ::i  _ `ヽ   ´  _ i: | : :|: :|
       |::| :|: :iイたミ、    イたミx:l: : ::|: :|
       レ:|::|:、|弋ヒ:り     ヒ:り/;: : : h: l
      /::| :|: |  ゛‐゚  ,   ゛‐゚ / /: :|ノ: \
      ー/::| :|: |、 "      "  レl: : /: : 、ー
      /: : ;l: 、: 〉    _ _     /: :/:r―‐
       ̄ ∧: :|  ゝ.、     イ: ::/\l
     /⌒ ヽ、ヽ| | V,l`ー‐ ´ j、:|Y/l  , ―.、
    ,――-  \ーノ ` Y ´ ヽイ__/,-――‐,
    |      /  |\  ∧  /:|  .|        |、
    /l      l  i:::\ー':::::`‐'::/:l  |     ノ::、
  /::::::ヽ ― /  l:::::::::::::::::::::::::::::::::|  |  ̄`‐(::::::∧
 /:::::::::::r'   /  |:::::::::::::::::::::::::::::::::|  |    ./::::::::::::.、
 、::::::::::::|__j    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   |  /:::::::::::::::::)
  \:::::::::::::::L/               |ノ::::::::::::::::::::::/
   (:::::::::::::::::::|               |-、::::::::::::::::ノ、
  /:::::::::::::::::/|        ヽ       |  ト―':::::::::∧

141 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:49:08 ID:AHvCG9wS
五259.
侍女が部屋を出るのを待って、机の上の羽根ペンを持ったやらない夫は
今受け取った二包みに印を付け、



         _..rー 、_                        _..rー 、_
          /    `'ゝ、_                    /    `'ゝ、_
      /          ^''ー-...._             /          ^''ー-...._
     ./´ヾ、       _,,..‐"’ `゙''ー-.._        ./´ヾ、       _,,..‐"’ `゙''ー-.._
    ..../   i     _..-‐´         /       ..../   i     _..-‐´         /
     /    !_..-‐'"´           /         /    !_..-‐'"´           /
   /     ! 、   ×       /          /     ! 、    ×      /
    `'ー..、   i           /            `'ー..、   i           /
      ^ヽ、  ヽ_     /                ^ヽ、  ヽ_     /
        `ー、 ヽ    /                    `ー、 ヽ    /
          ^'ーム./                       ^'ーム./



もう一度国王の亡骸をじっと見つめて腕を組んだ。



           / ̄ ̄\
         /   _ノ  \
         |    ( ●)(●           (暗殺だとしたら、主犯は誰で動機は何だ?)
.         |      (__人__)
           |,      ` ⌒´ノ
          │         }
           ヽ、      ソ
          イ斗┴r┐` .;
    / ̄`ーゞ、  / |__ 〈ー─r、
   /     \ ∨\  |,ベ._ / |
   {    . : : : . ヽ>ー\[ ̄{ 〉\|、_
   |        `丶}\  __\_]~∨'\`ヽ
   :|   ._    \_}/r‐-}\ ゙,`''く l ゙,
    ト、: :./ / ̄`` ぐ└f'二)::{  ',  | !,ゞ┐
    `、∨ ´ ,.、-''"~ ̄}_{‐''く:::{_  ', _|_|_,rー'、_
     }{ / _、-'''"~ ̄{_\;;;;;j;><;:::::\:::ヘ}\
      }∨: /  _、-''゙~ ̄ ̄     \::::},之_ ヽ
       〉∨   /           ,.、イ;;ノ_   `ヽ}
     {: \,/\  -‐ '"   /` ̄      :.:}



この国は周辺の各国と比較しても豊かで治安も良い。
城の雰囲気も良く誰かが不満を覚えたり、国王が恨みを買うような事は考えづらかった。

142 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:50:16 ID:AHvCG9wS
五260.
ふと、突如共和制を唱え、その後の実権を握ると言われた大臣の
権力に固執するような先程の反応が思い返される。



┏──────────────────────────────────────────────┓


         ,l、::::::::::::::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
        ,ハ::`丶、:::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,, -‐:〈
        {;;;;ヽ、:::::`丶、:::::::::::::l:;:;:;:;:;:; ィ";:;:;:;:;:;:;:}
        ,l;;;;;;;;;シ丶、:::::::`:`:ー'‐::'':"::::::::_, ィ"´;;l
       fうl;;;ミミ、  ``丶 、::::::::,: - ''"´  リ;;;;;;f-、
       { l l;;;;;ッ=`   (三> `^´ (三シ  ム;;;;;;ソl}   「そんな若造が王女近衛騎士、
       t !;;;リ    _,,...,,_     _,,..,,_    l;;;//    麻呂の上に立つですと!?」
        ゙l ヾ;l  :'ィテヘ9ンミ   ,: ',シヒ9ン、  l;//
        `ーll!   `''==ヲ'  l:.:^''==彡'" ,!リノ
            ll   ` '' "   l:.:.:` '' "  ,i;;l´
          li,     ,r .: :.ヽ、    ,:,り
           t、   / ゙ー、 ,r '゙ヽ  /,K′
           ゝ、 ,:'   :~:    } // /ヽ、
           /{lヽ ,ィ==ニニ==,ノ,ノ7 /:.:.:.:ヾニヽ
         , ィ/:.:い ヽ `` ー一 ''"/,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ソ }- 、、
        / /:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"//:.:.:.:.:.:.:/ /   ` 丶、
     ,, - {  ヾ:.:.:.:.ヽ丶     //:.:.:.:.:, -'" ,/       ` 丶 、
  ,, - ''"   丶、 `` ーゝ、ヽ.,_,,ィ"ェくユ- ''" , ィ"


┗──────────────────────────────────────────────┛



だが、権力欲と言う言葉は知るものの、実感が全く出来ない彼は
主犯と動機についての考えを一端やめる事にして、



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)    (分からないな)
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ
.  |       nl^l^l
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \


 
 
144 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:51:37 ID:2+YPNhR3
あー、ない夫自信は執着がないもんなあ

143 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:51:09 ID:AHvCG9wS
五261.
先程侍女から受け取った包みを少しだけ嘗めてみる。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           l      /    .!    ヽ       l
           l      ヽ__/ \__/.       l
           . l       `  ⌒  ´        l ペロッ
          .l                     l ムグムグ………
           l                   l
          . l                        l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



瞬間、点と点が繋がった。



                ̄    、
            ´          \
     /                ヽ
      /           、_  ヽ
    '               ` 、ヽ
    l              ,‐-,.._ ゞ    (解熱作用のある葛根、桂皮に
.   l              l 弋心 l    鎮痛作用の甘草………
.    l              冫.ー く
   l               l    ノ!    だが―――それだけじゃない。
   l               `ー‐ f r'    モスフングスか、古めかしい手を使いやがって)
   l                  ノ'
   !                     /
   ,'                   /
 ̄ `ー -               /
        `  、        /
:.:.:.:.:.:...        、      /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..      .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:..   ..:.:.:.:.:.:ヽ
    ` 、:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
       、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
       ..:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
      ..:.:.:.:.:.:.:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./



主成分は机に置かれていた薬と同じ。
だが、先程は感じなかった苦みを覚えて
唾を飲み込まずにくず入れに吐き出すと、念のために水差しの水でうがいもする。


 
 
146 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:52:51 ID:/3mY57qt
なんと言う一人特捜官・・・一国に一人欲しいよなぁw

145 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:52:08 ID:AHvCG9wS
五262.
不可解な行動に不信感を募らせる真紅は何か理由があるのでは、と
真意を問うも、



                       シ:::、' ./   /        、  、    /:、:_:1::ト  \
                       /:/ソ /  ′ ,'     i     l |  l,   /:/  .|:::| \.  ゙ ,
                  .    /:// /, ,'  ,'/      j ,イ   〃 ! | !i  ':::'   |:::|   !  /
                     /://ィl /l ! ' i l !   //,j  /,_ノナj,' l 、!:::|   ,!::;!  ′ ′
                     ゙リ/ ! ,、 レl l i l ! /レ i /イ=j=、 '//! l〉::!  /!:::i /  /
                       V、 lメ、ヽj、ィf' ,=ゞト '  '"  辷ソ // | |リ ,' ヾ:::ソ  /
   「ねえ、どうしたの?」       / /〉.l ,〉^i 弋_リ          // .! !'/   7  /
                  .    / //::ソ / |ヘ     、     , / ,/! !     /  /
                     / ,.レ ´ , ′′ \    ヽニ' / / / / /   /  /
                  .  / /  / ネー:、_,.‐ァ` 、   / /,/__,/ ∧   /  /
                    \ヘ 、´ /:!l:::::::::::ン'::::/:,:::: ーl/フ :::::::/ /::::::\/  /
                      ヾ、` /::::!l:::::/:::/:::::′:::::":::::::::::/ /::::::::::::/  /



まだ一つの証拠と、現時点では矛盾点が無い推論を得ただけのやらない夫は
手を振って異常を否定すると、彼女を促して国王の寝室を後にした。



               / ̄ ̄\
              _ノ  ヽ、  \
            ( ●)( ●)   |         「冒険者の性と言うか、
            (__人__)      | ../}       一通り試してみないと気が済まないんだ。
      _       ヽ`⌒ ´     | / /    __   もう良い、部屋に戻ろう」
   (^ヽ{ ヽ      {        ./ /  . / .ノ
 ( ̄ ヽ ヽ i      ヽ      / 厶- ´ /
.(二 ヽ i i |,r‐i    ノ.   ヽ /     /
  ヽ   /  ノ  /    r一'´ ー 、   ̄ ̄ ̄)
   i   {   イ―イ /   .`ー―. 、__ .〈 ̄ ̄
   ヽ. `ー '/   /           /\ \
      `ー '  ̄ ̄!           |  ヽノ


147 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:53:08 ID:AHvCG9wS
五263.
部屋を出て王女の私室に戻る途中。
今度は隣を歩く真紅が、もう一度真意を尋ねる。



                                                ̄    、
                                            ´          \
                                     /                ヽ
                                      /           、_  ヽ
                                    '               ` 、ヽ
                                    l              ,‐-,.._ ゞ
                                .   l              l 弋心 l
                                .    l              冫.ー く
                                   l               l    ノ!
                                   l               `ー‐ f r'
   「やらない夫?                       l                  ノ'
    なにか不審な事でも?」                 !                     /
                                   ,'                   /
                                 ̄ `ー -               /
                       /::::r‐、:ノ:::::::::::::::::::::::::::::::ノ        `  、        /
        _          ,.ィ'´:::::/!_‐- 、:::::::::::::::::::::::::(,、:.:.:.:.:.:...        、      /
       /:::`ヽ__,.ィ三/::::::::::::r‐、ノ   `ヽ、:::::::::::::::::ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..      .:.:ヽ _ ´
     r‐'、::::::::::::::/圭ミ/:::::::::r、:_) l  l    ヽヽ:::::::::ゝ, ー- :.:.:.:.:.:.:.:..   ..:.:.:.:.:.:ヽ
     l:::::::`:::::::::/圭/´::::::::::ゝ´  l  l     ヽ ヽ:r‐'´     ` 、:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
     ノ::::_::::::/圭/:::::::::::r‐、ノl  l l l     l l  l!         、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
  ,ィタ'l:::::::::::::::`:l圭ミ!::::::/:ゝ、 l l  l l ',    l l l  l          ..:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
 . lミ! /ヽ;::::::::::::::l圭ミ!::::::::::r‐‐'_ム斗孑十弋、  l l! /         ..:.:.:.:.:.:.:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
  ゞ="〔_:::::::::::l圭ミ!::::::::::`)lヽl  ィ示ョ`   `ュ! l/
  //   l __)::::::::ヾr‐'ー、:(´ l   `辷:リ   カ
 .//!   ト、ゝ-、:::::::lノyヽ 〉:ノ. l     ̄    ヽ         「分からない。
 ./ l   l. ヽ  ゝ'、:ゞー.'´::) l.l         _´!         国王は元からあんなに痩せていたのか?」
   l   l  \ ゝ‐ヾ、圭.l l.l           ´, '
 . l   l    `十-、__≧/ l ト、      /
  l   l     l r‐‐'´.l l圭ミ===,ィ=x、
 . l   l     l  〉:::::::/ /圭圭圭ミ/ヽ圭圭ゝ、        「ううん。
 . !   !     l /:::::::/ /圭圭圭ミ〈 ゞ〉圭圭/         身体の具合が悪いと
 .l    l     /:::::::/ /:《圭圭圭圭!´圭=彳        言い始める前から急に………」
 l    l     /:::::::::〈 `ー‐-、圭圭圭l圭圭》
 l    l   /:::::::::::::::: ̄ ̄`ー-、二`>圭/
    l. /::::::::::::::::::::::::::ヽー´<二圭圭ミト、
    l /:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄> /圭圭圭ミト、
 . , -‐'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝノ圭圭圭圭圭ミ!



だがやらない夫は白とも黒とも言わず、灰色の答えを繰り返すばかり。


 
 
148 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:53:17 ID:GGzcVmau
ない夫すげぇw

149 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:53:55 ID:OV+RQMrG
優秀だな、すげぇ

150 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:54:11 ID:AHvCG9wS
五254.
侍女の持っていた分が抑えられたのは国王が逝去してからのアレクサンドの動きと、
やらない夫の対応が余りに早かったせいだろう。



      / ̄ ̄ ̄\
    /         \
   ./          ヽ
   .l           l    「そうか。
    l             l    とにかく、部屋でジュンを待とう」
    .l           l
    ヽ          l
     ヽ         l    (部屋にあった薬はすり替えられた後、か。
      .)     __,,../
     /===、_〈        ―――と、なるとさっきの大臣か?
   /       \      侍女の分が回収される前で運が良かったな)
  /            ヽ
 .i       、    . l
 .l i         l     l
 l .l        l     l
 l l       . l     l
 l l       . l    l
 l .l       、   .ヽ
 ヽ .l       ヽ   ヽ
  ヾ、__  ___ヽ_, ')
   l_ ̄_ ̄ ̄__ __ .ヽ_ノ
   l   l   l  l   l



近いうちに、薬が疑われて証拠品が親衛騎士に渡ったと向こうにも気づかれる。

それまでに情報の整理と今後の対応の検討、
信頼できる人への報告をしておかなければならない彼は
戻った後もずっと無言で頭を働かせるのだった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━……


 
 
152 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:55:59 ID:2+YPNhR3
対処法にまで卒が無いw

151 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 21:55:08 ID:AHvCG9wS
本日の投下は以上じゃありません <(・ω・)ノ ひゃっほーう


22:10より第五章その5(ラスト)を投下します。


 
 
153 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:56:18 ID:MKsGXcUO
なんだとwww
ひとまず乙!


154 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:56:21 ID:2+YPNhR3
乙……じゃないだとぅ!!

157 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:56:55 ID:h08177bt
うほほーい!!

159 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:57:07 ID:CrgApWr1
おつかれー
ラオウの毒薬漬けの教育が役にたったなw


160 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:57:12 ID:ZTm0t+eU
オレたちにはできないことをやってのける
そんな>>1にしびれるあこがれるうううううううう


161 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:57:16 ID:CP8bqelR
二本立てひゃっほー!
次も名探偵やらない夫の推理が冴える!か?


162 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:57:52 ID:b3HhksTK
ひとまず乙ひゃっほーうぃ

163 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 21:57:53 ID:/3mY57qt
乙です。
やらない夫は、異世界に召喚されて200年くらい過ごしてきました、といわれても納得のレベルw


166 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:03:17 ID:Lvp5mJFn
乙でした!
見た目は白長、頭脳はチート、その名は冒険者やらない夫!という一文が思い浮かんだ
そしてひゃっほう!

168 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:10:12 ID:AHvCG9wS
五255.
━━━━━━━━━━……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ジュンを待つ無言の時間。
部屋に戻るなりやらない夫は当然のようにテーブルに着くと
頬杖をつきながら考え事を始めてしまい、



             / ̄ ̄\
             /  ヽ_  .\
            ( ー)( ー)  |        (大臣と、宮廷司祭長兼カーディナル神殿代表が
           (__人__)      |         相手となると、実績も何もない親衛騎士じゃ
            l` ⌒´    |        何を言っても相手にされないだろうな。
           {         |
           {       /          下手をすればこちらに
       _. -: ´Λ     _.へ` 、       毒殺の罪をかぶせようとするかも知れない)
      r<: : : : /:|: :、  ̄r'    \ :\_
    /: : :l : : : : : :\`IエL>、    >ヘ::Λ
    |: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V |
    〈: : : :::: _ -¬--―-、: : く:r 、: : : V }
    /: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



向かいに座った王女はそんな彼を見ながらもじもじとしていたのだが、
何を思ったのかだんだんと頬が赤くなってきている。



               _〕       //    〔      \ー‐rイ  く ―┐
               {      / /     l \_     l:::::::l    |二二1
                つ   /  ,    l  |   ]     l:::::::l   イ〔V  | |
               └‐t  /   l    | l  |  l {      l:::::::|     | ∨/
                  L. l !  |    l| N  l_廴 ィ   ,ィヱヘ   匸. | l
  「……………」        | l  l l | N ナマ彡ャ‥Y|_ 〈ヘ{そリ   | l |
                     !l  トl,イ、.| jノ  代_ノ 八 L. ト-r'  r イ !| ヽ
                    l|ヽ ヽi代ハ    xwxwx | イ |/::::/ _ノ | l !ヽ|
                        lixwx 、     U l |l  !:::/ //  .| !.|
                        l l          .l l |  !//    ! l .|
                        | ヽ、 ′`   _//イ  |´       .| l |
                       / /| ` 、  r'´ // ̄| lフ      l l .!
                       //| l / ̄, ィ、 //:::::::l |ーt.      l| !
                        //r'´ ̄:::::::::::{rケソ//::::::::/ /}  \   l | |
                     /´ l:::::::::::::/:トこソ{ {:::::::/ }::|    ヽ. l/  !
                     ヽ| /\:::::::::::::/:::::::>'´ ̄/::j |    l |  |



 
 
172 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:12:09 ID:GGzcVmau
焦らしプレイ…だと…!

169 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:11:08 ID:AHvCG9wS
五256.
また、そんな二人の様子を微笑ましく見守っているのが侍女長のエマだった。

彼女は優秀な侍女でありながら、真紅のお転婆に付き合える臨機応変さを兼ね備えており
良き理解者、協力者を何年も通しているのである。



         ,r' _ニ、ヽ、、  `ヽ、ヾ、  `γ∠/L
        /´ゝ/''"`ヽ、ヽヽ、    \ヽ、   l| トく
        レフ/    ,. ≧ゝヽヘ、  \⊥、〃 l|  ',
        ヽ、| _  ´ /´,rrァヾ├=―', -ヽノ |l  l,|
          ハァゝ、__l ´ ゞ-‐'ノ    〈ヽi |_,.イ 〃   (あらあら王女様。
          ,' 〉ゞヲ ヽ、__/     ノノ丿´ l/イ    
         ヽニL_,イ          '´/ヽ=レ,ノ|    ほっとかれる事なんて初めてだから
           ',〈、         ,イヘ‐-_/'´| :|    落ち着かないご様子ですね)
            ',    _,.        l-‐''"l |  ||
            ヽ、 ''"     .::   |   | |  ||
              ヽ、   /.-‐''´ ̄ヘ, || ||
                `ユ彡´      ', |:| ||
                「           ', |  | |
                l   _,. -‐ ニ二ニヘ、l ||
               ノ / _,..::'´フ:::::::::::ヽ::`ヽ| |
              ,r'レ/ /´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ」
              /:/ /::::イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
            //  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',



<トントン
<王女近衛騎士、ジュン=サクラダです!



 
 
179 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:17:43 ID:/3mY57qt
何もしなくてもフラグを成長させちゃう、やらない夫さんw

171 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:12:08 ID:AHvCG9wS
五257.
扉がノックされジュンが戻ってきた。



          > -:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ /:.:.:|
          >:.-:.-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´:.:./
        r‐ ':.´:.:.:.:.:.:.:.:.::./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:|:::ヾ:.:./::|:.:.:.:.:.:.:/
      /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:| ̄`''- 、;i:.:.:.:.:.:.:.:. ̄ヽ   「ただ今戻りました。
       /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.|      |∧:.:.:.:.:|:.:.:.:.:}
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::V:.:.:./ -V:|_    //:::.:.:.:.:.:K:.:.:.:|   やらない夫ごめん、遅くなった」
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠V:./={´rvミ、=、_,, ,/ |:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.|
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/´\-;/ ̄ V ̄ | |イ≧ミ=、/   |:.:.:/:.:.:<´ヾ|
  ` '' 'ー -ァ:.:.:/:::r::j::./:::::::.    | | 辷り` |}_ r-Vソ:.:∧}
      /:.:.:.:ヽ::::::::::i:::::::::::    ヽ廴_  <テ=/rァヾ:∧:.|
      フ/:.:.:.:.:.\::::::::::::::::      ̄ヾ=ノ  <-ン /:| .V
      ´''- 、:.:.:.:./::::::::::::::::          /=テヾ|
          ヾ/:::::::\::::::..     ー -    /
           /:::::::::::::::::::::::::...     -  ./
      /\./::::::::::::::::::::::\:::::::::...    /
     /   ∧:::::::::::::::   /` 'ー - ' ´
   ノ |      }ヽ::::    /_
 ̄ ̄  .|       \   { ヽ
     .|      / ` ー='´  \



ホールディング・バッグを受け取ったやらない夫は
ちょうど考えがまとまった事もあり
テーブルに立てかけていたバスタード・ソードを装備するとすぐに部屋を出て、



                                   / ̄ ̄\
                                 /  ノ ヽ、\
                                      |   (●)(●)|              /勹
                                      |   (_人_)│         /ヾ/
                                     |     ` ⌒´  |        /ヾ/
  「いや、大丈夫だ。                       |          |,,.._,.,_   ∠ヾ/
   じゃあここを頼むぞ」                      .  ヽ      /  ゙弋llコ~○/
                                 / lヽ     /    /`弋ll
                            _/゙ヾヽノ_ヽ  ̄ノ ,r‐;=/δ/ `弋l、
                       ,r‐< ̄´、 ヽ、 `ト-====ハ|   ,`ー-, 、__  ゜
                       /    ` ー-`、ー_`、 ,!'``'┴┴ヘ,|/.-'_´.-'  `ヽ
                      l         r-ィヽ.}ヽ、__  _,.-ヘ´‐'r-ィ     |
                      ノ 、        ヽ_ソ≠====:三===キヲ_ノ     |
                      〉、 丶、 _    __,. ゝシ``ー---ll--‐‐ヘゞ‐′    ,. ヽ、
                      !、 `丶--'丶、__,ノ ξ^^ξ ||  @ ヽ,--、 -‐',. イ´
               .      }、`_ー_'二フ7'、_}ヽュ__,.. Ⅴ ´ ̄`丶、_,ッ}:::ゝ-二._,.イ
               .       〉、_ 二 -ィ′八ヽ ゙´Y          }リ::::::::{'ー--〈
                    /ー--‐''´::::::/  ヽヽ、_>、  ,. -─‐- 、ノレi:::::::::ゝ、ーイ
               .     l::::::::::::::::::::::/    〉}  Y´       l | |:::::::::::::: ̄l
                     ゝ:::::::::::::::ノ     く ノ   }        { l, |::::::::::::::::丿


173 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:13:08 ID:AHvCG9wS
五258.
南の階段を降って向かうは親衛騎士集会所横、アレクサンドの私室である。



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       ||      ||   t==-==== |   .!|       . : :||.: .: .: .: . :. :. :. . :
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       ||      ||   ||      |   ,|| .         ||.: .: . :: () :::
       ||      ||   ||      |   .!|. :. :. :.:...:    ||.:. :.    ;l~l
       ||      ||   ||      |   .||     .:.:. .:.:. .:||.: .: .  , | .|:::
       ||      ||   ||      |   ,|| .   .:..:..: .: . ||    . ム一:::
       ||.   ,   ||   |!、___  _! .:.:. || . .: .:..: .:    ||. :. :.   :::::::::::::
       ||      ||.   ,!::.:.:.:.:.:.:.:.:..:.\  || .: .::.:.:. : .   ||. :. :. :. :. :. : .: .:
       ||    :.  |  / . :. :. :. :. :. : .. \!!    . :. :. :. : ||.: . :.: . :. :. :. :.:.
       || ´    ||/                     ||.: .:.: .:. :. :.   .::.:..:



         , -―- 、
      /     \
      /  \_   |
      (●) (●)   |
      (_人__)    /
      l`⌒´    /     「やはり、まずは団長だな」
      |      ヽ
      __!、____/  \
    /、 ヽ     r 、 ヽ
    ハ ヽ Y`l     |  >  Y
   { ヽ_ゾノ     | レi i i}
   `¨´  ヽ    ハ  `'''
         >   / ヘ
        /  /ヽ  ヘ
        _,/  / ご_ノ
      ( ヽ /
       \__ノ

174 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:14:08 ID:AHvCG9wS
五259.
集会所からではなく、廊下側の扉をノックして中に入ると、



    /||ミ
   / ::::||
 /:::::::::::||____
 |:::::::::::::::||/ ̄ ̄\||
 |:::::::::::::::|| _ノ  \\
 |:::::::::::::::||( ●) (●)|     「団長、失礼します。
 |:::::::::::::::||  (__人__)  |     少々お人払いを………」
 |:::::::::::::::||  ` ⌒´  |
 |:::::::::::::::||       }
 |:::::::::::::::||        }
 |:::::::::::::::||ヽ___  ノ
 |::::::::::::::(_____ノ´||
 |::::::::::::::(_ノ / . . . ||
 |:::::::::::::::||/    ||
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||      ||
 \:::::::::::||      ||
   \ ::::|| ̄ ̄ ̄ ̄
    \||



アレクサンドは宮廷魔術師長兼、カーディナル魔法学院長である
ロイ=マスタングと話している最中だった。



    , -‐'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;``'' ‐、_
,、‐'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
 ̄/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;‐、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
‐'/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/イ;イ;;;;;l
./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;メ/ // l;;;;ト;|    「む。
イィ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;///;;;;イ/ ト/、X, l:イ l    では私はいない方が良いな。
  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l '´///'´   ┘ !リ
  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ト,. Y         '、      アンデルセン殿、それでは」
 rイ;;;;;;;;;;;/  'ー'           ン
ノ ヽ='´'             /
く   ``ヽ、_   、    -‐‐r<
;;;ヽ、  ,、 ,、 `ヽ、_ヽ.,_   ,イ´  L..
;;;;;;;;;\ヽ ソ `〉 /小ー、` 〉ノにソ `ヽ_
;;;;;;;;;;;;;;`ヽ`ー' / ハ | /、'"   / 、ノ



175 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:15:08 ID:AHvCG9wS
五260.
大臣筋の有力者であるリフ=オロナインと双璧を成す彼はどうやら保守派の重鎮らしい、
立ち上がった彼に宜しくお願いします、と頭を下げたアレクサンドは廊下までロイを送ると、



                                 ,;彡ミミミ;'""'''""'''""""'''''""''彡ミミ;,
                                 フ彡彡;;, ヽ、,, ,..:::..  ,.:'   ゞ;;,ミミゝ
                                 ';彡ミシ,;r==::;,,':.':::::::..,,,;r=ニニゝ;,,ミ7"'
                                 "'';;彡'",;;;;;;;;;;;;;;,ヽ:::....r;;;;;;;;;;;;;;;;;,,Y"'ヽ,
                                 /"'iシi,;;;;;;;;;;;;;;;;;;',l::::"''!;;;;;;;;;;;;;;;;;,ノl⌒"l,
                                 ,i /,;"ソヾ::;;;;;;;::ノ.l:::.."''ヾ:::::;;;;,''"::l ノ ノ
   「ええ、ありがとうございました。           i., y 'l,  ....:::::::l',;'' ;,, ヽ、   l〆/
   学院の統制も宜しくお願いします」           \ヽ;'i:.   "',;':::::::::....ゝ "'ヽ.,:l /"
                                   \,'l..    "':::;;;'''""  ;''ゝ i''
                                    "l,::.. r‐,_,. -―''''''ニニノ ..:::l
                                     l:::..."'ヽ,二ニニ‐''",,; .::/l
                                     'lヽ、.::"'''''''""""""..:::/ .l
                                      l;;;;;ヽ、 . :.: :::. . : ..::../  l
                                    ,r'"l;;;;;;;;;ヽ,,;;,,;,;;;;;;;;;;;;;;/   l"';,
                                     l;(く;l..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''''"" ,;;l)):l
                                    l;;,"''ー-::;;;;;;;;;;''  _,,,...r'':::::::;;ー;,,
                                  i''"";ii;;:::::::::::::;i::i:ヽニニン,i,;:,:::::::::::,;l'::ヾ:'i_,,
                         __,,,,,,,.....:.....,i"::::::::::::::;ii;:"'t.,::::::::;;;l   /:::::::::;;;;::i'i::;;:::ヾ:::::ー―- ...,,,,,
                        :::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::.ヽ.::;;ii;:::::::';,-:::::;l_,,../;;;'"::::::::::;ii;:::::'"":::::::::'''""''::::::::
                        ::::::::::::::::::::::::::::::;,,:::::::;;,,::::::;ii;,:::::'":::::::::::;;::,;::::::::::::;;::i;iii::::::::;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::



177 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:16:08 ID:AHvCG9wS
五261.
扉を閉めてやらない夫に向き直る。



 、-≦_ー‐  -=ニ`ー、ヾ,ヽヽト、ヾヨヽ'i Y,r‐'‐イ
  〉三_‐_´_ `ミ、_ヽ`ミト、ト_ミ;;W_ヽi リ∠'-三!,
 彡ラ'_´-_‐' -‐三ミー_-ミミr'    `"┴ミミミ≦
  〃彡-_ ,-__ヽ≡_-ヾミ{_        ト\、!
 ム,∠/-,-',,.-, |彡_/~~≡_      |ハ!ヾ'
  }三三{ /) ト'、'、   `ー‐-'_、  ,   !     「どうしたのですか?
 . f三三ム !r'(   ヽヽ、  、 r-、ミヾi|!|,-|     王女様の側を離れるなんて
  f三シ´ } y'/    \`ヽ,ヾ|!、 !ヽミリソ|Z!     感心できませんね」
 ノ彡゙  ヽッ';:;;:、     \ `ヾ≧キ};==iリ
 :゙     /;:;:;;〃_,,、_    `ヽ{_ノ'-'   !
 ヽ,  i  /;:;:;=、´,=ト、゙_      ,.-、.   i
 ヽヽ,i'  i',彡;:;,   ゙トy_`,ー-..、  ト、,._  〉
  ヽヽ,  \レ: .:,  `'ヽ'、'w,_ `ヽ、〉"
 、 ヽヽ,   `に;;::;   、 `ヽ_~)'r'´
 ヽ  ヽヽ   ヾrシ   ヾ_-ァ‐'
  ヽ  ヽヽ   ヾfシノ, , 〃/
   ヽ  ヽ\_,..-ヾカソノソシノ`ヽ、
    ヽ、_ソ/)、  `\´     `ヽ
    ヽミ_-' / ノ\   \      |
     ヽ  ̄ ´  \   \.



                               / ̄ ̄\
                            /  ヽ、_  \
                           (●)(● )   |
                           (__人__)     |
   「今、ジュンが居ます。            (`⌒ ´     |
                       .     {           |
    実はお話ししておきたい事が」       {        ノ
                             ヽ     ノ
                             ノ     ヽ
                              /      |

178 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:17:08 ID:AHvCG9wS
五262.
扉が完全に閉まっており、廊下にも



         r=====┐             r=====┐
         |  |  |             |  |  |
         |  |  |             |  |  |
         [}三三三{]           [}三三三{]
_________________________
-<>-<>-<>-<>-<>-<>-<>-<>-<>-<>-
|三三|三三|三三|三三|三三|三三l三三三三|三三|三三|三三
           _   -                    _
                       -
        _   -                    _
                    -



隣の集会所にも人の気配が無い事を探ってから―――



;;:l,l:::;:::il::;ii::;:::;:::;:::丶:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::                                    | ,.;: ,.//.|;;;;;;;
::;l,l::;::;:il:::ii::;:::;:::;:::;::;丶                                                   |,.;:: //::::::i;;;;;;;
,,__ヽ_∩∩≡≡≡≡l::::::::::::::::::::::::::::::::::::                                         |.   l"''l::::::::::|;;;;;;;
   |┌──┐| ̄ ~        _______________.........................---------、                           |,.;: | . |::::::::::i;;;;;;;;
   |│    │|:::::::::::::::::::::    l\                   日ヽ    ../丶__________.................................|  . |;;;;|::::::::::l;;;;;;;;
丶 ..|└──┘|          \.\                    \  ./  \        ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ l . |;;;;;/::|;;;;;;;;
 ..\|____|_______________.................\.\                   \"'\   \         ;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ| | ./:::::i;;;;;;;
    iヽ   ヽ.,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;:    \.\______________.............................-------`、 \  .\        ;;;;;;;;;;;;;;l . |/::::::::|;;;;;;;
.........---'     ヽ.,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;::  \l______________.............................--------'    \ /'|               | l:::::::::::l;;;;;;;;
        ,/.l.,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;: .,,;:   \::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::    |.ヽ\ \__......---' l.            | , |:::::/;;;;;;;;;
       ./l/'.,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;:  \:::::|:::::::::::::::::::::       | .丶l\l__......-,--'''"            |__,|/;;;;;;;;;;;;;;
........----'~~l/l.,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;::: \|________............-----'    ̄                     ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
........----'~~::::: l.,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;: .,,                                      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
:::::::::::::::::::::::::::::::l.,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;: .,,;:
:::::::::::::::::::::::::::::::l.,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;:
::::::::::::::::::::::::::/.,,;: .,;: .,;: .,,;: .,;: .,;:
:::::::::----'~~.,,;: .,;: .,;: .,,;:
.,,;: .,;: .,;: .,,;:
.,,;:


180 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:18:09 ID:AHvCG9wS

五263.
やらない夫はいきなり確信に触れ、



                ̄    、
            ´          \
     /                ヽ
      /           、_  ヽ
    '               ` 、ヽ
    l              ,‐-,.._ ゞ    「国王の死因ですが。
.   l              l 弋心 l    ………毒殺と思います」
.    l              冫.ー く
   l               l    ノ!
   l               `ー‐ f r'
   l                  ノ'
   !                     /
   ,'                   /
 ̄ `ー -               /
        `  、        /
:.:.:.:.:.:...        、      /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..      .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:..   ..:.:.:.:.:.:ヽ
    ` 、:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
       、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
       ..:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
      ..:.:.:.:.:.:.:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./



息を呑んだアレクサンドが強ばった表情のまま続きを促した。



                              ヾ:;:;:;:;:;| /.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ.:;:;:; ソ:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\_〉:;:;:;:;:}/
                               ヾ:;:;:;:レ′:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:丶ノ::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ/
                               |´\:;:;:;:;:;:;:,,====、 :;:;:;〉  〈;:;:;: , ====、 :;:l.ヾ,イ 〈
                               |.i:i:i:iヾ:;:; ,〃     .ヾ._ゝ一'、 ,〃      Y:i//iノ`l |
                               | ヽ:i:i:i:\|i       i|/´⌒ヽ. i       .i|/イ´:i:i | |
                               .ハ、r′:i:i:i:ヾ.     ,イ:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ      ,/:..:.| i:i .リ
   「―――詳しく聞かせてください」         .ハヽ:i:i:i: :i:i:i:ヽ.__,,イ:i:i:i:i| ゙̄Y、:;:;:ヽ.__,, イ:..:..:.| リ /
                                ヽ.∨|: : :i:i:i:i::..: : :i:i| //.| : : :i:i:i:i:i:i:i:ヽ\:.Y´/
                                  \|: : : : :  : :i:i:i:|  .|  l、: : : : .丶V|ノ
                                  /|: :     : :i:i:i:i:i|// .|  .〉ヽ,: :    〉`|´\
                                , /:i:i:i:|: :r─: :.: ::i:i:i:i:i|// .| ノ;/´   .,、/: :.リ:i:i:i:i\
                              / .ノ:i:i:i:iハ: :、 r、   : ::i:i:l、_,|i´;/:    ,ゝ '  ::ノ:i:i:i:i:i:i \_
                          ,_/ /:i:i:i:i:i:i:iハ: :` ヾ.ーr‐r‐r─┬─r─r-r,/   ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i   \
                            /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ: : : ヾ.lー|ー|─‐|─/‐/‐/./   ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i、   \
                          /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ: : : ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´   /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:    \


181 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:19:08 ID:AHvCG9wS
五264.



              / ̄ ̄\
         rヽ  / ノ  \ \
         i !  |  (●)(●) |  「まず第一に、国王の死因は
      r;r‐r/ |.  |  (__人__)  |   精裂病ではありません。
      〈_L (`ヽ .}  |   ` ⌒´  |
     l` ( ``/ .  |        }  これは確実です」
     ヽ   l  .  ヽ       }
      |,.   l   /⌒   ー‐  ィ ヽ



                                    _灸ヽヾヽi ヽ`´゙´´` r -,
                                    ,> ,r´ ̄`゙´ヅ´`´々, ´゙;,
                                   彡;.゙           ヾ, ミ
                                  .ミ . i! ,: =ニヽ、  ,r=ニ=;,. ゙;彡ソ
                                  ;`7/゙r∥     i|=|i´   `li,. ;彡>,
     「しかし、私達素人に                 彡l ,:/ヾ _ _ _ノ .|l|.ヾ=,. _ ノヾ`ミソ
     精裂病の事は分かりませんが」          i!ヽヾ´   ̄ /∠_ヾ、  ̄ヽ` `;/!ミ
                                  liゝ|       |ソ |三|ヽゝ  ヽヾ|/.:i
                                  |l :.|  ,r,r============y;7 ,i, y゙
                                    ヾ.l/ ゙.`ー========―´ ゙ .lソ
                                     i// , .  ̄ ̄ ̄   ヾ、゙,!
                                    ト、// /,. .il||!. ,. liヾ i!イ
                                      ,r┤  > 、i!ll|||||||lli!l.|l/.i!ト:、
                                 ,r ゙ y´゙ ̄ ̄トミー―゙ノ ̄ヾ:y,,|  `ヽ、
                               ,y¨  t´     i,     i!     `il   `゙゙ヽ,



やらない夫君は治療師の資格も持っているのですか、と尋ねると



 
 
182 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:19:12 ID:2+YPNhR3
怖えーw

183 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:20:08 ID:AHvCG9wS
五265.
彼はそうではありませんが、と理由を言った。



                ̄   、
            ´        \
     /              ヽ
      /                ノヾ
    '            ー ´  ヽ
    l              / .,.....、ヽ
.   l              l {::::::} l    「………親父が、精裂病で死んだのです。
.    l              冫.ー く    だから俺には分かるのです」
   l               l    ノ!
   l               `ー‐ f r'
   l                  ノ'
   !                     /
   ,'                   /
 ̄ `ー -               /
        `  、        /
:.:.:.:.:.:...        、      /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..      .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:..   ..:.:.:.:.:.:ヽ
    ` 、:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
       、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
       ..:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
      ..:.:.:.:.:.:.:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./



                       、_Z≧x___}\ト、__r 、
                     , ィ≧ -==ミ  ミミ   \ト、ト、
                     ラ  彡  -=ミ   \ ヾ  ヾミメト、
                    彡彳     --===ミ     \ ト、  ト、
                   ヲ彡     -=三ミ  -=ミ≧   ヾメ ゞⅦハィ
                  イ  /     ニニ三 =-} ̄`ーzW `川川i|
                 / / 〃  -==ミ     j}   .:::::::::ヾ、 } } }!
                 7 イ   / 彡 -=rzzミ    ソ  ...:::::::::::::::::Ⅴ川リ
                 /, ィ  ./    /r-! } -= 彡' ...::::::::::::::::::::::::Y''´
                 ラ/ イ 彡彳/ ./::::::} }zxイ .....:::::::::::zzzzx : ::::|
                彳イ 〃   { {:::::::::} }}>ミx:::::::::::::::::;;;;丕ミi!:::::|
                 j  /zzイ ハ V:/~::..    `ミ;;x:::::::;;;;;;;;;;ム! ::|
                ノ/〃 .//∧ V :::::::::::::::.........:::::::`ミ;;xzz/ /::/
                イ /.///  V/,,,,:::::::::r-:::::::::::::::::::::;;;:>/ /イ
               . /〃-=彡/ ::::::::/-彡:::::::ir=-::::::::::::::::::::::::レ:::::::l
  「そう、でしたか」   \ ....::::::: / ::::::::/彡彡:::::::i!:::r=-  :::r=z、::::::::ム
               .//\::::/ .:::::::{彡彡彡:::::::::::::::ト、_:::::::::::::-==::ム
               //// \zz.:::::::人彡彡彡 : :::::::::ヒ-+ミト、_ニr''  ̄
               ////// .\zzz:::::\彡彡彡::::::::::: ̄`マr''¨
               /////////.\zzZz::\彡彡彡::::::::::Y='
               /////////// \ZzzZ:\彡彡彡彡|
               //////////////>==>z、彡彡'
               ////////////////////////\
               //////////////////////////\
               ////////////////////////////\
               /////////////////////////////入
               ///////////////////////////// /\
               //////////////////////////// ////

184 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:21:08 ID:AHvCG9wS
五266.



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)   「そして精裂病は不治の病です。
. |     (__人__)   あらゆる薬、霊薬、神聖魔法も意味を成しません、
  |     ` ⌒´ノ   無駄な行為なのです。
.  |       nl^l^l
.  ヽ      |   ノ  普通の治療師や司祭ならそれを知っています」
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \



精裂病。
それは魂をすり減らすほどに生き急ぐ者を、いつの間にか蝕んでいる不治の病。

明確な原因は未だ解明されておらず、
発病した者には時折全身を襲う、苦痛を伴う発作でしか症状が現れない。
次第に間隔が短くなる発作は患者の寿命を容赦なく削り取っていき、
残りの余命が無くなった時その者は死に至るのだ。

ただ、精裂病に犯される程に生き急ぐ者はなかなか居らず、
名前だけは知られているが、一般の人々や治療師、司祭ですらも
どのような症状なのかを詳しく知らないのが実情である。


 
 
192 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:28:00 ID:/3mY57qt
>>184
皇帝病ならぬ剣神病(あるいは拳王病)ですな…


185 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:21:10 ID:OV+RQMrG
病気には勝てないのか…

186 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:22:08 ID:AHvCG9wS
五267.



 、-≦_ー‐  -=ニ`ー、ヾ,ヽヽト、ヾヨヽ'i Y,r‐'‐イ
  〉三_‐_´_ `ミ、_ヽ`ミト、ト_ミ;;W_ヽi リ∠'-三!,
 彡ラ'_´-_‐' -‐三ミー_-ミミr'    `"┴ミミミ≦
  〃彡-_ ,-__ヽ≡_-ヾミ{_        ト\、!
 ム,∠/-,-',,.-, |彡_/~~≡_      |ハ!ヾ'   「死因が精裂病ではない事は分かりました。
  }三三{ /) ト'、'、   `ー‐-'_、  ,   !      ではなぜ毒殺だと?」
 . f三三ム !r'(   ヽヽ、  、 r-、ミヾi|!|,-|
  f三シ´ } y'/    \`ヽ,ヾ|!、 !ヽミリソ|Z!
 ノ彡゙  ヽッ';:;;:、     \ `ヾ≧キ};==iリ
 :゙     /;:;:;;〃_,,、_    `ヽ{_ノ'-'   !
 ヽ,  i  /;:;:;=、´,=ト、゙_      ,.-、.   i
 ヽヽ,i'  i',彡;:;,   ゙トy_`,ー-..、  ト、,._  〉
  ヽヽ,  \レ: .:,  `'ヽ'、'w,_ `ヽ、〉"
 、 ヽヽ,   `に;;::;   、 `ヽ_~)'r'´
 ヽ  ヽヽ   ヾrシ   ヾ_-ァ‐'
  ヽ  ヽヽ   ヾfシノ, , 〃/
   ヽ  ヽ\_,..-ヾカソノソシノ`ヽ、
    ヽ、_ソ/)、  `\´     `ヽ
    ヽミ_-' / ノ\   \      |
     ヽ  ̄ ´  \   \.

                                ┏─────┓

                                   これを。

                                ┗─────┛

                                ____,,..、-―‐''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
             ,.. --――――――r''"´ ̄ ̄ ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
            /            /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
              j             /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
             /   | /       |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
             /  ,- 、Y        l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
          '、  _,.-'        ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
           ア´           ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
           !     _,,.. ァ、___ ,. -';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
           ` ‐、__7´`"´      ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-―――――
                          ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-―‐ ''"´ ̄
                             ̄ ̄


テーブルの上に置かれたのは、アレクサンドも見覚えのある国王の薬だった。
五つの袋は二つと三つに分けられ、そのうちの二つには×印が付けられている。

187 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:23:08 ID:AHvCG9wS
五268.
┏──────────────────────────────────────────────┓

   これらは国王に投薬されていた薬です。
   印のない三つは寝室の机に残されていた物、
   印のある二つは侍女がまだ持っていた物です。

┗──────────────────────────────────────────────┛

         _..rー 、_                     _..rー 、_
          /    `'ゝ、_                 /    `'ゝ、_
      /          ^''ー-...._          /          ^''ー-...._
     ./´ヾ、       _,,..‐"’ `゙''ー-.._     ./´ヾ、       _,,..‐"’ `゙''ー-.._
    ..../   i     _..-‐´         /    ..../   i     _..-‐´         /
     /    !_..-‐'"´           /      /    !_..-‐'"´           /
   /     ! 、   ×       /       /     ! 、    ×      /
    `'ー..、   i           /         `'ー..、   i           /
      ^ヽ、  ヽ_     /             ^ヽ、  ヽ_     /
        `ー、 ヽ    /                 `ー、 ヽ    /
          ^'ーム./                    ^'ーム./

         _..rー 、_
        /    `'ゝ、_
      /          ^''ー-...._
     ./´ヾ、       _,,..‐"’ `゙''ー-.._
    ..../   i     _..-‐´         /゙''ー-.._
    /    !_..-‐'"´           /    /'ー-.._
   /     ! 、            /     /   /
    `'ー..、   i           /     /   /
      ^ヽ、  ヽ_     /     /   /
        `ー、 ヽ    /   /   /
          ^'ーム./    /  /
             ^'ーム./   /
               ^'ーム./

188 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:24:08 ID:AHvCG9wS
五269.
治療師の資格も、薬師の資格も持ってはいない。

だが父親からの厳しい教育のおかげで
資格を持ってもおかしくない程の知識を備えているやらない夫は確信を以て言い、



                ̄    、
            ´          \
     /                ヽ
      /           、_  ヽ
    '               ` 、ヽ    「印のついている方には微量ですが、
    l              ,‐-,.._ ゞ    モスフングスと呼ばれるキノコの毒が含まれています。
.   l              l 弋心 l
.    l              冫.ー く    モスフングスの胞子から抽出される毒は
   l               l    ノ!   大量に飲まない限りは命を落とす事はありませんが、
   l               `ー‐ f r'    微量と言えど長期に渡って摂取し続ければ
   l                  ノ'     中毒を起こして死に至ります」
   !                     /
   ,'                   /
 ̄ `ー -               /
        `  、        /
:.:.:.:.:.:...        、      /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..      .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:..   ..:.:.:.:.:.:ヽ
    ` 、:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
       、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
       ..:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
      ..:.:.:.:.:.:.:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./



     ,、__,,,,,,......--,―--、...,,
     ゝ、。 o;;;;゚。;;o;;;;;;;゚;;。;;;;;o;;゚;~フ
       `ー-、_゚,,,......,,--―'' ~    ┏────────────────────┓
           ,ノ,,_ i、  _..
           / , i 、| /;;。.ヽ        そして自覚症状は風邪によく似ている為、
           `iー-vi .i。;゚;;o;;i        風邪の治療薬に混ぜておけば―――
           ノ~ー'| ゝ_;゚o'
             ノー,~'|  ノ_ -!     ┗────────────────────┛
            |`~ー;i  ,!_~_|
           |-~_ |  `--'
           `ー"



モスフングスの名ぐらいは聞いた事があったアレクサンドは
二種類の薬を嘗め比べて見たのだが、違いは分からなかった。



          _灸ヽヾヽi ヽ`´゙´´` r -,
          ,> ,r´ ̄`゙´ヅ´`´々, ´゙;,
         彡;.゙           ヾ, ミ
        .ミ . i! ,: =ニヽ、  ,r=ニ=;,. ゙;彡ソ
        ;`7/゙r∥     i|=|i´   `li,. ;彡>,   「ふーむ?」
        彡l ,:/ヾ _ _ _ノ .|l|.ヾ=,. _ ノヾ`ミソ
        i!ヽヾ´   ̄ /∠_ヾ、  ̄ヽ` `;/!ミ
        liゝ|       |ソ |三|ヽゝ  ヽヾ|/.:i
        |l :.|  ,r,r============y;7 ,i, y゙
          ヾ.l/ ゙.`ー========―´ ゙ .lソ
           i// , .  ̄ ̄ ̄   ヾ、゙,!
          ト、// /,. .il||!. ,. liヾ i!イ
            ,r┤  > 、i!ll|||||||lli!l.|l/.i!ト:、
       ,r ゙ y´゙ ̄ ̄トミー―゙ノ ̄ヾ:y,,|  `ヽ、
     ,y¨  t´     i,     i!     `il   `゙゙ヽ,


189 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:25:08 ID:AHvCG9wS
五270.



                   / ̄ ̄\
                 /  ヽ、_  \
                (●)(● )   |           「俺の推論はこうです。
            _ /.i,  (__人__)     |
        ,.-r‐r',ノ'っ'   (          |           まず、国王が普通に風邪をひくのを待つ。
        ,1,.!..iン' .      |        |
  .     / 7´  ノ       ヽr‐-   -,. ‐`-,..,,_         次に、抵抗力の低下防止を理由に、
       ,iー'  ,ィ'       '"i´ ,ゝ、/'./.,.'.,.'´r',`'"''''ー.、  投薬と自然治癒に任せるよう誘導。
      io'iー‐ 'i       ,ィ7/.`! ,イ /././ /./, '       .',
      l l   .l     ,.//〃 .,' ,.'/././././././       i  その薬の中にモスフングスの毒を混ぜておき、
      /`7 ''''  ヽ  ノ////  !/.,'./././././ ,'         !  風邪が長引いているように見せかけて
      !     .i r'´ /i,'.,'/  ./ /.,' ,' ,' ,' ,'./        ,'   中毒を起こさせ―――」
      ',     iノ-.、i.i.i.i.i  ./,'.,' ,' ,' ,' ,' ,!'        , '
      i     i';  l !l.l ! ,'.,'.,' ,' ,' ,' ,'.,ヘ,_        ,.'
      |     ,'  .!',',','i ,' ,'.,' ,' ,' ,' i r'ー'‐`=、、   ./
      ';      _,,.!i」,!r'ー'‐ー'‐' ''"`i;    `ヾ'、ノ
       ヽ,__ , ‐'´./ /              ,./
         !r',.  i,__.i            //



 、-≦_ー‐  -=ニ`ー、ヾ,ヽヽト、ヾヨヽ'i Y,r‐'‐イ
  〉三_‐_´_ `ミ、_ヽ`ミト、ト_ミ;;W_ヽi リ∠'-三!,
 彡ラ'_´-_‐' -‐三ミー_-ミミr'    `"┴ミミミ≦
  〃彡-_ ,-__ヽ≡_-ヾミ{_        ト\、!
 ム,∠/-,-',,.-, |彡_/~~≡_      |ハ!ヾ'   「毒による症状なのだから、
  }三三{ /) ト'、'、   `ー‐-'_、  ,   !      もちろん治療の奇跡も効果を成さない。
 . f三三ム !r'(   ヽヽ、  、 r-、ミヾi|!|,-|
  f三シ´ } y'/    \`ヽ,ヾ|!、 !ヽミリソ|Z!      そこへ、素人が判断の出来ない
 ノ彡゙  ヽッ';:;;:、     \ `ヾ≧キ};==iリ      精裂病と診断すれば―――」
 :゙     /;:;:;;〃_,,、_    `ヽ{_ノ'-'   !
 ヽ,  i  /;:;:;=、´,=ト、゙_      ,.-、.   i
 ヽヽ,i'  i',彡;:;,   ゙トy_`,ー-..、  ト、,._  〉
  ヽヽ,  \レ: .:,  `'ヽ'、'w,_ `ヽ、〉"
 、 ヽヽ,   `に;;::;   、 `ヽ_~)'r'´
 ヽ  ヽヽ   ヾrシ   ヾ_-ァ‐'
  ヽ  ヽヽ   ヾfシノ, , 〃/
   ヽ  ヽ\_,..-ヾカソノソシノ`ヽ、
    ヽ、_ソ/)、  `\´     `ヽ
    ヽミ_-' / ノ\   \      |
     ヽ  ̄ ´  \   \.



そこまで言われればアレクサンドにも絡繰りが見えた。
やらない夫の言わんとしている続きを言ってみれば、

190 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:26:08 ID:AHvCG9wS
五271.
そうです、と机の上の包みを指さした彼は大きく頷いた。



                   ,, -‐ 、
                  /'    ヽ
       / ̄ ̄\      ./      i
     / ._ノ  ヽ、\    /    ...........i    「そうです。
     |  (●)(●) |  /   ..:::::::::::::::|     偽りの精裂病患者の出来上がりです。
     |  (__人__)  |  /  ..::::::::::::::::::l
     .|   ` ⌒´  .} ./  ..::::::::::::::::::::!     ただし綻びがありました。
      |         }/  .::::::::::::::::::::/     精裂病を実際に知る俺と、
      ヽ       ./   .:::::::::::::::::::/      すり替え前に回収された毒入りの薬。
      .ヽ    . ./  .:::::::::::::::::::/
   ,. ‐'"´  `'‐,r''"~   .:::::::::::::::::/       そして、不治の病に投薬を続けた矛盾。
..:./,. -‐‐- 、 l′     ..:::::::::::::/|
:,'      /       !.:::::::/:i..:..l        まずは信頼できる薬師にその成分を分析させ、
r   、  /           !::::::::::: i..:..i        モスフングスが含まれる事を確認するべきでしょう」
l  .......`:i    i         !:::::::::: ゙、:.i
!  ::::::::::/    i       i:::::::::: ヽ:i
.! ::::::::/     i      .....i::::::::::: ヽ
.ヽ ::::::|  `、   `、  .....::::::::::::l::::::::::::  `,
/ \:::l.   `、   ヽ::::::::::::::::::::l:::::::::::  /'''ー─----、
   `ヽ   `、  .::::\:::::::::::::::|::::::::: /,,   ,. ‐;''



                     フ彡三ニ==-ミミミミミミWミW杉彡彡三ニ==彡W彡イN
                    彡彳ニ彡''´ ̄ ̄ ̄¨`ー=≠=─''¨ ̄ ̄ ̄¨`'''ァ>ヾミシ
                    Σ彡 イ ::::::::     、  i li           Zミミ三ミ
  「しかし、リフ殿までも?」    彡 彳リ ::::::::   \  ヾ {;! } z= ,ィ  ,    ヾ彡 ,Zノ
                     ゞ  /! -==ミ ー- ヽ } i!  //  /,ィ==-  }ィ ./
                     Y⌒}! '':::::::>'' ̄ ̄`ヾ\|..i!../ ,z三≦─ 、   .レ⌒!
                      ! }ト|\__{{弋 ̄t__ァ-z}ハ;;;;;;;;;;Y x t__ァ ̄フ}}__/! il リ
                      ! i! i ::::人 `ー ==以 ノ ̄ {! ミ== ─''´ ノ   |! {!
                      ヽ? :::::: ゝ ___ /::    ト\ ___ /   | ノ
                       ヾ! ::::::    ̄ ̄.::::::::i    ! ヽ  ̄ ̄     ,;/´
                       ,从;;,,:::::     ...:::i . : |    ! ::..      .;∧
                     /:::::ハ;;,, ::........::::::::::::ヽ::::i   .ィ..::        ,,;;;i::::::\



宮廷司祭長兼カーディナル神殿代表が荷担しているとなると、
話の規模が大きく異なってくる。

確実な話なのでしょうか、と厳しい表情で確認をするアレクサンドに、

191 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:27:09 ID:AHvCG9wS
五272.
少し悩んだやらない夫は
証拠としてはまだ弱いのではと言った。



                ―― 、
             / 〉 ´      \
            / /'  __ ノ   ゝ.__ ヽ
         / //〉  ( ー) (ー )  l           「もちろん、本当に精裂病で
          l  ´ イl   (___人___)  l           その薬はただの風邪薬で
.        l    iYl    ` ⌒ ´   l            俺が妄想しているだけの可能性や、
.       /   ハ !.!          !            そう言い切られる可能性もあります。
.        /  /  ' ヽ           /            ですから、きちんと裏を取ってからでないと
       l   // 、ゝ       / ヽ_         証拠として使うには弱いでしょう。
      ´` ー‐ '`./  `ー、  ,-´  /   \
.     i      ii   / `:.i   i´ヽ.  /     `  、    その後、これらの証拠と推論を元に
.     , 'l     l.!  /   l   ! ハ /        \   公の場に検査官の聖騎士を呼び、
    / ,:|     | ヽ/   !_'   V       ,  ,    ヽ 嘘発見の奇跡を使えば………」
.  / / l     |     /:.:.:.:ヽ       / /  /  i
.  !/  !      l\.   i:.:.:.:.:.:.i      / /  /   l
  /        !  ヽ.  !:.:.:.:.:. !      ´   !  /     !



いきなり嘘発見の奇跡を国の重要人物にかけて尋問するわけにもいかない。

公の場でこれらの証拠品、矛盾のない推論を用いて対処に当たれば
余計な騒動は避けられるのでは、と主張するも、



        、_Z≧x___}\ト、__r 、
      , ィ≧ -==ミ  ミミ   \ト、ト、
      ラ  彡  -=ミ   \ ヾ  ヾミメト、
     彡彳     --===ミ     \ ト、  ト、
    ヲ彡     -=三ミ  -=ミ≧   ヾメ ゞⅦハィ
   イ  /     ニニ三 =-} ̄`ーzW `川川i|
  / / 〃  -==ミ     j}   .:::::::::ヾ、 } } }!
  7 イ   / 彡 -=rzzミ    ソ  ...:::::::::::::::::Ⅴ川リ   「分かりました。
  /, ィ  ./    /r-! } -= 彡' ...::::::::::::::::::::::::Y''´    この薬の事と、大臣達の処遇については
  ラ/ イ 彡彳/ ./::::::} }zxイ .....:::::::::::zzzzx : ::::|      私に任せなさい」
 彳イ 〃   { {:::::::::} }}>ミx:::::::::::::::::;;;;丕ミi!:::::|
  j  /zzイ ハ V:/~::..    `ミ;;x:::::::;;;;;;;;;;ム! ::|     (首謀者のみを処分するか、
 ノ/〃 .//∧ V :::::::::::::::.........:::::::`ミ;;xzz/ /::/      大臣派を粛清するかの判断が難しいですね。
 イ /.///  V/,,,,:::::::::r-:::::::::::::::::::::;;;:>/ /イ
. /〃-=彡/ ::::::::/-彡:::::::ir=-::::::::::::::::::::::::レ:::::::l       ここは王女様にご判断を頂くべきか―――)
\ ....::::::: / ::::::::/彡彡:::::::i!:::r=-  :::r=z、::::::::ム
.//\::::/ .:::::::{彡彡彡:::::::::::::::ト、_:::::::::::::-==::ム
//// \zz.:::::::人彡彡彡 : :::::::::ヒ-+ミト、_ニr''  ̄
////// .\zzz:::::\彡彡彡::::::::::: ̄`マr''¨
/////////.\zzZz::\彡彡彡::::::::::Y='
/////////// \ZzzZ:\彡彡彡彡|
//////////////>==>z、彡彡'
////////////////////////\
//////////////////////////\
////////////////////////////\
/////////////////////////////入
///////////////////////////// /\
//////////////////////////// ////



アレクサンドはその次の事について考えを巡らせていた。

193 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:28:08 ID:AHvCG9wS
五273.
数秒ほどの沈黙の後。
いきなり深部まで考えを巡らせると凝り固まってしまう、と話題を変えたアレクサンドに、



         ,;彡ミミミ;'""'''""'''""""'''''""''彡ミミ;,
         フ彡彡;;, ヽ、,, ,..:::..  ,.:'   ゞ;;,ミミゝ
         ';彡ミシ,;r==::;,,':.':::::::..,,,;r=ニニゝ;,,ミ7"'
         "'';;彡'",;;;;;;;;;;;;;;,ヽ:::....r;;;;;;;;;;;;;;;;;,,Y"'ヽ,   「しかし、これほどの知識をどこで?」
         /"'iシi,;;;;;;;;;;;;;;;;;;',l::::"''!;;;;;;;;;;;;;;;;;,ノl⌒"l,
         ,i /,;"ソヾ::;;;;;;;::ノ.l:::.."''ヾ:::::;;;;,''"::l ノ ノ
         i., y 'l,  ....:::::::l',;'' ;,, ヽ、   l〆/
          \ヽ;'i:.   "',;':::::::::....ゝ "'ヽ.,:l /"
           \,'l..    "':::;;;'''""  ;''ゝ i''
            "l,::.. r‐,_,. -―''''''ニニノ ..:::l
             l:::..."'ヽ,二ニニ‐''",,; .::/l
             'lヽ、.::"'''''''""""""..:::/ .l
              l;;;;;ヽ、 . :.: :::. . : ..::../  l
            ,r'"l;;;;;;;;;ヽ,,;;,,;,;;;;;;;;;;;;;;/   l"';,
             l;(く;l..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''''"" ,;;l)):l
            l;;,"''ー-::;;;;;;;;;;''  _,,,...r'':::::::;;ー;,,
          i''"";ii;;:::::::::::::;i::i:ヽニニン,i,;:,:::::::::::,;l'::ヾ:'i_,,
 __,,,,,,,.....:.....,i"::::::::::::::;ii;:"'t.,::::::::;;;l   /:::::::::;;;;::i'i::;;:::ヾ:::::ー―- ...,,,,,
:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::.ヽ.::;;ii;:::::::';,-:::::;l_,,../;;;'"::::::::::;ii;:::::'"":::::::::'''""''::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::;,,:::::::;;,,::::::;ii;,:::::'":::::::::::;;::,;::::::::::::;;::i;iii::::::::;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::



扉の側に立ったまま、相変わらず廊下や集会所の気配に気を配っている
やらない夫は苦笑いで答える。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)    「親父の教育とその後の経験です。
. |  u  (__人__)     学者に世話になった事もありますし、
  |      |r┬|}     治療師の手伝い、薬師の材料取りなど
  |      | | |}     若造の冒険者が受けられる簡単な仕事には
.  ヽ     `ニ}      勉強になる物が多いんですよ」
   ヽ     ノ
   /    く  
   |     \  
    |    |ヽ、二⌒)

195 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:29:08 ID:AHvCG9wS
五274.
この年にして不相応な程の人格を有し、武芸も学問も礼節も超一流。

どれほどまでに密度の濃い生活を送ってきたのかと
思わず微笑んでしまった上司の言葉を、



                                       _灸ヽヾヽi ヽ`´゙´´` r -,
                                       ,> ,r´ ̄`゙´ヅ´`´々, ´゙;,
                                      彡;.゙           ヾ, ミ
                                     .ミ . i! ,: =ニヽ、  ,r=ニ=;,. ゙;彡ソ
  「なるほど。                            ;`7/゙r∥_,r=-, i|=|i´,r=ヘ`li,. ;彡>,
                                     彡l ,:/ヾ_゙ _ ._ノ .|l|.ヾ=,. _ ノヾ`ミソ
  ………ですが、そう言った経験を               i!ヽヾ´   ̄ /∠_ヾ、  ̄ヽ` `;/!ミ
  余すところ無く自分の一部とし、                liゝ|       |ソ |三|ヽゝ  ヽヾ|/.:i
  いざと言う時に十分に発揮せんとする            |l :.|  ,r ,_  ____  _, 7 ,i, y゙
  やらない夫君の努力こそ、                     ヾ.l/ ゙ ` ゙̄ー===―` ̄ ´ ゙ lソ
  私は得難い資質だと思いますよ。                  i// , .          ヾ、゙,!
                                       ト、// /,. .il||!. ,. liヾ i!イ
  騎士にしておくのがもったいないですね」              _,r┤  > 、i!ll|||||||lli!l.|l/.i!ト:、
                                    /゙ ,/゙ ̄ ̄トミー―゙ノ ̄ヾ:y,,|  `ヽ、
                                   /   l::::::::::::::::::::i,     i!:::::::::::::`il    \



真面目に否定した部下は時間もない事であるし話を戻す事にした。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \    「いえいえ。
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)    それで個人的な勘では、権力欲に溺れた大臣が首謀者、
  |     ` ⌒´ノ    今のところ旨味の見えない高司教は協力者―――のような気がします。
.  |         }    
.  ヽ        }     薬を渡していた侍女は無関係、
   ヽ     ノ  mm 薬草師は半々、と言ったところですかね」
   /    ̄ ̄ ̄ つノ
   |    | ̄ ̄ ̄




 
 
196 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:29:40 ID:4tngbOFN
黒いきずぐすりか・・・・

203 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:35:28 ID:aB44tPFC
ペロッ…これは…風邪薬!

197 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:30:09 ID:AHvCG9wS
五275.
初見のやらない夫が見抜いたのはその慧眼に寄るところが大きいだろうが、
アレクサンドも言われてみれば思う節はいくつかある。



                          フ彡三ニ==-ミミミミミミWミW杉彡彡三ニ==彡W彡イN
                         彡彳ニ彡''´ ̄ ̄ ̄¨`ー=≠=─''¨ ̄ ̄ ̄¨`'''ァ>ヾミシ
                         Σ彡 イ ::::::::     、  i li           Zミミ三ミ
                          彡 彳リ ::::::::   \  ヾ {;! } z= ,ィ  ,    ヾ彡 ,Zノ
   「イチジョウの権力欲、ですか。    ゞ  /! -==ミ ー- ヽ } i!  //  /,ィ==-  }ィ ./
    成る程、頭に入れておきましょう」   Y⌒}! '':::::::>'' ̄ ̄`ヾ\|..i!../ ,z三≦─ 、   .レ⌒!
                           ! }ト|\__{{弋 ̄t__ァ-z}ハ;;;;;;;;;;Y x t__ァ ̄フ}}__/! il リ
                           ! i! i ::::人 `ー ==以 ノ ̄ {! ミ== ─''´ ノ   |! {!
                           ヽ? :::::: ゝ ___ /::    ト\ ___ /   | ノ
                            ヾ! ::::::    ̄ ̄.::::::::i    ! ヽ  ̄ ̄     ,;/´
                            ,从;;,,:::::     ...:::i . : |    ! ::..      .;∧
                          /:::::ハ;;,, ::........::::::::::::ヽ::::i   .ィ..::        ,,;;;i::::::\



             / ̄ ̄\
           / _ノ  ⌒ \
           | ( ●) (●) |         「薬の差と、精裂病に投薬を続けた所だけでも
          . |   (__人__)  |         裏が取れれば十分調査の対象になると思います。
            |   ` ⌒´  |
          .  |         }          とにかく、俺はジュンと二人で四六時中
          .  ヽ        }          真紅様を護衛します。
               ,、ヽ     ノ-、
             /;;;i/      '、!\        お話はそれだけです」
         _,、-/;;;;;;;;| i      i  i;;;;;゙、-、_
    ,-‐'''";;;;;<;;;;;;;;;;;;;!、_`ヽ  、-'_/!;;;;;;ヽ;;;;;`'';;ー;;-,
.   !;;;|;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;|'ーニ_ー_ニ゙/.|;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;!
   |;;;;;i;;;;;;;;;;;;/´;;;;;;|           |;;;\;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;|
.   |;;;;;;;゙i;;;;;;;;;'、;;;;;;;;;;;;!─┐  ┌─.|;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;/;;;;;;;;i
  /;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;゙、;;;;;;;;;!  l   l   l;;;;;;;;;;/;;;;;;ノ;;;;;;;;;;|



それで話を締めくくった彼の推論に今のところ矛盾はなく、首謀者、動機なども納得できる内容だった。

ただ一つの問題点を除いて―――

198 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:31:09 ID:AHvCG9wS
五276.
それは、二十歳未満の彼がたった一人で、
国王が逝去してから僅か数時間でここまでたどり着いてしまった事である。

アレクサンドもやらない夫の人となりを知らずにこれらの話を聞いたのなら全く信用しなかった。
あるいは情報提供者のフリをした首謀者やその一味として即座に拘束しただろう。



 、-≦_ー‐  -=ニ`ー、ヾ,ヽヽト、ヾヨヽ'i Y,r‐'‐イ
  〉三_‐_´_ `ミ、_ヽ`ミト、ト_ミ;;W_ヽi リ∠'-三!,
 彡ラ'_´-_‐' -‐三ミー_-ミミr'    `"┴ミミミ≦
  〃彡-_ ,-__ヽ≡_-ヾミ{_        ト\、!
 ム,∠/-,-',,.-, |彡_/~~≡_      |ハ!ヾ'
  }三三{ /) ト'、'、   `ー‐-'_、  ,   !
 . f三三ム !r'(   ヽヽ、  、 r-、ミヾi|!|,-|     「貴重な意見、感謝します」
  f三シ´ } y'/    \`ヽ,ヾ|!、 !ヽミリソ|Z!
 ノ彡゙  ヽッ';:;;:、     \ `ヾ≧キ};==iリ
 :゙     /;:;:;;〃_,,、_    `ヽ{_ノ'-'   !
 ヽ,  i  /;:;:;=、´,=ト、゙_      ,.-、.   i
 ヽヽ,i'  i',彡;:;,   ゙トy_`,ー-..、  ト、,._  〉
  ヽヽ,  \レ: .:,  `'ヽ'、'w,_ `ヽ、〉"
 、 ヽヽ,   `に;;::;   、 `ヽ_~)'r'´
 ヽ  ヽヽ   ヾrシ   ヾ_-ァ‐'
  ヽ  ヽヽ   ヾfシノ, , 〃/
   ヽ  ヽ\_,..-ヾカソノソシノ`ヽ、
    ヽ、_ソ/)、  `\´     `ヽ
    ヽミ_-' / ノ\   \      |
     ヽ  ̄ ´  \   \.



だが、話をしたのは他でもない彼である。

自分こそがそれを信じて動かねばならないと分かっているアレクサンドは
事件の背景を一人で暴いてしまったかのような部下を、感謝の念を以て送り出した。



       ______________
     | | ̄ ̄ ̄||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄|_|
     | |      ||           |l    | :|
     | |      ||           |l    |_,|
     | |      ||           ||    | |
     | |      ||           ||    | |
     | |      ||           ||    | |
     | |      ||           ||    | |
     | |      ||           ||    | |
     | |      ||           ||    | |  バタン
     | |      ||           ||    |_|
     | | l| ̄l ||           |l    | :|
     | | l|: ; l ||           |l    |_,|
     | | l|(,0 ||           ||    | |
     | |   ̄  ||  _,.. -‐''"|  ||    | |
     | |      ||   |_,.. -‐''" .:||    | |
     | |      ||           ||    | |
     | |      ||           ||    |_|
     | |      ||           |l    | :|
     | |      ||           |l    |_,| _,.. -‐''"
     | |      ||           ||_,.. -‐''"
     | |      ||     _,.. -‐''"
     | |     _||,.. -‐''"
     |_|,. -‐''"
 _,.. -


199 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:32:09 ID:AHvCG9wS
五277.
やらない夫も自分の年齢や立場を考慮して切り札をアレクサンドに託したのだろう。

使いどころを間違ってはならない、と早速ロイに薬師の手配を願おうと思った彼は、
試しにもう一度二つの薬を嘗め比べてみたのだが―――



          _灸ヽヾヽi ヽ`´゙´´` r -,
          ,> ,r´ ̄`゙´ヅ´`´々, ´゙;,
         彡;.゙           ヾ, ミ
        .ミ . i! ,: =ニヽ、  ,r=ニ=;,. ゙;彡ソ
        ;`7/゙r∥     i|=|i´   `li,. ;彡>,   「んー。
        彡l ,:/ヾ _ _ _ノ .|l|.ヾ=,. _ ノヾ`ミソ    私には分かりませんねぇ………」
        i!ヽヾ´   ̄ /∠_ヾ、  ̄ヽ` `;/!ミ
        liゝ|       |ソ |三|ヽゝ  ヽヾ|/.:i
        |l :.|  ,r,r============y;7 ,i, y゙
          ヾ.l/ ゙.`ー========―´ ゙ .lソ
           i// , .  ̄ ̄ ̄   ヾ、゙,!
          ト、// /,. .il||!. ,. liヾ i!イ
            ,r┤  > 、i!ll|||||||lli!l.|l/.i!ト:、
       ,r ゙ y´゙ ̄ ̄トミー―゙ノ ̄ヾ:y,,|  `ヽ、
     ,y¨  t´     i,     i!     `il   `゙゙ヽ,



やはり、全く違いが分からなかった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━……

200 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:33:08 ID:AHvCG9wS
五278.
━━━━━━━━━━……
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一度町へ出て、買い物を済ませたやらない夫が王女の部屋に戻れば
ジュンと真紅が話し込んでいた。



               /!
                 //
             /::l _,  - ア
            _ /:::::!「::::::::::::/─‐…ァ
      、___∠::::::〈:::::::|::::::::::::::::::::::::<´
       /::::::::::::::: 〉、::ヽ-..、::::::::::::::::::::\
      ∠ ァ¨´::::;:ィ::::;、ヽ::∧::\:::::::::::ト、::;;>    「お帰り。
      /::::::::::/:::|::::{┴'┴l:!::::::}i::::::::::::::\     随分遅かったね」
.     /::::::::::∧::下仁、 イル二ハ::::::::l:::::::::ヽ
     /::::;イ:::/;;:ハ:{廴__j「¨f廴__j}ハ::::::ト、::::::::',
    .厶イ/::/::{ (Y ` ̄´ } ` ̄´ Yヘ::::l/:\::::!
       ⌒ヽヘ ト-‐ トLr┘ ー-1 /∧:: ハ:|
         Vヾ{ ',ト、 __ ィ1' };イ/ ∨  ′
         V:::ト、 }ヽ`二´ '{ /::/
             ヽ:} ヽ . - 、 /|:/
             /! iハ、___ イ i|\
         _/ {〈 l   {    ト、∧
     / ̄ |   ヽ._  ゝ    _!イ〉 「 ̄\
_  - ´ ̄ヽ  ト、   \二二二 / /    ` - 、_



落ち着かない様子のジュンが椅子に座っているところを見ると、
どうやら強引に座らされているらしい。



    /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: >て`:: :: :\   ハ  ___
   5、:: :: :: :: :: :: :/´      ヾ:: :: テ| ̄|,、_ ゞ//┐|
   ノ:: :: :: :: :: :/         ',:: :: ::|  | < X__ | |
   廴:: :::: :: :: /           `):: ::|  |:: ::} V/ | |
   /:: :: :: :: /    |    ',  、  ,{:: ::|  |/X/.ノノ   「お帰り、やらない夫」
   てィ: :: :/  {   |    i  i  i.i`}:|  |.>//ミT´
    <_:: ::|  i   i  i   | ィ十ナィハ|{|| ,、|}ハケ-ニ=、_
   //}ノ::|  ',   ', ハ  ハ/ィヽァテク'、`ゞソi || ヾヽ ', `\\
  <<V/、_:::',  lヽ_,-+-´ヽノ  ´之゚ンl i .ヽ || } }  ',  \ヽ
.   \廴v=::'、 i トヾィtヶ、      ̄  | l<ソ',ノ └ト ∧   レ'
    L _Xミvノ 、ヽ ゝ弋ゞノ  、     イ |´`V´ ̄`ヽ、_\
    // |ノ /i ゞ/T'\    - ´ / } }  i',:: :: :: :: :::ヽ
.   //  / / } {/ il _ _,>-_=、- イ rノ /ハ  ハ}:: :: :: :: :: ::}
   | | ノ / ,' ハli{:: ::{   - -ィ、 }、 | i | ハ」:: :: :: :: :: ::',
   ´ イノ  ,' イ  i |:: ::\   、,  ト-イ V /:: :: :: ::i:: :: :: ::}、
  / ̄/  v i ∧ |:: :: :: :\/ノノ ∧ > V:: :: :: :: ::|:: ::,:: ::i:::ヽ

201 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:34:10 ID:AHvCG9wS
五279.



       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \
    (⊃   ( ●)(●)
     |     (__人__)     「何があっても平気なように
     |     ` ⌒´ノ      色々買い込んできた。
       |         } \
     /ヽ       }  \   こっちは変わりはなかったか?」
   /   ヽ、____ノ     )
  /        .   | _/
 |         / ̄ ̄(_)
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)



                                        __   -─- _
                                 -=ニ二::::::::::::::::::::::::::::_>
                                    /:::::::::::::___:::::::::::::::::`7
                               /::::::::::::::::f┴‐ヘ::::::::::::::厶
                               ∠ イ::::::::i:::::::|_,.∠、ヘ:::-、:::::/
   「何も。                            |:::::::::|l:::ト〈    } Ⅵ }::/
   一度ずつ、マコトと言葉さんが             lハ::::|「`Y、 ¨´  `y'´ ̄ ̄`i
   巡回に来たくらいだよ」                    ヽ个‐' _ .ィ  // //   ヽ
                                      V ノ> 、__.. </  '     { r?
                                           / /      ∨l::|
                                         |         }l::|
                       .                    l         |l::|
                                             ′           |l::|
                                         〈     /    |l::|
                                             /      /     |l::|



         / ̄ ̄\
       /   ヽ_  \
       |    (⌒ )(⌒)
      . |     (__人__)
        |     ` ⌒´ノ       「そうか。
      .  |         }        で、二人は何を話してたんだ?」
      .  ヽ        }
         ヽ      ノ
      _,,,,ノ|、 ̄//// \、
  _,,..r''''"/ | \`'/  /  |  ̄`''ー-、
  /     /  |  /\  / /    / ヽ
 ノ |  > |/)::::/\/ \   ノ /}
 {   | {   | ,r":::ヽ /   /  / // ハ



俺も混ぜてくれよ、と椅子の背もたれに手を伸ばす。

202 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:35:08 ID:AHvCG9wS
五280.
そこで、顔を見合わせて笑った二人は声を揃えて答え、



          ,...__
         イ::ゝ、r、`‐.-.-.-.‐ヘ‐-く:ヽィヽr、               〃::::::::/::::ヾ:::i::::ヽ:::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::\
          く´:::::::::::::ゝィゝ::::::::::::::::ヽミヽ:::::;;;;;;ヽニヽ_           /:::::::::/:::::::::i:::`:::::::}::: ト:::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
           r':::::::;. '    `ヽィ;;;::::::::::ヽミヽ::;;;;;;〈―i 〉         /:::::::::ィ/:/:::::::: L:_ ∧:ハ::::::::::|ヾ:: l>、::ミ、:::::::::::::::V:_:::::::::::::::::::::::::i
         r'::::::/  ,.' /,.'   ゝ::::::::::::i|ミヽ;;;;;;ゝ〈〈       . /:::/ /::/::::::::::::ハ    il i::::::: l 刈  ≧ミ> 、::::::::<  ヽ::::::::::::i\ |
.         ,.ゝ::,' / / /,'    i ゞ〉::::::::i|彡};;;;;;:〉、ヽニニヽ    ..// ./:::::i::::::::::::ト:ハ       l::::://_ ィ=彳司 ||== ̄`{ i }:::::|\ゝ. `
         //了! ! ,' ,' ! ,' ! .i   !ゞ〉:::::}彡};;;;;;ゝニニニニ〉〉、       i ::::::ハ:::::::::::|\ゝ___  |:/ r/ ´ イt jハ ||    ノ //::::::i
.       〈〈 ,メi i i i  ! !. i .i i i  ,'〉:::}彡};;;〈i i i  〈〈ヽヽ      l:::::::::::ヾ:::::::|::::::ヾ´ ≧ミ、ィ'''ヾ   ゞ┴ノノ    `./:::ノ`
          ヾヽ'メⅣト、ヽ'''!ヘ i i i-!‐!‐/ ヽ::|三};;r' i i i   ヽ〉ヽ〉     |::::::/i::\:::V::::彳 ィ芯、}}   `ミ==''     r'´:/
.       〈〈/ヾ〉`ミミヽ乍ハヽ从ノ乍ハ/イハノミノ;ノ i i i i           |:::/  |::::::>:K ヾ、 _ゞノ ,             |/
          ,ヾ〉/// `ミ 之ノ   之ソ ノ,'Λ薔ノ| i i i i |           |/   ヽ/ ヾ `ーt   ` _ ノ フ      /  | ____
       ,////,' ,.イ ト、  ' __,   ィ /ノ'`´ | i i i i |               `      ヽ   `ー´       / ̄    _   ヽ
        ,'////, 《|i iミ≧r、 _ ,.ィエ/ /´     | i i i i |                       `  、     ノ  /     /  ̄ ̄ ヽ_
       ,',',',',' , i 》| i iメ  メ《桜》  { !::`ヽ、,   | i i i i |                           >-イ |  〃   ./
       il i i i iil〃 ヽ `ヽメ  メミ  ミ ヽ:::::::::ヽ、| i i i i i|                         / ̄il  // /-= ' ´  _
.      Ⅳi i i il《 ,ィ二彡'  イト  ミ、ヽ ヽ::::::::;;ハ ', ', ', ',',                      /   V/ ヽ=.//   / ̄ ̄ ̄>=- 、


                            「「やらない夫の正体について」」



                ヽ   ツルッ
    ヘヽ            \
  / /  ヽ   ′  |   i
  | `ヽ´ ` ヽ   レ'、  |;   ',─‐----、
  │ l    l、 |    | }  |`{   ',
  !  i   l  |    l. |  | ヘ   ',
  |  |.  l  │  |.  i  l  ` ー'
  .!、 |   |   |   |.  i  l
    .|.  l  |   |   |  l
    ., --´  !   l  `--´
          `--´



思わず手を滑らせたやらない夫は引きつった表情で彼女らを見比べた。


204 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:36:11 ID:AHvCG9wS
五281.



    __
   /ノ ヽ\
 /.(○)(○)\
 |. u. (__人__) |    「なんだそりゃ?」
. |        |
  |        |
.  ヽ      ノ
   ヽ     /
   /    ヽ
   |     |
    |    .   |



纏う空気が異なるのは、貴族と異なる冒険者のそれだと思っていた。

しかし真紅はジュンの話を聞いて確信した、
やらない夫は他の何とも違う特異な存在であるに違いない。



                                              r=..、、
                                           rー-ヘ::.::.r':.:\
                                         r‐、_)ヽ::.:.:.:.:.::.:ー^j_rヽ
                                        r:j_):..:..:.:.:.:丶::.:..:..:.:.:.::.:r':ヽ
                                      r..、}:.:.:.:....:..:..:..:.:.:..:.:.:.:.::.::.::.ーr':\
                                      _ヽ:.:.:.:.:.:._.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.::.::.::.:ーヘ:..ヽ
                                     {_:.:.:._:.:.:.:.:.:.:.:.:.:> ―、― - {`::.:.:.:.\-..、
    「だって、                              _ }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   /  l   \ー 、:.:.:.:l:ヽ:くr..、   _
    ジュンの話を聞けば聞くほど、               {:.`:.:.:.:.:.:.:/     l         Y`:.:.:.:.|:..:l/.:.:.:}/_:.ヽ
    やらない夫の事が分からなくなるのよ            ⌒}:.:.:.:/      |    l    ト、:.:.:.:.l..:.l.:.:.イ∠⊥ノ、」
                                       {_:rュ/ /  /  !ハ   l l l  .::l _}:..ヽ|..:.|:._:小 ̄ ヽ:ヽ
                                    /  .V  .l  .:|:  | l  リ:| l .::ハ_:.:.:.リ:...l´.:ィト\__ノ:.:}
                                   /  ...::/:{ .::| i ..:{::. !   /.::j ./ ノイ:::r‐':./:../:.:_レj:.ト- ヘ´
                                  /  ...: イ .:ハ  ト -┬ヽ、ト:.. / .:イ/jナ7:.不::.{__/:.:‐ァv' |::l:. l |
                                 / /:// :/ トトヽト-ァテ=ミヽト/ノ ィテオく/イVrj、}:.:.{ィ  |:.|:. l |
                               , イ ´..:::///    }ヽ ハヘ 赴ソ     ^ 赴ソイi :ト{にソ{^´  |:j:: j|
                              /イ ..::j//    ノイ /ヽ、   ,      ,リ /_:/、) ∨   リ: .:/ !、
                            /´ / ,..--イ`ー──┴''ヽr‐、--─へ . _ /}/´ヽV    l\ j:..:/  l }〉
                          /'  /__/  /         `ヾl     〉''´ ,、__ノ=,_ノヽ  ! ヽ/  /ノ'
                           ̄ ̄ ̄ 〈             //,ィア`ー'´ ̄     ̄ヽ\  /ゝ、∧=イ
                                \__,,.  --<l ̄ ̄ //             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                         ヽ_ 〈〈__         /
                                            `ヽ-'     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 
 
210 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:40:08 ID:/3mY57qt
至言だねw
確かにただの冒険者でもエリート騎士でもない、もっとチートな何かだw

205 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:36:17 ID:AHvCG9wS
机の上で腕枕をした彼女の疑問を、
同じく頬杖を付いたやらない夫は自覚が無いのだろう、さらっと否定した。



             / ̄ ̄\
             /  ヽ_  .\
            ( ●)( ●)  |
           (__人__)      |      「あのなぁ。
            l` ⌒´    |      俺は俺。
           {         |       それ以外の何者でもないだろ」
           {       /
       _. -: ´Λ     _.へ` 、
      r<: : : : /:|: :、  ̄r'    \ :\_
    /: : :l : : : : : :\`IエL>、    >ヘ::Λ
    |: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V |
    〈: : : :::: _ -¬--―-、: : く:r 、: : : V }
    /: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

206 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:37:08 ID:AHvCG9wS
五282.
そこへ心配そうなジュンが割り込んだ。
彼が機密とも言える内容を口にするので



::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::/i// i:::::::::::::::::::::::::|::::::|:::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::\
::::::::::::::::::::::::::::ハ;;;;;;;;;/-'´   .|::::::::::::::::::::::::ト::::: ト::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::ハ ̄       |::::::ハ::::::::::::::| \i \::::::::::::|:::::::::::::::::::::ハ
::::::::::::::::::::::::::::;:::ハ        |:::/ V::::::::::リ    ィ=ハ:::: |::::::::::::::::::::::::\     「それよりもやらない夫。
:::::::::::::::::::::::::::::iヽ:ヘ      |:/   V::::::/   /イ=フi}ヾ─────'`     僕らはここで良いのかな、
ヽ:::::::::::::::::::::::::| \ヽ     |i!    }::/   r''´ゞハi l:ヽ             何かあった時、大丈夫だろうか?」
::::\::::::::::::::::::::|   \   __ニ三イ   ||r j}i| .i lヾ}
::::::::::\::::::::::::: |   /::::_,,,ィ彡=''´i/il_,==|.しソハ ノノ-、
:::::::::::/ \::::::::::ヾ /:- ''´>''´ -=イ`  ||r'´` ハ彡 y/: : : :\ニニミ-、
::::::::/   `ー- xゝ rィ彡''´イッ:::リ  /i   ミー=´i: : : : : : :`:-:、: : :}ソヽ
:::::/::ハ_____/ /  / ヒ:::..ソノ {.リ    }.  l-、: : : : : : : : i: ://: :ハ
 ̄ヽ──────、ハ ヾ  ゞ''´  ノノ    ./  ./: :ノ: : : : : : : : l: i l: : : ハ
i ヽ ` -ゝ      ヽヽ ミ=''´ //       /: : i: : : : : : : : : l: i l: : : : :ヽ、
{  ハ         \\__//    , ィ /: : :/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : \
 `   廴     し   ー─''´    ir'_´'´ ./: : :/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : /
>、_   ー                     /: : :/: : : : : : : : ::/: : : : : : : : : : :/
: : : : : >-、_ハ、               ハ/: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : :/ハ



しっ、と唇に人差し指を当てるも―――



        / ̄ ̄\
      / _ノ  .ヽ、\
      |  (●)(●) |
.      |  (__人__) .|   「おいジュン………」
       |  . '´n`'  .ノ
       .ヽ .  | |  }
        ヽ.. ノ .ュノ
        / { ..ニj、
        |. | "ツ \
        |. | .l  |ヽ、二⌒)


207 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:38:09 ID:AHvCG9wS
五283.
時すでに遅し。
時期が来るまで隠しておきたかった情報は、すでにこの部屋で公開された様子。



                                      _   ノ ≧:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::: ノ:.:.:.:.:.::::::::::,'´_
                                      /::.::.`ーy、_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>' ´  ̄ ̄ ̄ ` - 、::::::ー=───')
                                    /::::::::::::r─':::::::::.:.:.:.:.:, - '´     /      ` 、:::.:.:.:.:.:.::::::::レ、
                                     ></´{:::::::/:.:.:.:.:./   /    il  、      ヽ:.:.:.:.:.-=、:.:.:}
                                   {::::::::::i />:.:.:.:.:.::.:.:./    /     il   il        V:.:.:.:.:.:.::ソ-、
                                    ヾ:::::::|./i:::::::::.:.:.:.:./    /     il   .il         Vヽ:.:.:.:ゝ、 `,
                                    彡r手イ >:./:.:.:/     il      il   .il         .V:.:`ーっキ .|
  「ああ、ごめんなさい。                    //  | 小:.:./:.:.V      il      il   il  、        V、:.:.:.:.:)Xゝ
   私が無理に聞き出してしまったの。          ..  |.|  ソ人ミ>/:.:| il    小   il  .il   升 il         iミ、:.:< フ}
                                   |.| .// V イ:.:.:.| ト  il -升弋-、 il  i ヽ  /│ .ハ   il    |ハ:.:.ノ  小
   麻呂が突然共和制を唱えだしたせいで、        |.| //i  ト V-、ヽト、 .il、 ≧ァ=-、ハ,、 ヾ  /-ナ‐升- 、 .il    ir'´ソ/  ハi
   懸念したアレクサンドが二人を付けてくれたって」   |V/ |  .ハヽ 廴::::|ゝ川 ワ示芯゜ `',v/  ≧=ナ_ /.il    リ::ハ   | ||
                                 .  //  .|  .| ll  弋.{ .|ト、ゞ─'´      {辻り >/ノiハ  i /リ|::| i   | ||
                                  / ハ  .|  .|  i}   >/ .|ヽ`'、     ,    ゞ-ィ / イノハ/レ .|::| /   | ||
                                 .//廴| .|  .|  |}  /ハ |∧ ヽ   _       ./i l .|/    |::||   | .||
                                 ./    |  |  |}   / .| Vr> )   `     .イ/ .| .|    .V/i  .:| .||
                                 }      |  | .|} /  小 V/>/>   , -=-≦ |   | .|    人 >  | .il
                                 |       |  V/」 / <::::::|ヽ ヽ/:::::::r'=ミ入:::::/:::::`-イ  小.|     | | |   |/
                                 ヽ    /   v i レヽ::::>、  X:::.::ィ{rj}ソ::::::ヽ::::::::/  .| ヽ   │| |   |
                                   \ ./   川 .人:::/廴∧ /  V::ィ:示::ヾ::::::::.:.::./   /ノ  \   | | |   |



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)   「あー、そうか。
. | u.   (__人__)    本来ならこの場でする話じゃないんだが………」
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
    i⌒\ ,__(‐- 、
    l \ 巛ー─;\
    | `ヽ-‐ーく_)
.    |      l



どうりで部屋を出る前は感じられなかった、侍女達の緊張が伝わってくるわけだった。

208 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:39:09 ID:AHvCG9wS
五284.
また、真紅との会話を盛り上げるためのダシにでも使ったのだろう、
あまり悪びれた様子のないジュンは大丈夫だよ、と気楽な事を言い、



 /::::::::::::::::::::::::::::/::::\:::::|::::::ヽ:::::::::::::::::\::::::::-──
_,,- -ィ::::::::::::::::::::/::::::::::i:::V::::::::::::>:::::::::::::::::: \:::::\
 /::::::::::::::::::::/::::::: : :|:::::V/ ̄ V:::::::::::::::::::::::\::::ヽ
/::::::ィ:::::::::::::::{:::::::::::::::i: | ̄     V::ト:::::::::::ハヽ;;::ゞ:::ヘ
:::/:::::::::::::::::::|::::::::::::::ハ:|        |::i \:::::::}:::::ト-;;::::ハ   「ごめん。
/:::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::| リ───''  i:リ ニ彡:::iト、;ヽ \::i   でもこの部屋の中での事だから」
:::::::::::::::::::::::::::::|::::::: :: |_,,,-===ヽ/ _||=__メ:| ||   ヾ
::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::-::|>'' ̄=.ィ-  ||=||{t..:jア ||
::::::::::::::::::::::::::::i>\:: |||マハ廴ソ  ..川 ハ ̄ iノノ
:::::::::::::::::::::::r-、}''´ \||  ̄    //  ノ ` ̄ |´
::::/i:::::::::::::::| /ヽ    ヾ==─''´´      /
:/ |::;;::::::::::ヽ  >        `ー -  /
  レハ:::::/i::::::≧::-:、          /
     レ'  ̄ ̄ ̄Yi      ____./ _
     _...-:::'´ ̄ ̄`:-..、    |ー- ∧ }、_
    i: : : : : : : : : : : : : : : : `::-.┴..、: /: :}: :}: : : ヽ
   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : ヽ /::/: : : : ∧



一抹の不安を覚えたやらない夫はそれでも、
もはやどうしようもないので自分の考えを告げる事にする。



                                     ―― 、
                                  / 〉 ´      \
                                 / /'  __ ノ   ゝ.__ ヽ
                              / //〉  ( ー) (ー )  l
   「何かあるとしたら葬儀の日、          l  ´ イl   (___人___)  l
    あるいはそれ以降だな。   .        l    iYl    ` ⌒ ´   l
                     .       /   ハ !.!          !
   状況次第でどうなるかは   .        /  /  ' ヽ           /
   全然見えないよ」               l   // 、ゝ       / ヽ_
                           ´` ー‐ '`./  `ー、  ,-´  /   \
                     .     i      ii   / `:.i   i´ヽ.  /     `  、
                     .     , 'l     l.!  /   l   ! ハ /        \
                         / ,:|     | ヽ/   !_'   V       ,  ,    ヽ
                     .  / / l     |     /:.:.:.:ヽ       / /  /  i
                     .  !/  !      l\.   i:.:.:.:.:.:.i      / /  /   l
                       /        !  ヽ.  !:.:.:.:.:. !      ´   !  /     !



鍵を握るのはアレクサンドだろう。
彼の動き如何で何もない事もあるだろうし、今夜にでも襲われる事だって考えられる。

だがそこまでは言えない彼はジュンが知っている情報のみで考えられる判断を伝え、


 
 
209 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:39:25 ID:CrgApWr1
じゅん・・・・・・w

212 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:41:05 ID:/YT8DS1g
ジュンェ・・・・・wwww

211 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:40:13 ID:AHvCG9wS
五285.
それにジュンは納得したようだった。



          > -:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ /:.:.:|
          >:.-:.-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´:.:./
        r‐ ':.´:.:.:.:.:.:.:.:.::./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:|:::ヾ:.:./::|:.:.:.:.:.:.:/
      /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:| ̄`''- 、;i:.:.:.:.:.:.:.:. ̄ヽ
       /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.|      |∧:.:.:.:.:|:.:.:.:.:}   「なるほど」
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::V:.:.:./ -V:|_    //:::.:.:.:.:.:K:.:.:.:|
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠V:./={´rvミ、=、_,, ,/ |:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.|
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/´\-;/ ̄ V ̄ | |イ≧ミ=、/   |:.:.:/:.:.:<´ヾ|
  ` '' 'ー -ァ:.:.:/:::r::j::./:::::::.    | | 辷り` |}_ r-Vソ:.:∧}
      /:.:.:.:ヽ::::::::::i:::::::::::    ヽ廴_  <テ=/rァヾ:∧:.|
      フ/:.:.:.:.:.\::::::::::::::::      ̄ヾ=ノ  <-ン /:| .V
      ´''- 、:.:.:.:./::::::::::::::::          /=テヾ|
          ヾ/:::::::\::::::..     ー -    /
           /:::::::::::::::::::::::::...     -  ./
      /\./::::::::::::::::::::::\:::::::::...    /
     /   ∧:::::::::::::::   /` 'ー - ' ´
   ノ |      }ヽ::::    /_
 ̄ ̄  .|       \   { ヽ
     .|      / ` ー='´  \



そこで今度は真紅が知りたい事を尋ねてきた。
無理もないが、国王の寝室での行動に疑問を持ち始めたのだろう。



                    「`ー'′/    /   ヽ、 \ \  ヽl}::.:)、 \
                    l_,ィ  / /   l      l 、  l `、 {:|}く\ヽ/
                    ノ  ,′ !    {      | l|   |   l ):|} ノ|:「´
                  .  ヽ∧| , |   | l      | l|  |  l| {:|!::)|:|
                     |::l| | |  l  、    | l | _,厶| j| {::|}::} |」
                     l:::| `、!|   \ ヽ、 |,.イ,斗予 | |{K!j |
   「やらない夫、教えて。     〈:;小、ヽヽ、T,Zニミヽj  ^ヾrシ | |ァ1 |
    ………お父様は本当に    |  \ヽN {ヾtク         | ト |_|  |
    精裂病だったの?」   .   |  |   l \    `-   /!| |::..::.`:┴-、
                  .     |  |  |  | > 、 __ /::..::|| |::..::..::..::..::..:ト、
                      |  j  /|  l/::..::..::..::..rクニミ::../| |::..::..::..::..::./::..`ヽ、
                  .   l   ! //l  l::..::..::..::/;ハミZシ//| |::..::..::..::..:/::..::.`ー┴―-ォ
                     j   レ'∧! ,'::..::..::.〃::..::..::.レ'/::| |::..::..::..::r'::..::..::..::..::..::..::/::|
                     /  / / /| ハ::..::..::..::..::..::. /l ト、| |::..::..::..::{ー-::.ハ::..::..:: /::..|
                  .  /  / |{::.| ||::.\::..::..::..::../::.| l::.| |::..::..::./::..::..::/::..\::./:ヽ:j


213 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:41:08 ID:AHvCG9wS
五286.
さすがのやらない夫も、これには沈黙を以て答えるしか無い。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)   「……………」
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ
.  |       nl^l^l
.  ヽ      |   ノ
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \



                                  r-':、 ̄ ̄ ¨ ヽ   ___
                               , - '  : :.l      \/   ´ ̄ヽ
                               {     : ::ーヵ      |::\    |
                               〕   : :.:./ └i:: . .   ヽ:::.∨   ヽ
                               └i  : .:/     └t.:..   ',::::|:. .   」、
                                {  .:/  /    l  }::.   l::::|:. . r┘ :|
                                 ヽ.;/ / l |   l / ゝ-、:. !::l::  /l l :|
     「教えて!                     〔_:|l | :l l   .:l ,.:i| _ト|  T |:l: 「 l | :!
      私には知る権利があるはずよ!」        |l/! |!\ イ!ィi´:::|.レ'| |l l:|: 」 八 l|
                                  l| ヽlト rヵl   L.r’'ノ| l{ |j Y/  ',l |
                                      / l ハ.{」_, - 、 /:| 」:.../'    lハ
                                   / / { ヽ{  」_, -'´ ̄ ¨ヽ   ヽ :|
                                  , r'´ ̄ス、!_>t.zッ'.::: --― ::',    ヽ!
                                / レ' ̄-'´ l__{ヅ .: :___  - /.:|!    |
                               /i/く::.'    /l└t. _  .::ー './ .:::|    :ト、
                              / イ /\::.  ,:. l '  L.. _  /.:: .: ,'    l ',
                             , / i 〈 、 lハ:::.     _∟ .:' .:: .: {       l i|
                             ! i :|   ト 、}>、__/!,_ イ.::    └ァ     l lヽ
                            | ! |  〈 ヽ r ---:.ヽ/┘::.ーt. __「i′    l l ',
                             l l |   _r‐'、-、  _「.: --_└'¨ ,::: :.}       l !l l
                             ! | l  〈, -|_」 {::り;:」 .::  ' ´   /.:: : : \    | !| !
                             l  !| └t_〕j/      /.:::: .: : : :. \   .j l| |
                            ∥ ! i    /         ::::::  :. :. . . \/ ,リ |



再び、今度はより強い言葉で教えるよう願った彼女を―――

214 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:42:08 ID:AHvCG9wS
五287.
真っ直ぐに見据え、真剣に伝えると。



                ̄    、
            ´          \
     /                ヽ
      /           、_  ヽ
    '               ` 、ヽ
    l              ,‐-,.._ ゞ     「まだ、確信じゃない。
.   l              l 弋心 l     話すべき時になったら必ず話す」
.    l              冫.ー く
   l               l    ノ!
   l               `ー‐ f r'
   l                  ノ'
   !                     /
   ,'                   /
 ̄ `ー -               /
        `  、        /
:.:.:.:.:.:...        、      /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..      .:.:ヽ _ ´
ー- :.:.:.:.:.:.:.:..   ..:.:.:.:.:.:ヽ
    ` 、:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
       、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
       ..:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
      ..:.:.:.:.:.:.:.`:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./




それで、今は言えないのだろうと理解した王女は
権威や立場も振りかざす事もせず素直に従った。

これが近い内に賢王女、後に賢女王と呼ばれる真紅の資質の現れでもあった。

己の判断のみを是とせず、第一人者や第三者の意見を冷静に聞き入れ、
皆の知恵でよりよい方向を目指そうとするそのやり方は、
今まで以上の国民の信頼と、ローゼン王国の繁栄を約束していく事になる。



                          r::v⌒ァィ7::::::::/{`し厶ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r'
                         (`レニ.:.:.:.:/::::::/ァ⌒'       `丶.:.:.:.:.:.:.:.:`う
                       __「二X)ニ.:.:./::::::/rー’i   l  i  ヽ \.:.:.:.:.:.:.:.>
                       [{~ヾ彡ぅ.:.:.:/::::::/rv'  !  :|   |  ハ  '.:.:.:.:.:.:`ニ)
                      `ー ' イィ).:.:.:{::::::,':`┐ :|   !  j|    i  ハ.:.:.:.:.:し、
 「分かったわ。              /ィ:{;ぅ.:.:.|:::::{:{ニ´   !  i|   |    |  }.:.:.:.:.ニく
  信じる、貴方の事」          /´ ∧!Yア.:.!.:.:.!rイ:  j|  ハ  i|    |  |.:.:.:.インく
                     /´  // 乂ヾ:.Lrソt丁大┼ハ! !  |___tL  j.:.:ぅ’1{ヾ}
                .    乂 //∧:} 延リい{ィ笊ミ:、 `"ーィkィz从ィ乂r:く i!:レソ
                   イ:!  .イ  / 〉!  ヾ:{ トi!弋rツ     ん':;ハ!イ/  1i  |:「
                   L{// / 〈/   /ハゞ!       ,   `'" / i:{  {ハ. jト{
                   ///     rソ/大ヾァx.__  -    .イl リ_ ! ! l!
                .ィ彡//        ///::::::}ト、ヾ::::L__ _ ..彡八 ハ:{  : ト. {_
                . //         //イ≦:::ハ }! 〉:::{〈ァ):::::::::::::::ヽ. ヽ ヽヾ ト、:、
                . イ         ,ィ斗= ニ=-L_!j/:::::::`介:ヾ、::::::::::::_」、ハ  \ \ヾ\
                        厶=ュ:≡=ミx  ≧=彡:ハ:r=ニ三 ̄Z ̄¨7   ヾ ハ }\ヽ
                         /才ニ-ァ…‐テ::::::::/ }:>≦三≧ァ=く    } iリ  ゝ}



だが―――やらない夫は伏せておきたかったこの会話が、
運命の歯車を一つ動かした。

大臣、共和制、精裂病ではない可能性。

後に大臣とすれ違う侍女の一人が、
言葉には出さないもののこの知識を持ってしまったが故の反応をしてしまう事で、
露呈を恐れた首謀者側の動きが良くない方向に加速する切っ掛けになる。


 
 
218 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:45:15 ID:OV+RQMrG
首謀者大暴走しそうね

215 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:43:08 ID:AHvCG9wS
五288.
やがて食事が運ばれてきた。
王女の分と護衛の二人分、一応全て毒味をしてみたが特に異常は見られない。



                                             __ ....
                                 _ ................... _    ): `ヾ.._
                        ..  -   "  ´        〈:ヽ、   >:.:く.., r..、_.rへ、、
                   ・ ´       _ . . ........_{:`:ヽ,.:-く⌒ヽ、{ヽ `ヾ∀γ´ `⌒ヽ `  、
              ,.  ´       . .. : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:ゝ: : :ヽ:ノ-:―:-: ム、. 小′             、
               .          /: : : :.:.:.:.:.:.:ィ彡个く :_: :.:.:.:.:.:.:.:.:_: : :`ヾ:、_}{:;::;.,、、          .
              ,             /: : : : :.:.:.:.:,イ彡";'フ:.ノ´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`ヾ;.へ:.:ヽ:;:;:;:;:;:;,、、         ,
              .'            /: : : : :.:.:.:.://;'/才::i!i'";:;:;:;xィ::::::::::::.:.:x、;:;∨:.ヘ:.:ヾ、、;:;:;:;:ゝ           .
            l            i: : : : .:.:.:.:.ノノノ:::::::::ノハ、;:;:;:;:`ヾ::::::::::::::::::ゝ;ヘこノ:.:.:',:_: ノ´            l
           !             ': : : : .:.:.:.ハj≧≠彡小ヾ≧rxrx、;';';';';'イ;:;:;:;:ト、}}:.:.}               !
           '.          ヾ: : :.:.:.:.人ソイ;:。';:';:'。;:';:';。:';:';:。';:';:'。;:';:';。:';:';:'ソノ:.: ノ:.:....           .'
           '.         ..:.:.:.:;:';:';:'・;:';:';:・';:';:';・:';:';:'・;:';:';:・ ';:';:';・:';:';:'・;:';:';:・';:';:';:.:.:.:...         .'
              ' .            ...:.:.:.:;:';:'、゚;:';:';、゚:';:';:、゚';:';:'、゚;:';:';、゚:';:';:、゚ ';:';:'、゚;:';:';、゚:';:';:、:.:.:...      . ′
               \           ...:.:.:.:;:';:';:';:';:';:';:';:';:';:';:';:';:';:';:';:';:';:';:';:':.:.:.:......                /
                     .          . . . . : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : . . . .         .
                `   .                               .  ・ ´
                      `   -    _              _   -   ´
                                 ̄ ̄ ̄ ̄

216 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:44:08 ID:AHvCG9wS
五289.



                                       / ̄ ̄\
                                     /  ヽ、_  \
                                    (●)(● )   |
                                    (__人__)     |
    「後は寝るだけか。                     (          |
     ジュン、見張りは先と後、どっちが良い?」  .    {          |
                                    ⊂ ヽ∩     く
                                     | '、_ \ /  )
                                     |  |_\  “ ./
                                     ヽ、 __\_/



 /::::::::::::::::::::::::::::/::::\:::::|::::::ヽ:::::::::::::::::\::::::::-──
_,,- -ィ::::::::::::::::::::/::::::::::i:::V::::::::::::>:::::::::::::::::: \:::::\
 /::::::::::::::::::::/::::::: : :|:::::V/ ̄ V:::::::::::::::::::::::\::::ヽ
/::::::ィ:::::::::::::::{:::::::::::::::i: | ̄     V::ト:::::::::::ハヽ;;::ゞ:::ヘ
:::/:::::::::::::::::::|::::::::::::::ハ:|        |::i \:::::::}:::::ト-;;::::ハ
/:::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::| リ───''  i:リ ニ彡:::iト、;ヽ \::i     「じゃあ、先で良いかな?」
:::::::::::::::::::::::::::::|::::::: :: |_,,,-===ヽ/ _||=__メ:| ||   ヾ
::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::-::|>'' ̄=.ィ-  ||=||{t..:jア ||
::::::::::::::::::::::::::::i>\:: |||マハ廴ソ  ..川 ハ ̄ iノノ
:::::::::::::::::::::::r-、}''´ \||  ̄    //  ノ ` ̄ |´
::::/i:::::::::::::::| /ヽ    ヾ==─''´´      /
:/ |::;;::::::::::ヽ  >        `ー -  /
  レハ:::::/i::::::≧::-:、          /
     レ'  ̄ ̄ ̄Yi      ____./ _
     _...-:::'´ ̄ ̄`:-..、    |ー- ∧ }、_
    i: : : : : : : : : : : : : : : : `::-.┴..、: /: :}: :}: : : ヽ
   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : ヽ /::/: : : : ∧



と、今夜の立ち番の事を二人が相談していると、
侍女が取り出してきた着替えを受け取った真紅が、何を言っているのと扉を指さすではないか。

217 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:45:09 ID:AHvCG9wS
五290.



                                ;;-‐'' ‐-、
                            ;;;-‐'""´       ゙!
                        , '"/           }
                          /  ノ            ヘ、
               .       /  丿               しヘ、
             ∧     ∠   /  ̄ ̄ ̄ ̄``ヽ        フ
                l  `-,‐ /  |  r'/  /.      \       〔
           了     /  ∧ 〕 / / 〃   |  、 ヽ       ア
              Y    l   | r┘| | l|    !   ', .、' .    |
              、」    │  l └ァ l | |l    l|  | .l | .', ',    く   「ちょっと、まだお風呂に入ってないでしょう?」
               V    V │  |  | | l|   |l  | .| l .| | l   /
            マ     V L.八斗┼l-l   リ ノ ノノ. | l│ 〔
            .   ヽ    vヘ、乂,イ示〒\ ノ|ノム斗│l| lリ_/
              ヽ    f¬  ト .ヾ∠    lシ才/ノノ乂
                   ゝ _八.勾 !゙!  , ,      ヾ' / |
                 .//  { ̄ヽ、| |.       丶 , ,|  |
               //  . ノ l   .ィ⌒ヽ-――~ぐ宀亠''- 、
           .// ir:''"``''‐lイ  }'               `ヽ
         . // /'"´ ̄ ``ヾ!ト: イ                    ヽ
       , ′/  :イ          ヾ;;|                     i
     / /  :!  、:::.     V!                    {
    /   {/  l    、::..      ゙i               .,     l
    ハ  / ノ /       ` ::..     ヽ          ...:::::;',_   .l
     V / /  i        ` :::...   ヽ、        ..::::::::::;:';::'  .. ノ
      l / /   ヽ         ` 、::..`i::.、   ..:::::::::::/::;;:: -‐''‐-、
     ,′ /   ,  ト::..           `:::ゞ;::`::::;;;:: -‐'""´    /  ゙!
     ー/    !  イ:、:::..           ,>'"          .:/     }

219 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:45:40 ID:AHvCG9wS

五291.



                                       |\     /\     / |   //  /
                                     _|  \/\/   \/\/ |∧/ ///
        _/\/\/\/|_                 \                     /
        \          /                 ∠  お、お風呂ですかっ!?    >
        < お風呂ぉ!?>                 /_                 _ \
        /          \                  ̄ / /∨| /W\  /\|\  .|  ̄
          ̄|/\/\/\/ ̄                    //   |/     \/     \|
           / ̄ ̄\                               /|___
         /       \                          r 、 / ./   /
         |   u     |                          i ヽi  /  /´ ̄ ̄ ̄`ヽ
         | ヽ   ノ  u |                        _|  ´            <、
       /´ fト、_{ル{,ィ'eラ,  |                       /    __   _         _\
     /'   ヾ| .(__人__)⌒`/ |                      / , //´ .` ´ `ヽ      \ ̄
    ,゙  / )ヽ(,`⌒ ´   | | ヾ、                   レ´/ ./  / /.i   | 、      ヽ、
     |/_/  ハ      /:}  V:::::ヽ                   ,イ.| /| ∧ | ∧ ト、`ヽ ヽ   /
    // 二二二7  /u' __ /:::::::/`ヽ                  .| .|/ i.| .i\.|/ | .|´ `ヽi\i  r''
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \                  .レ レ' ri/ ̄`、r´|/`ヽ V,ハ |  \
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ                / i   .ト|    ├─タ.ノr-‐'´
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }               /'   ヽ__〈 ヽ____ノ / |< ト ̄ヽ
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ              ,゙  / )ヽ .r--- 、u /ヾlトハフ::::|`ヽ
                                         |/_/  ハ .i ̄ ̄i u/:}  V  ::::|  \
                                        // 二二二7,==='/u' __ /   :::/ / ヽ
                                       /'´r -―一ァ‐ ゙T´ '"´/    |   :::::::}
                                       / //   广¨´ / /'  /      /    ::::::イ
                                      ノ ' /  ノ\  |  /\__   |     ::::::|
                                    _/`丶 /   \| /   .\  \ .|     :::::|


220 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:46:09 ID:AHvCG9wS
五292.



       / ̄ ̄\
      /  \    \
    .(●)(● )  u. |    「王女用の風呂って………」
     (__人__)  u   |
     .(`⌒ ´     |
     {         |
      {      u. /
      \     /
      ノ     \
     /´        ヽ



何処だったっけか、と頭の中の城内地図を思い返すやらない夫よりも早く真紅が答え、



                          /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:、
                         _ノ.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;入
                         (;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ノ;:;:,ヽ、
                        `).:.:.:;:;;;;;. '"´     ̄`¨¨);:;:;`ヽ、_ _
                         「.:;:;:;:;/         (;:;:;:;:;:;:;:;.;ト、;:;:;:〕
                         (;:;:;:/              ``);:;:;:;.lヽl;:;:;:)、
    「この階の一番奥よ」         ):/  .:i .::l    .:.::::|.:.:.l::|:::::(;:;:;:;:;:ト、l;:;:;:;;) \
                         V:l.:i.:.i .:| .:l!  .:.:::l.:l.:.:::l_|.:.::::);:;:;:;ト、l;:;:;:〔 ノノ
                          i.:l.:l.:.l .:l_;lト、. .:.::/l/ィイハV(;:;:;:;:;:;! l;:;:;:;:)ネヽ
                         Nトト.:ト.::V仁V:/ ,.ィ云〒ミ.:::);:;:;/ /,;:「  i
                            `>.:.ヾりソ  _f込ソノ /:ハ;:/__/.;:ハ:i i
                             //i.:.i.   ,        /l リネ薔シ′.|:l |
                            .// .l.:.ト、  r┐   ノ .l レ'′    |:l |
                           l |  |.:| __>、 _,..イ::ヽ1 l.        |:l |
                            | |  |::| :: {ffカ7 .:.:.:.::1 :ト、.      l:l |
                            | |  |::| :: ´V/ ー-.:::ノノ:.:.:`ヽ   l:l |
                          f辷彡ll::l ::  / ー-f辷彡.:.:::::::::ヽ  |:l |
                          f辷彡 LL:_.:人.   _弍ニ彡:.::::::::::: ヽ |:l |
                           辷-7./´`7〃 .:ト  辷-7.:.:::::::::::::::.ヽ |:l |


 
 
222 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:47:58 ID:/3mY57qt
混浴フラグかww

221 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:47:08 ID:AHvCG9wS
五293.
この部屋の外である危険を考えたジュンがまずいんじゃいの、と顔を青ざめさせる。



: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : : |: : : : ヽ: : ヽ
: : : : : : : : : : : : : : : :./\: : : : : ト、: : : : ト、: : /: :∨ :.l
: : : : : :∧: : /──{/、.  \ : : |.-\: : |ー∨、: : : : : |
: : : : :./ 1/     .i   l\:|   \|   |: : |\;!
: : ,、: :{           |-‐‐-|         .|:ヽi    「侍女だけじゃ危ないよね?」
: :{ ヽ'           !   |         ハ:_}
ハヽ ヽ_____,ノ   ヽ_______ノ }
ハ: :`-',  ! | |  ! !      ' ! |' | | 川/ ノ
  〉: :.:∧   〃'ー──-----、    ,イ"´
   ̄  \  ヽ______丿  /
        >、         ,イ´
 ,────、__` ,‐──┬'"´ __
/        |   !     | ̄l ̄    `ヽ
.         |  ー──'  リ      }



                                                         / ̄ ̄\
                                                       _ノ  ヽ、  \
   (魔法を使う者なら最悪、窓の外からだって侵入出来る。                (○)(○ )   |
                                             .       (__人__)   u  .|
    水やお湯に毒が含まれていた場合、                    .        ヽ`⌒ ´    |
    すぐに解毒の霊薬を与える距離にいなければならない。                {       /
    精霊魔法の姿隠しを使って侵入してくるような奴が居たら………)          lヽ、  ,ィ'.) ./
                                                     j .}ン// ヽ
                                   「駄目だな」           ノ '"´  ̄〉  |
                                             .        {     勹.. |
                                                      ヽ 、__,,ノ . |


223 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:48:08 ID:AHvCG9wS
五294.
側に人が付かず、完全に無防備になってしまう風呂こそ一番危険なのに、と
王女近衛騎士の二人は顔を見合わせたのだが、



             >'´ /   ∧    |    i| ヽ.      \
           /   /     /::::ヽ _,斗:.:.:.: :   |   !  :...   \
            〉   ?    ::ー‐^´¨ |:.: : !:.:.. ト、  |   :.:.:... : :..`ー-、
              |   |  il  ::|       ! ::∧:. :.  ,=‐i   :.:.:.:.:...:.:.:..:.:./
             / .:.:.:.:|  i|   ::|       | / ,ィ|,.イ´__ ∧  ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   「そうだ、言葉さんに頼もうよ」
         / :::/イl|  l|  ::|=、>ー=、 i′|:rレ弍¨ヽ ト :.:.:.:.:.:.:.:.:./
        ./::/  /   |  |´戈¨T |ト==、|| 弋__ソ‐|/.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
        レ'゜   / /  iヾヽ! 辷_ソ」|   ヽ=====' マヽ.:.:r-‐'´
 rr‐、           レ' レ'〉 ! ヾニ=== ′〈           'ノ::;;;>
 ト' |                  ̄ヾヌ、      `       ,/‐'´
 |  |                 ̄ヽ       ー‐      /
..ノ  l'⌒!                \           _, ィ´
´ ノ^ヽ '、                  `¨ニt-  -‐' ト-┐
  /`ヽ.ヽ、          _   /´iイ      |/ ヽ―-- 、__
   ‐'´`ヽ. i、          /i  ゞ7″ | ′    /    |     `ヽ、
\   イ-'  ヽ       /  i  / ,ヘ |____,_/ |―、  |    /  ヽ.
  ヽ.  ″    l     /-‐'´ | ./// ヽト-―/ニ,ノ  \|     /   \'、
   \      l. ,.-‐'     : レ' ′  く !  //          /       ヾ、
      |    .ト''      ! .| r―┐  | ,//      :. l  /       `ヽ、
     l      l、__       レ'  |  |  i/o’        :.:. ! |           ヽ、
      |     |/\     |    ̄´  / /         :.:.:.ヽ⊥_        ,.-<}
     ノ    |   ヽ.   l      {i∧         :.:.:.:.:.:.:.|\      /    \



ジュンが閃いて、早速やらない夫は彼女の下へと向かう事にする。



                           / ̄ ̄\
                         / ヽ、. _ノ \
                         |  (●)(●) |
     「名案だ、ジュン」             |  (__人__) |
                            |   ` ⌒´  |
                          |        }
                          ヽ       }
                          人_____ノ"⌒ヽ
                        /           \
                       /            へ  \
                       (  ヽγ⌒)     |  \   \



224 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:49:08 ID:AHvCG9wS
五295.



         , -―- 、
      /     \
      /  \_   |
      (●) (●)   |   「集会所か個室かな」
      (_人__)    /
      l`⌒´    /
      |      ヽ
      __!、____/  \
    /、 ヽ     r 、 ヽ
    ハ ヽ Y`l     |  >  Y
   { ヽ_ゾノ     | レi i i}
   `¨´  ヽ    ハ  `'''
         >   / ヘ
        /  /ヽ  ヘ
        _,/  / ご_ノ
      ( ヽ /
       \__ノ



言葉は自室で見つかった。

ノックして招かれた部屋の中では彼女が山積みの書類と格闘しており、
やらない夫がここに来た用件を告げるも
何を言っているのとあっさり拒否されてしまう。



            ____,......、_
           ,/´::::::::::::::::::`ヽ、.
         ,/´;::´;::::::;:::::,,;:::;;; ;,、:\
        /;';/:::;/;/´フノ リ`゙i::::`、
       ,/レ/;/!/○    ノ 、_!::!::;;i,    「やらない夫君。
       ,/:/:/::::/  ,、      ○ リ:;:| i!    この机の上の書類の山が目に入らないんですか?
      ,/::::/:::::/  i  ヽ、_    |;ノi
     ,イ:::::;!:::::/|  |      フ  /:::|     団長から押しつけられて、
    ノ,/::::/;::::::|:ヽ、 ヽ    /  /::|:::|     ずーっとずーっとご飯も食べずにやってるんですよ?」
   / /::::::::|:|::::::|::::::`メ、`___ ´,, イ:::::|:::ト、
  / /::;::::::|リヽ、|;/~ \|ヽ;::::::::::::::::::;|;イ `
 ノ  /::/::::::|::::::::/::::ヽΤ`+´`、:::::::::::::::リ;|
   i::::|::::::::|::::::/:::::ノ:´゙レ、ノ、_ノ、;::::::::::::::|;|
  /:::/|::::::;/::::/:::/::::::::::::::ヽ´::::i`、:::::::::::|i!
  /;::||::::::;/:::::/;;;/::::::::::~::::::~::|::::|;、`メ;;::::|リ
 レ´|:| !;;;;|::_;/_ソ;;::;:::;:::::;::::;:::::|:::;:i´~ー´:ノ
   !j-ーイ_/,/,__|__|___|__|__|__|__ト;;;;/
 ''゙´"/'´`|\:::::/===/:::::::::::|===
 ^~~    ` `ソ::::::::/::::::::::ノ|::::::::|


225 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:50:12 ID:AHvCG9wS
五296.



                    / ̄ ̄\
                   /  \    \
                 .(●)(● )  u. |
   「し、しかし」        (__人__)  u   |
                  .(`⌒ ´     |
                  {         |
                   {      u. /
                   \     /
                   ノ     \
                  /´        ヽ



      / : : : : : : : : : : :/: : :| : : : : : : :/.::   | :| |: :|::         |: : : : : : : : : : : :l
.     / : : : : : : : : : : :/: : : :| : : l : : :/.::  │:| |: :|::        |: : :| : : : : : : : : l
    /: : :/ : : : : : : : /: : : : :| : : i : :/.::     ! :| |: :|::       |: : :| : : : : : : : : l
.    /: : ,イ : : : : : : : / : : :/: :| :._⊥/-─‐   ! :l .|: :| ──- ..   |:|: :l!: : :l : : : : : |
   /: :/ │: : : : l : : !: : : :|:,.イ´.: l/.::::::::::  /:/  |: :|:::::::::::::... `メ |: :|!: : :l : : : : : |   「しかしも案山子もありません。
  ,' : ,′ | : : : : l : : |: : :.イ:/|: : :/-─<  /:/  |: :| >─‐--、`下y'| : : l: : : : : :|   目隠しでも何でもして
  │: |  | : : : : | : : |: : : :|:.:_,.ィ≠≦三ミ /'"   |: :l  彡三≧ェx |/ ヽ: : :l : : : : :|!   護衛すれば良いじゃないですか。
  │: |  | : : : : | : :│: : :l,イィ'::l|li|l|li|!:|      | /   |::l|il||i|li:ヾ;、 | : : :| : : : : i:!
  │: l  l: :/: : :| : : l : : 〃 {:::::l|l|l|l|l|::|        j,′   |::l|l|l|l|l|::::}ヽゝ : : :l : : : :,ハ   何なら私が女にしてあげましょうか?」
  |: :,′ ∨: : : :l : : l : : : l: .∨:!!|l|ll!!::|             |:::!l!|l|l!!::/ /} : : /: : : :/ : :l
  |: ′  ∧ : : : |∨ l: : : :|: :',∨:::::::::::j_           {::::::::::::::/ // : :/| : : :/ :| : l
  i,′  / ヽ : : | ∨ : : : |!.:ハ>=≦三三       三≧==<. //: : /: | : :/ : :| : |
    /   | \| : ∨ : : ハ : :{三三三三    三:.  三三三三ムイ: : :| :/ : : :| : |
         | : |: : : :|\: {\乂三三三    i!三三三三三三三/ :| : : :|/ : : : :| : |
         | : |: : : :| : :ヽ\  ̄        _Ξ三三三三三,/| : |: : : : | : : : :| : |
          | : | : : : |: : : :|` |lヽ、        ´ ̄` 三三三三:,イ: :| : |: : : : | : : : :| : |
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226 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:51:08 ID:/3mY57qt
こええwこええw

227 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:51:08 ID:AHvCG9wS

五297.
男で不都合なら切り落としてあげますよ、とカタナを握った彼女の迫力に圧されたやらない夫は
挨拶もそこそこに部屋から逃げ出し、



                       /
                           |
 \                  ..::::|
   \             /| ̄ ̄ |
    \          /  | : ::::::::|
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  |::: : |  |::::| ̄ ̄| ̄ ̄| :|   :| : ::::::::|
  |::: : |  |::::|._____゙|._____゙| :|   :| : ::::::::|
  |::: : |  |;;::|!iiiiiiii!|!iiiiiiii!| :|   :| : ::::::::|
  | )::::| /         \  | : ::::::::|
  |::: : |/            \|__ |
  |:::./::: バタンッ           .::::::::::|
  |/:::::::...                   ..::|
  /::::::::::::......                \
                                / ̄ ̄\
                              /  ー三三\
                              |   ( ○) ( ○)
                              |     (__人__)
                              | u    ` ⌒´ノ
   「し、失礼しましたー!」             |        }
                            r⌒ヽrヽ,    }
                           /  i/ | __  ノヽ
                          ./  /  /      )
                          ./ /  /     //
                         /   ./     / ̄、⌒)
                         .ヽ、__./     / ⌒ヽ ̄
                             r    /     |
                           /          ノ
                      /  ̄ ヽ/      /    /
                      / ノ| /    //   /
                       ̄  | .   /./  /
                         ヽ__/ / /
                            ノ.^/  ダダダダダ
                            |_/


 
 
228 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:51:16 ID:CrgApWr1
言葉、なんかしでかして反省のためにやらされてるの?w

229 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:51:53 ID:/3mY57qt
>>228
普通に考えりゃ、捜査の下調べやら根回しやらだと思うよ


236 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:54:49 ID:CrgApWr1
>>229
内通者の疑いが少しでもあるうちから、そういった捏造できそうなところを任せるかなぁ
まあ言葉だったら大丈夫だとは思うけど


246 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:59:00 ID:/3mY57qt
>>236
ああ、言われてみればその通りだな。
重要な仕事を、団長自身でやるために、
日常業務を押し付けられたかね?


230 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:51:56 ID:wU710TfK
おいおい、王族守るのが任務じゃなかったのかよ

231 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:52:08 ID:AHvCG9wS
五297.
ふと思いついたもう一人の候補に頼みに行こうと西の階段に向かったのだが、



                                         /| ̄:.:.:.;.
                                         /  .!  .::.:.
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     _ __ _ _ _ _ _ __ __ _ ____ _ _ __ _, _/:::!: `1      .!  .::.:
    .. .:'::;.: : ::: :;.: : ::.. .:'.. .: : ::: :.. .:'::;.: : ::: :;.: : ::.. .:' .. .: : |:l:':!  |     !  .::.:
    .. .:'::;.: : ::: :;.: :: ::: :;.: : ::.. .:' .. .: : :.. .:'.. .: : ::: :.. .:'::;.: , -―- 、        .::.
    ...: : ::.. .:'.. .: : ::: :.. .:'::;.: : ::: : .:'::;.: : ::: :;;.: : ::.. .:' .. /     \      .::.
    .. .:'::;.: : ::: :;.: : ::.. .:'.. .: : ::: :.. .:'::;.: : ::: :;.: : ::.. .:' ../  \_   |  「そうだ、ガイさんは?」
    . ::.. .:'::;.: : :::.. .:'::;.: : :::   || || ||   ': :    (●) (●)   |      ::.:.
     . ::.. .:'::;.: : :::.. .:'::;.: : :  || || ||   ': :    (_人__)    /    !  .::.
    . ::.. .:'::;.: : :::.. .:'::;.: : :::   || || ||   ': :    l`⌒´    /       ::.:.
    . ::.. .:'::;.: : :::.. .:'::;.: : :::   `‐幵.-'   :. ::. :   |      ヽ      .::.:
    ::.. .:'::;.: : ::: :;.: : ::.. .:'.. .: : ::: :;.::|:.|:.. .:'::;.:::.. .:'.   __!、____/  \      .::.
    . ::.. .:'::;.: : :::.. .:'::;.: : ::: :;.: : ::.|l ll|. .:'.. .:': : : : : :/、 ヽ     r 、 ヽ !  :.:.
   . ::.. .:'::;.: : :::.. .:'::;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:〈〈鬥〉〉;:;:;:;:;   ハ ヽ Y`l     |  >  Y
   . ::.. .:'::;.;;;;;;;;::;;;;;;i\    ;:;: ;:;:;:;:;: ;:::;:;    { ヽ_ゾノ     | レi i i} ;:.
   ;;;;;;;;;;;;;;;;|\__ _ \冫:;:       .     `¨´  ヽ    ハ  `''' ;;;;:.
  ;;;|\.   \i\_ \i\                 >   / ヘ
   \厂勹,. ,,\i\_ \l\              /  /ヽ  ヘ   ;.;.;.;;;.
     \l\_`: \|/;:,.;   \|\           _,/  / ご_ノ   ;.;.;;.;.:.
      \l\;.:   \|\_  \l\         ( ヽ /       ;;.;.;.;.;;
        \.l\___  :\l\__ \l\    .:.:.:.;.;.;.;.\__ノ        ;.;
         \l.\   \|\   \ ;;.;.;.;;.;.;.;.;;::.:.:..::.:.:.;.;.;.;;;;:.
           \ .\_   \:\   \.:.:.:.;.;.;.;.;;.;.;.;;.;.;.;;.;.;.;::.:.:..::.:.:.;.;.;.



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)    「いや待て、
. |     (__人__)    王女近衛騎士でも親衛騎士でもない
  |     ` ⌒´ノ    彼女に頼むには荷が重いだろ。
.  |       nl^l^l
.  ヽ      |   ノ   責任を押しつけちゃならない………」
   ヽ    ヽ く
   /     ヽ \



思い直してそのまま王女の部屋へと戻った。

232 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:53:08 ID:AHvCG9wS
五298.
結局、頭を抱えて戻ってきたやらない夫を見て、



      __
    .,/,-、  \
  / ノ:/ ノfヽ.. \
  | /:/ /...| |  |   「駄目だった………」
  l レ ./..ノ .,''´} i
  l   ' ´ .〃 / |
  ヽ.     . 〈 .ノ
    \.,_  ._ノ /
     /  /  ヽ
    ./  /   |
    i ./  .  |



                   : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : : |: : : : ヽ: : ヽ
                   : : : : : : : : : : : : : : : :./\: : : : : ト、: : : : ト、: : /: :∨ :.l
                   : : : : : :∧: : /──{/、.  \ : : |.-\: : |ー∨、: : : : : |
                   : : : : :./ 1/     .i   l\:|   \|   |: : |\;!
    「えーーーーっ!?    : : ,、: :{           |-‐‐-|         .|:ヽi
     どうするのさ!」     : :{ ヽ'           !   |         ハ:_}
                   ハヽ ヽ_____,ノ   ヽ_______ノ }
                   ハ: :`-',  ! | |  ! !      ' ! |' | | 川/ ノ
                     〉: :.:∧   〃'ー──-----、    ,イ"´
                      ̄  \  ヽ______丿  /
                           >、         ,イ´
                    ,────、__` ,‐──┬'"´ __
                   /        |   !     | ̄l ̄    `ヽ
                   .         |  ー──'  リ      }


234 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:54:09 ID:AHvCG9wS
五299.
顔を赤らめた真紅が一人を指名して作戦は決まった。



                  /::: ィ  /  ,    / /             ヽ ヽ    /::/`ー‐|::::::lヽ     ヽ
               /::/ /,/ /   /   / /         !        ! |  /::/    |::::::| \,.    ゙
     .         /::/ ,/ / ,. ,'    ' ,/!         i!  !       / l!  /::/    |::::::|   !     |
             /::/ /' / / ,'   ,' / !        i /!    /!  | /:::::|      |::::::|   |    /
              /::/ / / '  /' !   / /  | !     ./ /'|    ./ 〃 l /,'|:::::!    |::::::|  /   /
               /::/ /,ィ i /'|! |  i! |  | l     / /、_!___ ,./_/;-//ナ!::.: |    /::::::/ /    /  「仕方ないわね。
            ヾ' / /!  ! l l  | l |__!___|ノ|    /! / / ィ ̄丁 T 十 ヾ::::|   /':::: / /    /   やらない夫、
               i /!|  l ! ∧ !/! | .j   l |   / j/  j/ -\ ! jl /   /\  /|::::::::! /    /    目隠ししていらっしゃい」
             V ゝ | 乂 ヽjヽ.ィf !      ヽ'´                 / /.i l  ,' ヽ:::::/   /
                /  /\!|   \ハ!                      / / ,//   ./    /
                 /  / /: !   / ∧ ッ=z=彡       -ゞ-=≠″/ / |/ |     /    /
             /  / /::::l!  /  !ヘi //////////////./ /. /,!  |    /    /
               /  / /レ ´  /   / 八.       '           / /. //  .ノ  /    /
             ./  , //    , '  , '    ゝ、              / ///  ∧  /    /
            /  ,./    /, イ/_    __..>   `     イ'/  /  / `:/    /
          \ ヽ   _/‐/: //: : : : : :\ {\::::::::个ー-- ‐<   :|:/,x/  /: : :/    /\
               ゞ\ ヽ く:::::l |::: : : : : : : \: :ヽ:::∧      // ::/  /: : /    /: : : ヽ



    __
   /ノ ヽ\
 /.(○)(○)\
 |. u. (__人__) |   「お、俺なのかっ!?」
. |        |
  |        |
.  ヽ      ノ
   ヽ     /
   /    ヽ
   |     |
    |    .   |



勘弁して欲しいと天井を見上げたのだが、他に良い方法が思いつかないのも確かである。



 
 
233 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:54:07 ID:2gYR1zqc
これは厳しいwww引くも進むも地獄ww

235 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:54:12 ID:AHvCG9wS
結局がっくりと肩を落としたやらない夫が付いていく事になり、
椅子に座っていたジュンは少しの安堵と、たくさんの嫉妬を込めた声で彼を送り出したのだった。



: : : : :: : :、: : : ::::::,lll,,,,,,,,,,,,,__
: : ::_、,,、‐,l,: : : :,,ll,i,_゙゙゙llllllil,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__
,,llll,,,lll,,i´,ll,゙l,、:,illilllllli,l,: ,lliill゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゚” ̄
lllil!llil゙゜:lllllllilll,.:llllllllllllllll::llllll!llii,,l,i、
l!lilll゙ιllllllllllllllillllll!lllllllll!,lll゙!liill!llllil,i、
illll!`lll:,lllllll!゙゙l゙!!゙lllll゙!lllllll,llll,,゙!lli゙llll!llil,i、
!l】l::lll゙llllllll:: : : : : : :|llllllllllllil,,゙lli、゙゙lllll,,、
il゚,ll:lll|llllllll: .: : : : :.::|'lllllllllll!lili,゙lll  ゙゙゙!l,,、
l゙,lllllll|llllllll:.、:::x,、:、:|'llllllllll.lllllli,lli,    ゚゙=:
,,llll!,lllllllllll: : : : ゙'N,,,.,lllllilll|:l!ll!lli,li,
illlilil!llllllllll、::::::::.,,.::_ll!,l゙'llli,"ll` .'!li,,    「………頑張ってくれ」
llilllll:゙llllllllll、、:、:ハ::゙i!゙,l`|lli"ll
lllllll:_,゙llllllll〆":'│::.゙.:`、.=,「
!|llll'`::'!llll゙li、丶'|,!::::::::::::::i!l゙,!
::)ll′: :゙!ll゙゙l: : ::|:.: : : : :`|::l、
、'l、:: : :゙!!::`::、U,、,:、..,i,|、゙i,、
、::`::: 丶丶丶:::゙!i{h,、_,シ`::::::.|
: : : : : : : : : : : : : : : : `: : : : :l゙
: : :`: : : ::`: : : : : : : : : : : : :/
: : : : : : : : : : : : : : : : :: : :: ,″
: : : : : : : : : : : : : : : : : △:′
、、: : : ::::::::`:::::::::::::::::: ,,-`
: `"'ヽ,,: : : : : : :`:_,,r,i´
: : : : : :゙・: : : ::‐'''~`


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237 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:55:08 ID:AHvCG9wS
五300.
━━━━━━━━━━……
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いつも不敵なやらない夫が、今ばかりは本当に困り顔である。

脱衣所で目隠しはしているのだが、向こうから水音が聞こえてくるとあっては
心拍数が極大に跳ね上がったまま戻ってこようとしない。




<ザバーッ
<カポーン
           / ̄ ̄\
         /____\
         (______)
.         |      (__人__)       「参ったな。
           |,   u  ` ⌒´ノ        本当に参った………」
          │ u       }
           ヽ、 u    ソ
          イ斗┴r┐` .;
    / ̄`ーゞ、  / |__ 〈ー─r、
   /     \ ∨\  |,ベ._ / |
   {    . : : : . ヽ>ー\[ ̄{ 〉\|、_
   |        `丶}\  __\_]~∨'\`ヽ
   :|   ._    \_}/r‐-}\ ゙,`''く l ゙,
    ト、: :./ / ̄`` ぐ└f'二)::{  ',  | !,ゞ┐
    `、∨ ´ ,.、-''"~ ̄}_{‐''く:::{_  ', _|_|_,rー'、_
     }{ / _、-'''"~ ̄{_\;;;;;j;><;:::::\:::ヘ}\
      }∨: /  _、-''゙~ ̄ ̄     \::::},之_ ヽ
       〉∨   /           ,.、イ;;ノ_   `ヽ}
     {: \,/\  -‐ '"   /` ̄      :.:}


 
 
238 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:56:05 ID:2gYR1zqc
護衛として気配をうかがわない訳には行かないしなwww

241 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:56:54 ID:GGzcVmau
真紅はさすがにスパーン!はやらないよね?w

239 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:56:08 ID:AHvCG9wS
五301.



                    /   /  l   \   \
                  /     l         Y   ヽ
               / 7      |    l    ト     ', __
             /  / /   /  !ハ   l l l  .::l _}:..ヽ|..:.i   \
           /  .V  .l  .:|:  | l  リ:| l .::ハ_:.:.:.:|:...l    \     「ちゃーんと目隠ししてないと、
          /  ...::/:{ .::| i ..:{::. !   /.::j ./ ノイ:::r‐':::.|::..八 :\ - ヘ     牢屋に入れますからね!」
         /  ...: イ .:ハ  ト -┬ヽ、ト:.. / .:イ/jナ7:.不::. リ ,'  \:::l:. l |
        / /:// :/ トトヽト-ァテ=ミヽト/ノ ィテオく/イ::._:/     .|:.|:. l |
      , イ ´..:::///    }ヽ ハヘ 赴ソ     ^ 赴ソイi ト:}      |:j:: j|
     /イ ..::j//    ノイ /ヽ、 xwx ′  xwx ,リ !イ      リ: .:/ !、
   /´ / ..::/_ --_.ニイ//, -ァ >、   =    ィ } /      j:..:/  l }〉
  /'  / :: /// ̄   /'       >-   ´| / /        /:/  /ノ'
. //   ,′ / >‐`ー- ∠/,.   _ ,,,... - ┘  _ / /- ,,,..._   /:/_. =イ
//   l / `ヽr‐ __.:二 _ /´      ` ´>_´三  ̄ ̄._ヽ_>´‐ ´ /
!{   / /    ̄ `ヽ:\/_,'       ,ー、ァ..´: ̄ ̄_> /',/ //
/  //              ,'  、     _ノ jュ-、           } | /



                                                       ┏────────┓

                                                         分かってるよ!

                                                       ┗────────┛


240 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:56:40 ID:AHvCG9wS
五302.
┏──────────────────────────────────────────────┓

   なんてこった………

┗──────────────────────────────────────────────┛


剣をぐっと握りしめて、何とか心を落ち着かせようと努力するも、全く効果は現れない。



                                 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                                          上: : : : : :>‐-.、__         /      〉二〈   
                                      レ<>㍉、: : : : : : : : :>      /        |ニニ|
                                     /: : : : : : : : :ヽミ、: : : :/>ヾ,__ン         |三ニ|
                                   /;. -‐- 、: : : : : :=ド、ヽ//   j `.-、         /ヘニ7⌒)
                                  //_/ ̄ヽヽ |: : ニ||: }}: ≫≪=: : :_≫      / ィニにン-、  グッ
                                 ||`|`i⌒j |||二//: :}}: 二//: /           / ノ / _/-、
                                 /∧ ゝ二 ノ ノ: !二ノ_ }}: =//: :\            |  (__,イ_,. -<
                                 | ヽ` ー--イ : =∀ニ|r‐㍉、」」、}: : : ≫    (`ー‐┴ー┴‐ー┴---'‐'")
                                 |: : :`:ー┬': : =/二 \: : :=}}ニVX´        ̄,《「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄
                                 ": : : :|=: |=: : =|ニ: : : : \ノ=三|:、\      ri´: : | ̄ ̄ ̄ ̄|
                                 : : : : :|二|二二|ニ : : : : }}}=〉ニ=ト:二ユ__  /: i!: :_x≦'" ̄ ̄\
                                 : : : : :ヽ=|二/ニ: : : : : }}}=|ニ=|ニ: : : : 〃´: : ;x<: :: :: ≧ \   |
                                 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



 
 
243 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:57:32 ID:2+YPNhR3
まだ、少年をちょっとすぎたくらいだもんなあw

244 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:57:35 ID:OV+RQMrG
ない夫に強敵あらわるwww

248 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:59:06 ID:wU710TfK
このない夫は音の反響から
体の隅々までわかるにちがいない

242 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:57:08 ID:AHvCG9wS
五303.



                           ,, - - 、
                       , - ''' ´      `.ヽ
                     /             `、
                    /            .    `ヽ
                   / i  /  Kli    |i l i...    `、
                   | |/ ||  |iハ    il | |  | i  |   「ふんふんふーん♪」
                  /| | \´`'ヽ   /| | /|  /  |  .|
                   .| ヽヾ `、| Vヾ /ソ-..|/||//  |  .|
                   ヾ`、\ヾ-=-V 、_ ___ .|.|//,、| | || |
                    トヽハミ ,, ,, 、   ̄ .|//| } .| | |
                    ヾ|ilト ヽ   _  "" |レ .|.ノ | | ||
                     レハ|i|\   ` , イ |  |  |  ||
                        | |  `i ´    |  |  |  | |
                       .ム 、-、_|     .|  |  i  | |
                      i | |  ´     |  |ヾ、 |  ヾ
                      .| .| | 、_    ,, |  |  ー ‐ 、|i
                     ./ .| |  ` r‐'´ / /      `i
                   _/ ///      / /       |_
                ._-=ニ/ ///       / /        ヽ三ニ-__
           --=-=三 =三 =- = 三= 三  ̄ _  ̄_ ̄ ̄
             ̄  ̄    ̄三  ̄   ̄ニ  ̄=-= ̄   ´´




情けなく呟く彼の耳には、真紅の鼻歌まで聞こえてくるのだ。
目隠しの中でも固く目を瞑り、気を練るための呼吸法をして落ち着こうとした彼に、

245 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:58:08 ID:AHvCG9wS
五304.
王女の冗談が追い打ちをかけてくる。


┏──────────┓

   やらない夫?
   一緒に入る?

┗──────────┛



                                / ̄ ̄\
                              /       \
                              |______|
                             . (______)
          「ば、馬鹿な事を言ってないで   |          |
          さっさとしてくれ!」        .  |         }
                             .  ヽ        }
                                ヽニニニニノ 、_
                               /::::::::::::::::::::: ̄`ー
                               ヽ:::::::::::::::::::::::ーt-.._:
                                ヽ::::::::::::::::::::::::i



IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII

                      壁一枚を隔てただけの、やや乱暴な声。

IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII



                              , ' ´  ̄ ` 、
                           ,  '´          \
                        , ィ ..:             \
                      //  ..:/ /  /  ..::// i!       '.,
                     ( ./  .::/ /  ,'   .::/.,' !i  i  ; .',
.                       ,.'  イ ,.'  / / .::/ /  !i  .リ  i  .',   「ふふっ。
                     /.::. 〃,.;' /.:/ ,;イ //.:/i i从i! ../   |  i   良いね、やらない夫の言葉遣い」
                    / ,,;イ { ././:-i-/、!.:/ハ从人/.::/   iノ ..::|
                   / /.:  /i /! rう卞、   ヾー /、从 /イ   :|
                   /,,; ' / ./.::| ハi! 弋zノ    ィテフハ // /.イ {!...::|
.                 /.::〃/ ./ .:|{人! ""      弋zノ,メ/イ{ ! j! ./|
              /  ./ ,.::'  ./小 八   、 '    ""././ノ /ノ / ;;
              / ....:/ ,...'   / .ノ    >.、    ̄   ,イ:/ .// .,'  :|
         , ,;;'   , ;'  ,,ィ  .:/  //  /r=/` ー‐t ' 7イ/ /  / ノ :!




                                                        ┏─────────┓

                                                            何が!?

                                                        ┗─────────┛


 
 
247 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 22:59:01 ID:MKsGXcUO
やらない夫の弱点を攻めるなんて、さすが後の賢女王ww

249 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 22:59:08 ID:AHvCG9wS
五305.
それが嬉しくてしょうがない真紅は今なら聞けるかも知れない、と心の内を吐露し、



┏───────────────────────────┓

   私は王女でしょ?
   みんな、私に気を遣って対等に接してくれないんだもの。

   無理もないとは思うけど、姉弟も居ないし息が詰まっちゃうわ。

┗───────────────────────────┛



察したやらない夫の声の調子が、やや低くなった。



                                                 ┏───────────────┓
                                                 
                                                     ………だから、最初
                                                     偽名を使ったんだろ。
                                                 
                                                 ┗───────────────┛



┏────────────────────┓

   ………うん。
   でも、あなたはすぐに気づいたみたいね?

┗────────────────────┛



                                                       ┏───────────┓
                                                       
                                                          王族区画で会えばな。
                                                       
                                                       ┗───────────┛


250 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:00:10 ID:AHvCG9wS
五306.
┏──────────────────┓

   ああ、それでなのね。

   ねぇ。
   どうして、そのまま惚けてくれたの?

┗──────────────────┛



                                           ┏────────────────────┓
                                           
                                              ―――そんな事だろうと思ったから、だ。
                                           
                                              ジュンは全然分からなかったようだが、
                                              他にも色々と突っ込みどころはあったぞ?
                                           
                                           ┗────────────────────┛



                           ,, - - 、
                       , - ''' ´      `.ヽ
                     /             `、
                    /            .    `ヽ
                   / i  /  Kli    |i l i...    `、      「えへへ。
                   | |/ ||  |iハ    il | |  | i  |      ちょっと調子に乗りすぎちゃったか。
                  /| | \´`'ヽ   /| | /|  /  |  .|
                   .| ヽヾ `、| Vヾ /ソ-..|/||//  |  .|      ―――でもね、貴方たちと居ると
                   ヾ`、\ヾ-=-V 、_ ___ .|.|//,、| | || |      本当に楽しかったの。
                    トヽハミ ,, ,, 、   ̄ .|//| } .| | |
                    ヾ|ilト ヽ   _  "" |レ .|.ノ | | |      真紅じゃなくて、シンシアで居る事が
                     レハ|i|\   ` , イ |  |  |  ||      本当に楽しみだったの」
                        | |  `i ´    |  |  |  | |
                       .ム 、-、_|     .|  |  i  | |
                      i | |  ´     |  |ヾ、 |  ヾ
                      .| .| | 、_    ,, |  |  ー ‐ 、|i
                     ./ .| |  ` r‐'´ / /      `i
                   _/ ///      / /       |_
                ._-=ニ/ ///       / /        ヽ三ニ-__
           --=-=三 =三 =- = 三= 三  ̄ _  ̄_ ̄ ̄
             ̄  ̄    ̄三  ̄   ̄ニ  ̄=-= ̄   ´´


 
 
254 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:03:32 ID:4tngbOFN
あーー・・・・・なるほどな。

251 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:01:08 ID:AHvCG9wS
五307.



           / ̄ ̄\
         /____\
         (______)
.         |      (__人__)       「なぁ。
           |,      ` ⌒´ノ        まさか一人で勝手に出歩いていた訳じゃないだろう?」
          │         }
           ヽ、      ソ
          イ斗┴r┐` .;
    / ̄`ーゞ、  / |__ 〈ー─r、
   /     \ ∨\  |,ベ._ / |
   {    . : : : . ヽ>ー\[ ̄{ 〉\|、_
   |        `丶}\  __\_]~∨'\`ヽ
   :|   ._    \_}/r‐-}\ ゙,`''く l ゙,
    ト、: :./ / ̄`` ぐ└f'二)::{  ',  | !,ゞ┐
    `、∨ ´ ,.、-''"~ ̄}_{‐''く:::{_  ', _|_|_,rー'、_
     }{ / _、-'''"~ ̄{_\;;;;;j;><;:::::\:::ヘ}\
      }∨: /  _、-''゙~ ̄ ̄     \::::},之_ ヽ
       〉∨   /           ,.、イ;;ノ_   `ヽ}
     {: \,/\  -‐ '"   /` ̄      :.:}



┏────────┓

   どういう事?

┗────────┛



                                       ┏───────────────────────┓
                                       
                                          服にしても、自分で用意した訳じゃないんだろう?
                                          少なくとも侍女辺りに協力者がいると思うんだが。
                                       
                                       ┗───────────────────────┛

252 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:02:08 ID:AHvCG9wS
五308.
┏────────────────────────────────┓

   やらない夫は何でもお見通しね。
   そう、侍女長のエマが話せる人で、私の我が儘に付き合ってくれるのよ。

┗────────────────────────────────┛



         ,r' _ニ、ヽ、、  `ヽ、ヾ、  `γ∠/L
        /´ゝ/''"`ヽ、ヽヽ、    \ヽ、   l| トく
        レフ/    ,. ≧ゝヽヘ、  \⊥、〃 l|  ',
        ヽ、| _  ´ /´,rrァヾ├=―', -ヽノ |l  l,|
          ハァゝ、__l ´ ゞ-‐'ノ    〈ヽi |_,.イ 〃    (どうぞ、目隠しです。
          ,' 〉ゞヲ ヽ、__/     ノノ丿´ l/イ     お使いになってください)
         ヽニL_,イ          '´/ヽ=レ,ノ|
           ',〈、         ,イヘ‐-_/'´| :|
            ',    _,.        l-‐''"l |  ||
            ヽ、 ''"     .::   |   | |  ||
              ヽ、   /.-‐''´ ̄ヘ, || ||
                `ユ彡´      ', |:| ||
                「           ', |  | |
                l   _,. -‐ ニ二ニヘ、l ||
               ノ / _,..::'´フ:::::::::::ヽ::`ヽ| |
              ,r'レ/ /´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ」
              /:/ /::::イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
            //  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',



                                                          ┏─────────┓

                                                             ああ、あの人か。

                                                          ┗─────────┛



先程、部屋にいた三人の侍女の中でも一番年上っぽい人である。

確かにやらない夫も、あの人はかなり出来た人だと感じていた。
何しろ自分が真紅の風呂に付き合うと決まるなり、
どこからともなく取り出した目隠しをそっと渡してくれたのである。

253 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:03:09 ID:AHvCG9wS
五309.
┏──────────────────────────────────────────────┓

   もう、目隠しを取っても良いわ。

┗──────────────────────────────────────────────┛



やっとお許しを頂いたやらない夫が立ち上がって目隠しを取ると、
風呂上がりのせいだろうか、上気させた肌よりも顔を真っ赤にした真紅が目の前に立っていた。



              ,  -――‐-  ,
          /           \
       /                  ヽ
       ./ /    /             i
      i  |  | | / i||| | | i iヽ l
      | ||  | || |  |||| | | | || |
      | ||  | || |  |||| | | | || |    「ありがとうね、やらない夫」
      | ||  | ||+-j-!-jリ!/リ-|-+ !,ノi
      | ||  |  l将圭w^   ィ桂永 i |
      | ||  |  |戈ン    戈ンy| |
      | ||  |  | ""    ,  ""/|| |
      | ||  |  |\    rャ  /| || |
      | ||  |\\_f二>n<_フl|/j /
      | |j  |/^y./し, ュ9く,  /ソ/
      | |  j|f二二了 小^  ヒ二ニ7
      | レ' |/ム二二ス__,イト、_{二二ヌ
      | / ノ  j二二コv  i,l   | ヒ二ラ|_
      | |       ク ∧/r-┴-┤ リ  r,i'__
      | |   vy/\ 'Z  ̄二二ユ_tvf_j’!-yt
      | | \|Y    \‘了  ー‐‐ナー >yf\/ィ゜
      |/i⌒しヤ     |乙__ニニナ  Z |   |r'
      | Yセ√       |z' 七二,__ Z j   |
      | <ノ        /k_,u,rセr,   ^it'/ /



心なしか目が潤んでいる彼女にじっと見つめられ、
ちょっとドキっとなったやらない夫はお礼の意味が分からずに聞き返すが―――



                                                / ̄ ̄\
                                               /  \    \
                                             .(●)(● )  u. |
                                              (__人__)  u   |
                               「何だ、突然?」      .(`⌒ ´     |
                                              {         |
                                               {      u. /
                                               \     /
                                               ノ     \
                                              /´        ヽ


255 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:04:09 ID:AHvCG9wS
五310.
たまには私が主導権を握っても良いじゃない、と教えない真紅は脱衣所を出て行ってしまい、



                              , ' ´  ̄ ` 、
                           ,  '´          \
                        , ィ ..:             \
                      //  ..:/ /  /  ..::// i!       '.,
                     ( ./  .::/ /  ,'   .::/.,' !i  i  ; .',
.                       ,.'  イ ,.'  / / .::/ /  !i  .リ  i  .',  「なんでも、ない。
                     /.::. 〃,.;' /.:/ ,;イ //.:/i i从i! ../   |  i  さ、部屋に戻りましょ」
                    / ,,;イ { ././:-i-/、!.:/ハ从人/.::/   iノ ..::|
                   / /.:  /i /! rう卞、   ヾー /、从 /イ   :|
                   /,,; ' / ./.::| ハi! 弋zノ    ィテフハ // /.イ {!...::|
.                 /.::〃/ ./ .:|{人! ""      弋zノ,メ/イ{ ! j! ./|
              /  ./ ,.::'  ./小 八   、 '    ""././ノ /ノ / ;;
              / ....:/ ,...'   / .ノ    >.、    ̄   ,イ:/ .// .,'  :|
         , ,;;'   , ;'  ,,ィ  .:/  //  /r=/` ー‐t ' 7イ/ /  / ノ :!



               / ̄ ̄\
             /  \    \
            .(●)(● )  u. |    「はいはい」
            (__人__)  u   |
            .(`⌒ ´     |
             {         |
             {      u. /
.             __\     /リ 厂`'‐- .._
         / :  : :介ーz<__」// |: : : : : : :ヽ
          | : : : : ::〈 「`乂/  / 丿: : : : : : : |
         | : : : : : /: | {::::} / `7: : : : : : : :│
.           | : : : 〈: :│ {::::l /. :/. : : : : : : : : |



この場では翻弄されっぱなしだったやらない夫も後に続いた。

256 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:05:09 ID:AHvCG9wS
五311.
戻った部屋では、ふくれっ面のジュンが二人を待ちわびていたようだ。



                    /|  _________
             /: ://: : : : : : : : : : : : : : : /
            /: : : //: : : : : : : : : : : : : : : /
      _    /: : : 〃: : : : : : : : : : : : : : ∠.,__
     /: : `''''ー、/.: : : : : : : : : : : : : :/\: : : : : : : : : :`ヽ、
    _ニ=‐: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : : : `ヽ、
    /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : : : : `''ー、_
   /: : : : : : : /: : : : : : ,、: :/从: : : : : : : : : : : : : :〉: : : : : : : : : : : : ;;;;;二ニ=-
   /: : : : : : : /: : : : : : /‐宀''~`'t: : : : : : : : : : : :/: i: : : : : : : : : : : \
  /: : : : : : :,イ: : : : : : /      'l: : : : : : : : : : /: : ト、: : : : : : : : : : : :\    「おかえり。
  /: : : : : / |、: ;∧: :/       |: : : : : : : : : /: : : } \/: : : : : : : : : : \   ………長かったね」
 ノイ/.: :ノ  |: /ヽ∨        |: : :∧: : : ∧: : /_,,./ \: : : : : : : r‐‐┘
  /.: :ノ  _|/___二=≦_厶   |: :/ー‐,=≠‐ャメ───-\: : : : .}
 / ̄| / ______`ヽ  |:/  / V______  `l;:/⌒\
/   | |    |: : : : : : : |     |__,__|     |: : : : : : : :|     l|    l
|    | |    |   ;;;;;;  |     |    |    |  ;;;   |    l|   /
\   |  !   ヽ/__レ′   |    |    ヾ、/__}_/     l|   /
  \ ',  ヽ、_______/     \_______/|  /
   ヽヘ             rヽ、                レ'´
     ヽ            ヽ \              /
      \           /                    /
        \         └イ               /
        />、                       /\



かなり機嫌が悪いらしく、口を尖らせたままの彼に苦笑いを返すも
会話が続かない空気になってしまう。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)
. |  u  (__人__)   「そ、そうか?」
  |      |r┬|}
  |      | | |}   (ジュンが嫉妬してるなんて初めて見たぞ)
.  ヽ     `ニ}
   ヽ     ノ
   /    く  \
   |     \   \
    |    |ヽ、二⌒)、



 
 
257 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:05:56 ID:/3mY57qt
JUNはやらない夫が大好きだからなw(違

258 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:06:08 ID:AHvCG9wS
五312.



                   _ ...- ... _          「髪を梳いて貰ったら、エマ達は
          __.・ ´        `丶、       隣の待機部屋に行っちゃうから。
       , -‐´                ヽ
       /      、                  \    二人とも、あとはよろしくね」
     , ′  /       ヽ ヽ                 ヘ
   /   /       i|  i! 、            i
.   /    ′        i|  i! ヽ               l!
.  ,′    i          il  ハ  i               l!          , 、
 ,イ      |   i    i   i!  i  l    i           li      ,.-一く   \
 i ! i ト、  l   l    l  ,イ  |  |     l  、        ハ   rく: : : : : :\   ` : 、
 l ト !小ヾ i!  |  __L_ハl   l  l    l   ヽ      い、斗ミ:ヘ、: : : : \      ヽ
 i |ヾ 圦 \ハ匕爪イハノ八   ハ ヽ   ’.    \      Ⅵヾ<ヾ:l:ヘ、: : : : 丶.    ヘ
 ヾ リハ廴ヾハノjイニィ  ′il   ト、 \  ヽ    ヽ     ヽ 辷彡1:l:lヘ、: : : :.∧.    ヘ
.   \  `ヾ`リ ,ィ彡'   i ハ   |ゞ  ヽ 、 \、    \   \`Y  Ⅵ:l:lヘ、: : : :ヘ.    ヽ
         ノ        l ,' i   ! ヾ:、  Ⅵ  い     丶     ヽ{  ヽうァ:lヘ: : : : :ヾ    ヘ
          ヽ.       l i  l   |  ハ、  ヾ:、 Ⅵ     \    ヽ  Y´入l:、    )、    ヽ
           i`,く   i l  |   |,斗ゞ、ヽ ヾ:、 ∨        ヽ.  )   ヾー=彡才" `゙       ゙v-、  _,ィ
           | i iヽ._l l_,ノ!   !.:.:.:.:.ヾ、.:\ ヾ、人ミヽ、     `y’    ヽ  ヘヽ          ゝ `ヾ<
           | l | | 7厂 !  ,′-=ニヽ\.:\\ `ヽ、ヽ、 ___ノ      \  ヾ:、       _ノ    `
           | l | |〈{   _l  /.:.:.:.:.:ァ.:.:.:.:ヽ\.:\ヾヽ `ー-ァノ´        ヽ  ハ、      /
.          ゞi | | ヾ レ' ノ::::::::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.辷ミヾ廴ゝ=彡'             ヘ ヾ彡ニ=ァ、 /
         >ノソ  _Ⅸ ζ:::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:三圭`ー=キ彡ヽ、          ,.斗‐=ニミ:、廴ノ _____
       r=彡≦=ニ彡<て>.:.:.:.:.:.:.:.:.:二三圭.:.:.:.:.:.\ヽ ≧ュ、       /       `Y´ ̄    `ヽ


259 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:07:08 ID:AHvCG9wS
五313.
向こうからの真紅の声に、気合い十分で答えるジュンであるが―――



          > -:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ /:.:.:|
          >:.-:.-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`´:.:./
        r‐ ':.´:.:.:.:.:.:.:.:.::./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:|:::ヾ:.:./::|:.:.:.:.:.:.:/
      /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:| ̄`''- 、;i:.:.:.:.:.:.:.:. ̄ヽ
       /:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.|      |∧:.:.:.:.:|:.:.:.:.:}   「はいっ!
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::V:.:.:./ -V:|_    //:::.:.:.:.:.:K:.:.:.:|    最初は私です、お任せください!」
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠V:./={´rvミ、=、_,, ,/ |:.:.:.:.:.:.ヾ:.:.:.|
  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/´\-;/ ̄ V ̄ | |イ≧ミ=、/   |:.:.:/:.:.:<´ヾ|
  ` '' 'ー -ァ:.:.:/:::r::j::./:::::::.    | | 辷り` |}_ r-Vソ:.:∧}
      /:.:.:.:ヽ::::::::::i:::::::::::    ヽ廴_  <テ=/rァヾ:∧:.|
      フ/:.:.:.:.:.\::::::::::::::::      ̄ヾ=ノ  <-ン /:| .V
      ´''- 、:.:.:.:./::::::::::::::::          /=テヾ|
          ヾ/:::::::\::::::..     ー -    /
           /:::::::::::::::::::::::::...     -  ./
      /\./::::::::::::::::::::::\:::::::::...    /
     /   ∧:::::::::::::::   /` 'ー - ' ´
   ノ |      }ヽ::::    /_
 ̄ ̄  .|       \   { ヽ
     .|      / ` ー='´  \



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   「じゃあ俺も仮眠を取るぞ。
  |     ` ⌒´ノ    交代は二時な」
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   .>    <
   |     |
    |     |



やらない夫には適当な返事を返した。



                       /l
                    Λ/ 〈 へ、
                  ヘ|        ,>
                ∠  /   〉ヽ   ̄\
                / ノ〈 |^^| /\ト、  ト、l
   「はいはーーい」   |/| .ハ|__ |/___ ヽ  ヽ
                  l/  |‐|   |―ヽ_|
                   |  ̄ c  ̄   6 l
               .   ヽ (____  ,-′
                    ヽ ___ /ヽ
                    / \∨/ l ^ヽ
                    | |      |  |



結局、この後もずっと機嫌が悪かった彼は夜半に立ち番を交代する際にも、
椅子に座って仮眠を取っていたやらない夫の頬を抓って起こした程である。

だが、その嫉妬が良くなかったのか。
これから数日の間、一度も風呂護衛に指名して貰えなかったのもまた、
ジュンを悶々とさせる結果となったのであった。

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━━━━━━━━━━……

260 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:08:09 ID:AHvCG9wS
五314.
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深夜二時。
やらない夫が、頬を抓られて文句混じりに起き出した頃―――

王族区画の巡回をしていたアレクサンドは、たまたま自室から出てきた麻呂と向かい合っていた。



 、-≦_ー‐  -=ニ`ー、ヾ,ヽヽト、ヾヨヽ'i Y,r‐'‐イ
  〉三_‐_´_ `ミ、_ヽ`ミト、ト_ミ;;W_ヽi リ∠'-三!,
 彡ラ'_´-_‐' -‐三ミー_-ミミr'    `"┴ミミミ≦
  〃彡-_ ,-__ヽ≡_-ヾミ{_        ト\、!
 ム,∠/-,-',,.-, |彡_/~~≡_      |ハ!ヾ'
  }三三{ /) ト'、'、   `ー‐-'_、  ,   !   「こんな夜更けにどうされました、イチジョウ殿?」
 . f三三ム !r'(   ヽヽ、  、 r-、ミヾi|!|,-|
  f三シ´ } y'/    \`ヽ,ヾ|!、 !ヽミリソ|Z!
 ノ彡゙  ヽッ';:;;:、     \ `ヾ≧キ};==iリ
 :゙     /;:;:;;〃_,,、_    `ヽ{_ノ'-'   !
 ヽ,  i  /;:;:;=、´,=ト、゙_      ,.-、.   i
 ヽヽ,i'  i',彡;:;,   ゙トy_`,ー-..、  ト、,._  〉
  ヽヽ,  \レ: .:,  `'ヽ'、'w,_ `ヽ、〉"
 、 ヽヽ,   `に;;::;   、 `ヽ_~)'r'´
 ヽ  ヽヽ   ヾrシ   ヾ_-ァ‐'
  ヽ  ヽヽ   ヾfシノ, , 〃/
   ヽ  ヽ\_,..-ヾカソノソシノ`ヽ、
    ヽ、_ソ/)、  `\´     `ヽ
    ヽミ_-' / ノ\   \      |
     ヽ  ̄ ´  \   \.



                                       ,l、::::::::::::::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
                                      ,ハ::`丶、:::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,, -‐:〈
                                      {;;;;ヽ、:::::`丶、:::::::::::::l:;:;:;:;:;:; ィ";:;:;:;:;:;:;:}
                                      ,l;;;;;;;;;シ丶、:::::::`:`:ー'‐::'':"::::::::_, ィ"´;;l
                                     fうl;;;ミミ、  ``丶 、::::::::,: - ''"´  リ;;;;;;f-、
                                     { l l;;;;;ッ=`   (三> `^´ (三シ  ム;;;;;;ソl}
                                     t !;;;リ    _,,...,,_     _,,..,,_    l;;;//
                                      ゙l ヾ;l  :'ィテヘ9ンミ   ,: ',シヒ9ン、  l;//
                                      `ーll!   `''==ヲ'  l:.:^''==彡'" ,!リノ
                                          ll   ` '' "   l:.:.:` '' "  ,i;;l´
  「ただ歩き回っていれば良いそちらと違い、            li,     ,r .: :.ヽ、    ,:,り
   麻呂はやらなければならない事が多いのだ」            t、   / ゙ー、 ,r '゙ヽ  /,K′
                                         ゝ、 ,:'   :~:    } // /ヽ、
                                         /{lヽ ,ィ==ニニ==,ノ,ノ7 /:.:.:.:ヾニヽ
                                       , ィ/:.:い ヽ `` ー一 ''"/,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ソ }- 、、
                                      / /:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"//:.:.:.:.:.:.:/ /   ` 丶、
                                   ,, - {  ヾ:.:.:.:.ヽ丶     //:.:.:.:.:, -'" ,/       ` 丶 、




 
 
262 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:09:55 ID:CrgApWr1
かなりギスギスしてるな、二人の会話

261 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:09:09 ID:AHvCG9wS
五315.
もとよりこの二人は仲が良いとは言い難い間柄であったが、
共和制の提言ややらない夫の報告によりそれは決定的となっている。

緊張と言うよりは殺気に近い空気が廊下を満たし、
薄暗いろうそくの明かりがまたそれを助長しているかのようだ。



          _灸ヽヾヽi ヽ`´゙´´` r -,
          ,> ,r´ ̄`゙´ヅ´`´々, ´゙;,
         彡;.゙           ヾ, ミ
        .ミ . i! ,: =ニヽ、  ,r=ニ=;,. ゙;彡ソ   「これは心外ですね。
        ;`7/゙r∥     i|=|i´   `li,. ;彡>,   巡回で分かる事も意外に多いのですよ?
        彡l ,:/ヾ _ _ _ノ .|l|.ヾ=,. _ ノヾ`ミソ
        i!ヽヾ´   ̄ /∠_ヾ、  ̄ヽ` `;/!ミ   ―――たとえば、リフ殿やギャブレット殿が、
        liゝ|       |ソ |三|ヽゝ  ヽヾ|/.:i   足繁く大臣殿の部屋に通っている事とか」
        |l :.|  ,r,r============y;7 ,i, y゙
          ヾ.l/ ゙.`ー========―´ ゙ .lソ
           i// , .  ̄ ̄ ̄   ヾ、゙,!
          ト、// /,. .il||!. ,. liヾ i!イ
            ,r┤  > 、i!ll|||||||lli!l.|l/.i!ト:、
       ,r ゙ y´゙ ̄ ̄トミー―゙ノ ̄ヾ:y,,|  `ヽ、
     ,y¨  t´     i,     i!     `il   `゙゙ヽ,



そちらの人脈は把握しているのですとも言いたげなアレクサンドの言葉に、
チッと舌を鳴らした麻呂は不愉快そうに息を吐き出し、



    /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l,
    /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l、
  r'、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-"´l,
  ト、`ー-、、;;_;::::::::::::::::;_;;;; -‐''"´ _,ィ"ィ〉
.  ミ''- 、_   ̄ ̄ ̄   _,,-‐''"彡彡'    「年端もいかぬ若造を囲い入れて
   ミ   `''ー‐--‐‐''"´     彡シ     いい気になっているようだな」
   'ミl                i彡ノ
    ,l,  (ミァ、     ,ィ彡ツ__.   l彡,    (あの小僧、何者か。
   ヾ ,《でゞミ、_i___i__ゞィヾツ 》、  |i' .l     まさか侍女の持っていた薬を回収されるとは―――)
    'l;.´^ニノ :l .l:ヽ `ニ-‐` ..::ll;)/
    ';:.      '. .::::...     ..:::::::l /
.      ';:::.. ,ィ:i ;   ; 'iヽ、 .:::::::::/´
      ヽ::: l , ``ー'"´  ',. i:::::::/
      ノヘ:::'、ィ;===z、、,冫l::::/ノ|: \
   /: :i ヽ 、`゙゙="´",  :;//.ノ: : : :\_
, -'7′: : :ヽ \ `´ ̄`´ // /: : : : : : : iー、、
;;;;;/ : : : : : :ヽ 'ゝ-----'′/ /: : : : : : : : :l l;;;;
;;;人: : : : : : : ヽ ヽ     / /: : : : : : : : : :ノ l;;;


263 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:10:09 ID:AHvCG9wS
五316.
優位に立っている感触を得た片方が探りを入れ始めた。



         ,;彡ミミミ;'""'''""'''""""'''''""''彡ミミ;,
         フ彡彡;;, ヽ、,, ,..:::..  ,.:'   ゞ;;,ミミゝ
         ';彡ミシ,;r==::;,,':.':::::::..,,,;r=ニニゝ;,,ミ7"'
         "'';;彡'",;;;;;;;;;;;;;;,ヽ:::....r;;;;;;;;;;;;;;;;;,,Y"'ヽ,
         /"'iシi,;;;;;;;;;;;;;;;;;;',l::::"''!;;;;;;;;;;;;;;;;;,ノl⌒"l,   「やらない夫君の事ですかな?
         ,i /,;"ソヾ::;;;;;;;::ノ.l:::.."''ヾ:::::;;;;,''"::l ノ ノ
         i., y 'l,  ....:::::::l',;'' ;,, ヽ、   l〆/    彼をご存じないとは大臣殿も、
          \ヽ;'i:.   "',;':::::::::....ゝ "'ヽ.,:l /"     随分お忙しいご様子。
           \,'l..    "':::;;;'''""  ;''ゝ i''
            "l,::.. r‐,_,. -―''''''ニニノ ..:::l       てっきり、ギャブレット殿辺りから
             l:::..."'ヽ,二ニニ‐''",,; .::/l      報告が上がっていると思いましたが」
             'lヽ、.::"'''''''""""""..:::/ .l
              l;;;;;ヽ、 . :.: :::. . : ..::../  l
            ,r'"l;;;;;;;;;ヽ,,;;,,;,;;;;;;;;;;;;;;/   l"';,
             l;(く;l..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''''"" ,;;l)):l
            l;;,"''ー-::;;;;;;;;;;''  _,,,...r'':::::::;;ー;,,
          i''"";ii;;:::::::::::::;i::i:ヽニニン,i,;:,:::::::::::,;l'::ヾ:'i_,,
 __,,,,,,,.....:.....,i"::::::::::::::;ii;:"'t.,::::::::;;;l   /:::::::::;;;;::i'i::;;:::ヾ:::::ー―- ...,,,,,
:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::.ヽ.::;;ii;:::::::';,-:::::;l_,,../;;;'"::::::::::;ii;:::::'"":::::::::'''""''::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::;,,:::::::;;,,::::::;ii;,:::::'":::::::::::;;::,;::::::::::::;;::i;iii::::::::;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::



     l;:;:;:;:;ー-::、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐'";:;:;:;:;:;:;:l
      l;、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:‐-::、;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:-‐''";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ィヽ
    /ミミ;:;、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;゙''‐┼‐''";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ィ彡三l
     l三三ミ`ー 、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;-‐''"´彡三三l
   r=三三ミミ     `゙''ー-、;:;:l;:;:;:::-‐''"´     ィ彡三三lr‐、  「ああ、そう言えば先月頃に
   ヽ l三三ニゞ   ,r==、  ̄   ,-‐=、    ゙ヾニ三三lr, l   剣神の息子が騎士団に入ったなどと
    l l三シ´       `゙゙゙゙゙′    `ー'''"     ``彡=l: /   冗談を申していたな。
    ',.lミミ   、....__,,,..,,,,,,,_ 丿 、  _,,,,,,..,,,,,,_.     l三/./
     l.ヾミ     '《_ヾ゚ツヽ、 :  i:"´,ィ'ヾ゚ツ_,,ゝ   lミi l    そんな根も葉もないでたらめで
    ヽ_ヾ.  ヽ、 `゙'''"´ノ l  l::. ヽ``'''" .ノ    lミl,ノ    入れるほど、薔薇騎士団は
      `ミ,     `゙゙゙゙゙"´ , .l  |::.  `゙゙'''''"      .lミ'     落ちぶれてしまったのですかな?」
       'ミ          ィ .::   l:::.、         lツ
        ヽ      / r      _) ヽ       /iヽ
        ヽ    /  ``'ー‐'"    \    / l:::ヽ
        _,ヽ.、  ,‐-、   : :    _, -、`  / /:::::::ヾー-、
       //l.l\  ヽヾミ三三彡',ン´   , ' /:::::::::::::ヽ ヽ
  _, -‐'"´/ /::::::l l. \  ` ー--一'"    //:::::::::::::::::::::::)  )、
'"´    / /::::::::',. ヽ  ヽ、         //:::::::::::::::::::::::::/  / \
      ヽ ヽ;::::::ヽ ヽ   `ー--‐‐'"´ /::::::::::::::::::::::::/  /    \

264 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:11:09 ID:AHvCG9wS
五317.



 、-≦_ー‐  -=ニ`ー、ヾ,ヽヽト、ヾヨヽ'i Y,r‐'‐イ
  〉三_‐_´_ `ミ、_ヽ`ミト、ト_ミ;;W_ヽi リ∠'-三!,
 彡ラ'_´-_‐' -‐三ミー_-ミミr'    `"┴ミミミ≦
  〃彡-_ ,-__ヽ≡_-ヾミ{_        ト\、!
 ム,∠/-,-',,.-, |彡_/~~≡_      |ハ!ヾ'   「さあ、彼が剣神の息子かどうかの真偽は
  }三三{ /) ト'、'、   `ー‐-'_、  ,   !      定かではありませんが―――」
 . f三三ム !r'(   ヽヽ、  、 r-、ミヾi|!|,-|
  f三シ´ } y'/    \`ヽ,ヾ|!、 !ヽミリソ|Z!
 ノ彡゙  ヽッ';:;;:、     \ `ヾ≧キ};==iリ
 :゙     /;:;:;;〃_,,、_    `ヽ{_ノ'-'   !
 ヽ,  i  /;:;:;=、´,=ト、゙_      ,.-、.   i
 ヽヽ,i'  i',彡;:;,   ゙トy_`,ー-..、  ト、,._  〉
  ヽヽ,  \レ: .:,  `'ヽ'、'w,_ `ヽ、〉"
 、 ヽヽ,   `に;;::;   、 `ヽ_~)'r'´
 ヽ  ヽヽ   ヾrシ   ヾ_-ァ‐'
  ヽ  ヽヽ   ヾfシノ, , 〃/
   ヽ  ヽ\_,..-ヾカソノソシノ`ヽ、
    ヽ、_ソ/)、  `\´     `ヽ
    ヽミ_-' / ノ\   \      |
     ヽ  ̄ ´  \   \.



         ,l、::::::::::::::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
        ,ハ::`丶、:::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,, -‐:〈
        {;;;;ヽ、:::::`丶、:::::::::::::l:;:;:;:;:;:; ィ";:;:;:;:;:;:;:}
        ,l;;;;;;;;;シ丶、:::::::`:`:ー'‐::'':"::::::::_, ィ"´;;l
       fうl;;;ミミ、  ``丶 、::::::::,: - ''"´  リ;;;;;;f-、
       { l l;;;;;ッ=`   (三> `^´ (三シ  ム;;;;;;ソl}   「そら見た事か。
       t !;;;リ    _,,...,,_     _,,..,,_    l;;;//    冒険者などと身上も不確かな者を城に入れた上、
        ゙l ヾ;l  :'ィテヘ9ンミ   ,: ',シヒ9ン、  l;//     王女の護衛にするとは片腹痛い。
        `ーll!   `''==ヲ'  l:.:^''==彡'" ,!リノ
            ll   ` '' "   l:.:.:` '' "  ,i;;l´      共和制に移行した暁には
          li,     ,r .: :.ヽ、    ,:,り      薔薇騎士団は解散でも良いやもしれんな」
           t、   / ゙ー、 ,r '゙ヽ  /,K′
           ゝ、 ,:'   :~:    } // /ヽ、
           /{lヽ ,ィ==ニニ==,ノ,ノ7 /:.:.:.:ヾニヽ
         , ィ/:.:い ヽ `` ー一 ''"/,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ソ }- 、、
        / /:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"//:.:.:.:.:.:.:/ /   ` 丶、
     ,, - {  ヾ:.:.:.:.ヽ丶     //:.:.:.:.:, -'" ,/       ` 丶 、
  ,, - ''"   丶、 `` ーゝ、ヽ.,_,,ィ"ェくユ- ''" , ィ"



 
 
265 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:12:00 ID:OV+RQMrG
あんな逸材手放したら損失でかいよ?

266 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:12:08 ID:AHvCG9wS
五318.
解散をちらつかせる麻呂を睨め付けたアレクサンドは、
やらない夫がどれだけ切れ者かを知らぬ愚か者め、と切り札の一枚目を切った。



  フ彡三ニ==-ミミミミミミWミW杉彡彡三ニ==彡W彡イN
 彡彳ニ彡''´ ̄ ̄ ̄¨`ー=≠=─''¨ ̄ ̄ ̄¨`'''ァ>ヾミシ
 Σ彡 イ ::::::::     、  i li           Zミミ三ミ
  彡 彳リ ::::::::   \  ヾ {;! } z= ,ィ  ,    ヾ彡 ,Zノ   「ですが、とても聡明な少年でしてね。
  ゞ  /! -==ミ ー- ヽ } i!  //  /,ィ==-  }ィ ./    雑学にも通じており、
  Y⌒}! '':::::::>'' ̄ ̄`ヾ\|..i!../ ,z三≦─ 、   .レ⌒!     昨夜私にお土産を持ってきてくれましたよ。
   ! }ト|\__{{弋 ̄t__ァ-z}ハ;;;;;;;;;;Y x t__ァ ̄フ}}__/! il リ
   ! i! i ::::人 `ー ==以 ノ ̄ {! ミ== ─''´ ノ   |! {!     ―――キノコのね」
   ヽ? :::::: ゝ ___ /::    ト\ ___ /   | ノ
    ヾ! ::::::    ̄ ̄.::::::::i    ! ヽ  ̄ ̄     ,;/´
    ,从;;,,:::::     ...:::i . : |    ! ::..      .;∧
  /:::::ハ;;,, ::........::::::::::::ヽ::::i   .ィ..::        ,,;;;i::::::\



チリッ、と二人の間に火花が散った。

内心の動揺はあったかも知れないが欠片も見せない麻呂が話題に乗ってきたので、



         ,l、::::::::::::::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
        ,ハ::`丶、:::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,, -‐:〈
        {;;;;ヽ、:::::`丶、:::::::::::::l:;:;:;:;:;:; ィ";:;:;:;:;:;:;:}
        ,l;;;;;;;;;シ丶、:::::::`:`:ー'‐::'':"::::::::_, ィ"´;;l
       fうl;;;ミミ、  ``丶 、::::::::,: - ''"´  リ;;;;;;f-、
       { l l;;;;;ッ=`   (三> `^´ (三シ  ム;;;;;;ソl}     「………キノコとな。
       t !;;;リ    _,,...,,_     _,,..,,_    l;;;//      ちょうど旬で、野趣溢れる良い土産ですな」
        ゙l ヾ;l  :'ィテヘ9ンミ   ,: ',シヒ9ン、  l;//
        `ーll!   `''==ヲ'  l:.:^''==彡'" ,!リノ
            ll   ` '' "   l:.:.:` '' "  ,i;;l´
          li,     ,r .: :.ヽ、    ,:,り
           t、   / ゙ー、 ,r '゙ヽ  /,K′
           ゝ、 ,:'   :~:    } // /ヽ、
           /{lヽ ,ィ==ニニ==,ノ,ノ7 /:.:.:.:ヾニヽ
         , ィ/:.:い ヽ `` ー一 ''"/,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ソ }- 、、
        / /:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"//:.:.:.:.:.:.:/ /   ` 丶、
     ,, - {  ヾ:.:.:.:.ヽ丶     //:.:.:.:.:, -'" ,/       ` 丶 、
  ,, - ''"   丶、 `` ーゝ、ヽ.,_,,ィ"ェくユ- ''" , ィ"



 
 
268 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:14:06 ID:/YT8DS1g
アンデルセーン!
それ言っちゃラメええええ!

267 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:13:10 ID:AHvCG9wS
五319.
隙あらば殺す、と言葉の刃をのど元に突きつける。



        、_Z≧x___}\ト、__r 、
      , ィ≧ -==ミ  ミミ   \ト、ト、
      ラ  彡  -=ミ   \ ヾ  ヾミメト、
     彡彳     --===ミ     \ ト、  ト、
    ヲ彡     -=三ミ  -=ミ≧   ヾメ ゞⅦハィ
   イ  /     ニニ三 =-} ̄`ーzW `川川i|
  / / 〃  -==ミ     j}   .:::::::::ヾ、 } } }!
  7 イ   / 彡 -=rzzミ    ソ  ...:::::::::::::::::Ⅴ川リ
  /, ィ  ./    /r-! } -= 彡' ...::::::::::::::::::::::::Y''´
  ラ/ イ 彡彳/ ./::::::} }zxイ .....:::::::::::zzzzx : ::::|
 彳イ 〃   { {:::::::::} }}>ミx:::::::::::::::::;;;;丕ミi!:::::|   「ええ、とても素晴らしい物でした。
  j  /zzイ ハ V:/~::..    `ミ;;x:::::::;;;;;;;;;;ム! ::|   大臣殿にもご馳走したくなる程の、ね。
 ノ/〃 .//∧ V :::::::::::::::.........:::::::`ミ;;xzz/ /::/
 イ /.///  V/,,,,:::::::::r-:::::::::::::::::::::;;;:>/ /イ    よろしければ明日にでもお届けしましょう」
. /〃-=彡/ ::::::::/-彡:::::::ir=-::::::::::::::::::::::::レ:::::::l
\ ....::::::: / ::::::::/彡彡:::::::i!:::r=-  :::r=z、::::::::ム
.//\::::/ .:::::::{彡彡彡:::::::::::::::ト、_:::::::::::::-==::ム
//// \zz.:::::::人彡彡彡 : :::::::::ヒ-+ミト、_ニr''  ̄
////// .\zzz:::::\彡彡彡::::::::::: ̄`マr''¨
/////////.\zzZz::\彡彡彡::::::::::Y='
/////////// \ZzzZ:\彡彡彡彡|
//////////////>==>z、彡彡'
////////////////////////\
//////////////////////////\
////////////////////////////\
/////////////////////////////入
///////////////////////////// /\
//////////////////////////// ////



だがこれも、麻呂は老獪に躱して見せた。



        !::::::/´   ノ三三三三三三三二:::
         ゝ'rァ   '‐-、_三三三三三三三:::
          /        \三三三ニ::: イニ.、
        i  :::rェ、_     1三二::::/::ヽ 、    「ありがたい申し出ではあるが、
        ゝ,  .|ツ'´     i三ニ::/  t_ヽ `    それには及ばぬ。
         ./   !;;:'      i三ニ::i  い フ
        /   :       |三:::::!:::__,,/     しばらく食事の約束が続いているのよ」
        / __ :.        ヽニ::!:::]ヽ_:-'"
        ヽれ;          '_=ノ ::::): : : ::;
         i            ::;:;:;;:/  ::;;
            c,,,,,___       ::::::::::::;;;:;;/  ::;::
          冫゛      :::::::::::;;./ \  ,,..
          ヽ_::::.    ::::::::;;:;;::/ ./ / __
            `i   :::::::::::;;;;;/ / / /__,,
            ヽ_ノ;;;::l:::;;:;// /..-'‐"
               `´`´ ゞz,/ ヽ__,,.-‐'"

269 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:14:08 ID:AHvCG9wS
五320.
やはり一筋縄ではいきませんねぇ、と舌を巻いたアレクサンドは去り際に二枚目も切り、



         ,;彡ミミミ;'""'''""'''""""'''''""''彡ミミ;,
         フ彡彡;;, ヽ、,, ,..:::..  ,.:'   ゞ;;,ミミゝ
         ';彡ミシ,;r==::;,,':.':::::::..,,,;r=ニニゝ;,,ミ7"'
         "'';;彡'",;;;;;;;;;;;;;;,ヽ:::....r;;;;;;;;;;;;;;;;;,,Y"'ヽ,
         /"'iシi,;;;;;;;;;;;;;;;;;;',l::::"''!;;;;;;;;;;;;;;;;;,ノl⌒"l,   「では、私は巡回に戻ります。
         ,i /,;"ソヾ::;;;;;;;::ノ.l:::.."''ヾ:::::;;;;,''"::l ノ ノ    大臣殿も余り夜更かしをされて、
         i., y 'l,  ....:::::::l',;'' ;,, ヽ、   l〆/    風邪でも引かないようにご注意ください。
          \ヽ;'i:.   "',;':::::::::....ゝ "'ヽ.,:l /"
           \,'l..    "':::;;;'''""  ;''ゝ i''      今年の風邪は、随分と質が悪いようですから」
            "l,::.. r‐,_,. -―''''''ニニノ ..:::l
             l:::..."'ヽ,二ニニ‐''",,; .::/l
             'lヽ、.::"'''''''""""""..:::/ .l
              l;;;;;ヽ、 . :.: :::. . : ..::../  l
            ,r'"l;;;;;;;;;ヽ,,;;,,;,;;;;;;;;;;;;;;/   l"';,
             l;(く;l..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''''"" ,;;l)):l
            l;;,"''ー-::;;;;;;;;;;''  _,,,...r'':::::::;;ー;,,
          i''"";ii;;:::::::::::::;i::i:ヽニニン,i,;:,:::::::::::,;l'::ヾ:'i_,,
 __,,,,,,,.....:.....,i"::::::::::::::;ii;:"'t.,::::::::;;;l   /:::::::::;;;;::i'i::;;:::ヾ:::::ー―- ...,,,,,
:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::.ヽ.::;;ii;:::::::';,-:::::;l_,,../;;;'"::::::::::;ii;:::::'"":::::::::'''""''::::::::



          「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:}
          ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」
          {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡!
          l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 }
          ',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、
            || ヾ三)      ,ィ三ミヲ  `丶三三三三三ん',
            lj         ゙' ― '′     ヾ三三三ミ/ )}
           | , --:.:、:..   .:.:.:.:..:.:...      三三三ツ ) /   「それはそちらも同じ事。
           | fr‐t-、ヽ.  .:.:. '",二ニ、、    三三シ,rく /    願わくば、全員健康体で
           l 丶‐三' ノ   :ヾイ、弋::ノ`:.:.    三シ r'‐' /     葬儀を執り行いたいものですな」
           ', ゙'ー-‐' イ:   : 丶三-‐'":.:.:..    三! ,'  /
            ',    /.:             ミツ/ー'′
            ',   ,ィ/ :   .:'^ヽ、..       jソ,ト、
             ',.:/.:.,{、:   .: ,ノ 丶:::..  -、   ,ハ  l、
            ヽ .i:, ヽ、__, イ   _`゙ヾ  ノ   / ,l  l:ヽ
             ,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ }   ,/  l  l:.:(丶、
           _r/ /:.`i ヽヾェェシ/  ゙'  /   ,' ,':.:.:`ヾヽ
     _,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'."       /   / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_
一 '' "´        ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒    ,r'"    / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ |      ``丶、



麻呂がそれに乗った事で確信を得る。

普段なら、これほど会話が続く事など有り得ないのだ、
余程後ろめたい何かがあるのだろう。

270 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:15:09 ID:AHvCG9wS
五321.
アレクサンドの背中に唾を吐きかけた大臣は考えを巡らせながら階段を下り、
宮廷司祭長の私室へ向かおうとしたのだが



            i;:、;:;:;:;:_:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i,
             /三、;:;:;:;:;`;:‐-;、、l_,;:;-‐;:';:´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ィ彡ニ、
           l三三^'ー-:、、;:;:;:;:j::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐イ彡三三i
           i'l三Ξ.  ,.=ミ`'ー-‐'";ニこ´   ィ彡三三7,.、
           ',lミシ"  ` ̄´    `¨"´    `ーミ三彡7-ヽ   (あの筋肉達磨に
           lミミ, :.  _,.=、、 .   ..: _,.〟、、..:  ヾ彡〃//    入れ知恵をしたのは誰だ?
            〉l; ::.彳ヾ゚;ハ、:、 ,:' ,.ィヘ;゚ツゞ::'   .::彡/ノ/
             ヽli. :ヽ.`゙'''"フ`.:  l::. ヽ`゙゙"´.:'  .::::::彡ゝ/      ―――とは言え、薬が抑えられ
             `li.  `゙ " .::   l:::. ` ゙ "´ ..::::::::彡ー'′      絡繰りに気づいているとなると厄介。
           _,.ト:..    .:' :   :::::.、    .::::::::::彡′
         ,ィ'´r'"::ヘ:::..   /`'=、__,.ィ'' ' ヽ  ..:::::::::::;ヲ         公式行事までは向こうも動かないであろうが―――)
       ,r‐' ./:::::::::::::ヽ::::.    : :     、.:::::::::::;ノ ヽ、_
    , -‐''"   ヽ::::::::::::::::\ ー-:こ=ニ=一 ノ .::::/l:::ヽ, ヘ`ー-、
, -‐"     ヽ   \::::::::::::::、\ `ー‐--´ " ::// /::::::::i l   `ー-、、
         \  \::::::::::\ヽ、____,./: :/ /:::::::::::l l       `丶、、
          \.  \::::::::::ヽ、::.   .: : : /./::::::::::::ノ /



途中、王女付きの侍女とすれ違った。



                            ,,ィ===== 、
                      , ==ミゝメ== ,,__     ヽ
                   / ,/ r '´ `´´  ̄ 丶㍉、
                    / // 〃 ,  ヽ  ヽ ヾ `ヾ、
                 / / /' 〃 イ   ト', ', ヽ\\ ヾ
                     !  i 〃,イii ハ   i ', ', ! ',ヽヽ  ',
                 ! λ i/⊥山-イ  人i i'リ i ',',ヽヽ "
                    i , カ  ',rtテ=ミi〃 /ソ_メ、i  i !i !! ',   「あッ………
                i ヽi'   パ:::。i 〃リ イ゚::i`〉  リ :レi i リ   大臣、様?」
                   i  i ハヽ ヽ'',,´   、 `''゚〃 /i i/ソ リ
                !  ! ハ ヽ ヽ   - '''〃 // /ノノ
               i  ! i ハ、_ヾヾゝ ィ</ /〃イi !
                  i  !  !_〔   ̄Y´´ト、'´_ i i i ハ',
               iィ─rt' ´  >='´†ヾ=< `rt-ヘハ',
             /´;  i!ヾ  く´ '´ `大'  ' ,`>//i! ;, ヽヾ
           /´     i! ヾ r '〉´ /; i ヽ  〈ヽ/ i!    ヘヾ
          /       i!/  l  イ ∧; ヽ、ヽ ヾ     ヽヾ
         /       .レ   ヌk__/O',_ スゝ ハ     ヽヾ
         ヽ       {      |||z.|||      }     〉 ヾ
          ヽ      ハ、     |||O|||     /     人  ヾ
           乂二ニ二, イ ` ー― ´  ̄ ` ー イト二ニ二,イ ヽ丶  ヾ
           〃    テ i iヘ             ハ ゝ  i ヽ ヽ丶  ヾ
.         〃 ヘ /  !!i ヘ            / ! ',.    !', ヽ ヽ 丶 ヾ
         〃ヘ ̄`〔  ii i ハ           ,' !i {ニ=彡 ', ヽヽヽ 丶}


271 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:16:08 ID:AHvCG9wS
五322.
普段は温厚なイチジョウ様で通っている彼は
娘にいつも通りの笑顔を向けた、しかし―――



          「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:}
          ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」
          {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡!
          l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 }
          ',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、
            || ヾ三)      ,ィ三ミヲ  `丶三三三三三ん',   「おや、こんな夜更けにどうしたでおじゃる?」
            lj         ゙' ― '′     ヾ三三三ミ/ )}   
           | , --:.:、:..   .:.:.:.:..:.:...      三三三ツ ) /
           | fr‐t-、ヽ.  .:.:. '",二ニ、、    三三シ,rく /
           l 丶‐三' ノ   :ヾイ、弋::ノ`:.:.    三シ r'‐' /
           ', ゙'ー-‐' イ:   : 丶三-‐'":.:.:..    三! ,'  /
            ',    /.:             ミツ/ー'′
            ',   ,ィ/ :   .:'^ヽ、..       jソ,ト、
             ',.:/.:.,{、:   .: ,ノ 丶:::..  -、   ,ハ  l、
            ヽ .i:, ヽ、__, イ   _`゙ヾ  ノ   / ,l  l:ヽ
             ,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ }   ,/  l  l:.:(丶、
           _r/ /:.`i ヽヾェェシ/  ゙'  /   ,' ,':.:.:`ヾヽ
     _,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'."       /   / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_
一 '' "´        ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒    ,r'"    / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ |      ``丶、
            ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ     / /:.:..:.:.:.,ィシ′ |
             `丶、 ``"二ユ、_,.,____/__,/;: -‐ '"  /



        ____   ヾ、
       '´ ̄ ̄ ̄`ヾ、  .!l
         ____ヾ!| _
      ,、 -‐'==―‐- 、 ツ´ニ、ヽ`ヽ
    ///´  /`      \ ヽ\
    / //    / i     i i  ヽ ', ヽ
   ,' / / / ,'  |   l  | l   l  |  ト,
   ' / /./ /  l   |   !  l l   |  |   l '.
  ,イ / / ,'  l  ハノ `ト、ハi ハ l ! :!: l  l '.
  ,' l ,イ / l |  |才丁l  |イ二サトl、リ :l |  l '.    「いえ………その………
. i l! | ,ィ| .l |  |,r=行ヾ .ノ イ! ̄㍉/ ./ 、!  ! l  ',   し、失礼しますっ!」
   i ! l |! | l   l ト、_| `" 、ト、__ノイ / /'´|  l !l   '.
    l ! l |、!  ヾ ̄ 、     ̄フ  /-イ  !  :l !l ',  '.
     l! ヽト、!   ド、  っ   / ./ /  i    l !l ' .  ' .
     '、 ト、|ヽ  \>、_ - ア/ /ュ/  i     l !l ' .  ' .
     .  |! |  ヽ、ミ | `Y´/'レ'/ !         l !l  ' . ' .
       l! | _  __ノL !    __ノ`ー--ァr- へ、 l !l   ' . ' .
      i!/ lr -ー ‐i⌒i ´ ̄ ̄` ー、 .//     ヾ !l    ' . ' .
     ./ノ ...|     l、_ノ      ///      ヾ l     '  ' .
     /     |    /ヽ   ` 、 ///        ', l      ' . '.



まるで怯えるように顔を曇らせた娘は、足早に階段を駆け上がってしまい、

272 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:17:08 ID:AHvCG9wS
五323.
その反応が麻呂の不安を大いに煽った。

一部の政敵や騎士風情に裏を取られていても、話が公にならなければ
王女さえ始末してしまえば修正がきく。



.      |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
     |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
     /、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
     l三ゞ‐- _;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:_;:;:_;ィ彡彡ヽ
.    lミ三;   `゙゙''ー-、;」_;:: -‐‐''''"´ ̄  三三ニ彡彡,
      lミ三、   r=、     ,.--、、     ,ィ三三ニ彡彡
     lミr"   `゙゙"′    ゞ-‐"     ̄ヾ三三彡'‐、
     lミミ  _,..ー-_、,,,,ノ   、_ __,,,._,,..,_      ゙三ニ彡"´}i   「あ、これ?
     'ミ   ,イて・)ヽミ' ー‐:'"´,ィ'て・'ハミ、     三彡 ノ、./   何故逃げるのでおじゃる?」
.     ヾ;.  `゙゙゙"" ̄/:  l:::. 、 ゙゙̄""´,:'  .. : :三彡 ノ/
        'l.   ` ゙ "´ .:::  l:::::.. ` ゛゙ "´  . : : ::三ソ r,イ    (よもや、侍女にまで露見していると!?
.      l: ..     .:::  l:::::::..      . : : : :三l、_,ノ′    こうしては居られぬ、リフとギャブレットに
       '; : :..     (.、  : ,,ヽ:.   . . : : : : : :彡ゞ㍉      至急対策を指示する必要があるな)
        ', : : : ..  ``ー'" ´    . : : : : : : :彡′``
          ヽ; : : ::.    : :      : : : : : : : : フi7ヽ、
         ヽ; : :,ィ;===、、__,.  : : : : : : : / /  !::\
          ヽ: ヽヽこニフ ノ′ ;: : : : : ::/ / ./::::::::::ヽ-、
         ,ィ'7〉、 `ー-一" ィ´. : : : :/ / ./::::::::::::::::::} ヽ、
        /,. /::lヽ\_      _,,./ / ./::::::::::::::::::::ノ  )、
 ,. -‐'" ̄{ { /:::::i. ヽ.   ̄ ̄ ̄´   / /:::::::::::::::::::::/  / `ヽ、
"       ', ヾ::::::::ヽ ヽ          / /::::::::::::::::::::/  /     `'ー、



だが、話が大きく広まってしまっては、共和制の検討に入る前に失職あるいは処刑されるかもしれない。

少なくとも国王が毒殺されたと公になっても立場が保てるよう、
腹心に対策を急がせる事にしたこの矛先は―――あろう事か、やらない夫の身内に向いた。

273 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:18:09 ID:AHvCG9wS
五324.
数日後。
国王葬儀の朝。



   __,>: : : : : ヽ: : :ヽノ : : : :_:_:_:ノィ
  ({ : : : : : : : : :_:_)辷不辷シ、)、)⌒ヽ
  ({: : : :__r<入ノ`ヽノゝ-ヘヘ.ヽ.ヽ 〔
 く(hィ´: :x rチ {   |  i ヽ \\}`ヽ
   Yフフフ ノ ! !  ! {  l x‐l‐ 、', jヽく          「お父様?
   ノlイ厂 i ヽ X´「从 jノ八ィ=ミハx彡く          お父様宛にキノコが届きましたけど、
. 〃 | { ', ヽ /ヽィ=ミ``´ rし'i 》jイr‐=ミx         市場で買われたのですか?」
. ,′ l| 八 ヽ. i 《 rし'l   , ゞ゚''ィニニ」二二}
. `ー=ミー=≧トー=xゞ゚''  r ‐┐  ハ三辷ラ´
    )Y´ ̄ゝ-=ラ、  ヽ ノ .イー‐‐<
   辷ゝ=ニ三ハ=≧=‐r‐ イ:_:j: : : : : : :ヽ、
     ` ¬くく乙( x‐rく <⌒ヽヽ: : : :.:.:.:::.: )
            〃`小. ヽ ー' ノ: : :.:.:.:::ノく
         人ー彡∧ 〈 ̄: :`:ー:r : : :ヽ: \
        (::.:.:./// iヘ.丶: : : : :.i : : : : :ヽ: 〉
            〉:.〈// | i\\: : :.i : : : : : : \
        /:.:./j_j   | i:.: :\.>: :i : : : : : : : : \
          /:.:.//   | i: : : : : : : :i : : : : : : : : : : \
.         /:.:.// i   | i: : : : : : : :i : : : : : : : : : : : : \



              _,   ~ ̄ ̄ ̄¨   、
          . -=ミ            \
        /           ⌒\    \
       /   /        ヽ  \ \   ‘,_
    ー=彡' /   ′       八          ∨ミメ
      / /   i      | l     \  \     |  ハ   「なにっ!?
       ′   |l  |   リ ト   \   、 ヽ乂_ リ   リ    キノコだと、まさか―――!」
.       } i   | 八 |   '/ 八\ _   、\ 介廴'   /
.     ノ人  戈トミ人 /_以rセ爪ヽ | \ 介ト /   {
      〃  } l  弋均ハ/ / 法功㌃ } |  爪ト /    、
         ノ人个ト /          ノ ノ /ノリ /     i|
.            }乂_ /         _彡イ厶ィ  {     j从
            八人 ヽ             / 乂从ハ }  |
               \`~`'       ,   /   ̄V八リ
                \    . イ   '`       ∨/
                    `´ r‐ '"          '¨ ̄\、
                  厶_..  -‐' '`         } :ヽ
                 _,厶;_: : : : \         { : :lヘ
                  /    \ : : : \       | : :} '
             _/         \ : : : \      | : :|   ,





幾多の命を失わせ、王都を混乱の渦に突き落とした内乱が、今日始まる―――






  ─────━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
        第五章  動き出した流れ
                            END
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━─────






275 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:19:21 ID:AHvCG9wS
本日の投下は以上になります。
長時間の閲覧、たくさんの合いの手本当にありがとうございました!

次回より第六章になります。
 
 

277 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:20:13 ID:Lvp5mJFn
乙でした!
宣戦布告のキノコか……物語が動き出した感があっていいね


279 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:20:31 ID:Ud2CT4ga
乙でした
ジュン……まぁ、芽は無いと思うが、がんばれ


280 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:20:44 ID:CrgApWr1
おつかれー
いやー、この腹の探り合いとかたまらんな
しかしジュンには謀略とかできそうにないなw


281 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:20:53 ID:XFcZm/we

先が気になる~~!!


282 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:21:07 ID:MKsGXcUO
乙でした。
麻呂さんがどんな手を使ってくるか不安だけど、
やらない夫ならばどうにかしてくれる安心感があるw。


283 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:21:10 ID:h08177bt
乙!

ますます面白くなってきたぜーっ!!
けーねで身内いじられた時のない夫の怖さは証明済みだが、この先どうなるのやら


284 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:21:11 ID:OV+RQMrG
乙したー
ギャブレットも悪巧みの仲間か…


285 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:22:03 ID:/3mY57qt
乙にございます。
波乱万丈ですな・・・
とは言え、やらない夫にしっかりした味方があってよかった・・・


290 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:24:46 ID:bUW53v+U
乙。
まずいなこの事件は…何がまずいってのちの世にこの事件が「きのこ事変」とかなんとか名付けられそうだ


292 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:28:14 ID:/YT8DS1g


キノコと姫にまつわる陰謀・・・


スーパーマリオブラザーズ?w


294 ◆FrtuoSIf66 10/09/23 23:31:18 ID:AHvCG9wS
>>290
モスフングスはFFタクティクスから設定を貰ったのですが、
向こうもキノコ戦争なんて名前がついていないので
多分大丈夫かと。。。多分!


>>292
乙と閲覧をありがとうございます。


296 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:43:30 ID:l2fUWSOs
乙!
ここの麻呂はzipとか集めてそうにないなwww

298 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/23 23:48:10 ID:6Jwx4iiF
乙ん
麻呂はいつかこのやらない夫をキレさせそうで怖いな…w


314 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/24 19:52:25 ID:NBH1ofBZ
>>1は片隅だと思っているだろう・・・・・・残念!
すでに(俺の中では)中心部にいるんだぜ


315 ◆FrtuoSIf66 10/09/24 22:00:13 ID:h2kYWuaW
>>314



            r-、_/`--、
         ヾヽ´l :::i/__//:::ヽ´ヽ_
        <ヽ,-= ニ ニ =、ヽ、/_、
        ゝ´´: : |: : :: :: ::ヽ:`ヽ、/ゞ
.       //: :: :::l:ll:l::::::、:::::::ヽ::|:::゙l-ゝ l
.       l :l ::l:: ::_ll_l:lヽ:、」l-‐弋|::::|::::::::|   正直に言ってもいいのですよ?
       l :l :::|::´l |、.l:l ヽゝ―l、|:::::|::::::::l
.       レ l::ll::::f´l:`l  ´ l :::).|::::l:::::::l
        ヽ!ヽ:l..ヒノ ,   `‐´ |:::::l::::::l
        l:l ::::ll    _ _     , |:::::|::::::l
        ll l :::l:`ヽ 、 _ , イ|::|:::/l:/:/
.        | ヽ::lリヽl / ̄l厂 ̄l/:レル
      __     ゝr´彡(フ`ヽ、,--t- 、
     ヽ、ヽ、/;;;;;ゝ彡/;lヽ:`::); ;;;;;;;;;;ヽ
.    ,‐rニヽ ヾ、;;/メ//:!ttイ; ,;;;;;;;;;;;;;l
   rf´ミフ , -ゝヽ、:::// ::/::l;;;;;;;;,, ;;;;;;;;;;l




          r'ニニニ二二二ニニニヽ
          | |      @     | |
        r ┤|           |├、
          |  | |     Π      | | .|
        l  l l    lニ  コ    | | .|
          |  l l     |_|     | | .|   中心にいるのは>>1ではなくて………
           l_l_l_______|_|_|
          / ィ ,イ /   } !、 ヽ   ヽ
.          / ./| / l/x'   l.ハ`x ヽ ! }
        { /| N レ;行ミ   ≠ミト、!、ト、!
        V |/ .!イ {r、::}    トィ,.:} 〉! l |
.            l | .| ゞー'    弋ツ ハ ! |
         | ! ト、''''' { ̄j ''''' ィ'|l .| .l
          j l !_|_l ` r - ャ<_j_| ハ.|
        r'ニニYヽ ゞ、_,〃 /yニニヽ
        }、 ニニ! ヾ  ,ニ,  //ニニン



















    ,へ、_,..-――-、.._
    ! /、ヽ       `ヽ、
    ,ゝ9         ,   `、
   (  、 (     〈    i
    〉-ェ'> 、`ーェー'  '  ,-、 i
 +  i  /  `  ̄   、 ' f' 〉|    この我が輩!
   ,! 〈ー、 、  ,-、   /  〉ノ |    アレックス=L=アームストロングなのであろう!?
   〈ヽ'`ー´`ヽ、ノ 〉  l  |´ !
   `Y ̄`ヽ、__,ノ   ,   |   !
     '⌒    _,ノ  ,!/ ヽ_      __
    (  (      _,r'´-一'´ ̄ !、    \ \  ./\  l ̄l l ̄l
    ヽ、___,,r'´:::::::::::::::::::::::::::::::!     \ \/  /  l_l l_l
     ,ヘ:::::::::,ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ       ヽ   ./
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    ノノヾヽノノゝ`                  〈   ' ̄ ̄/
                              ̄ ̄ ̄ ̄_
                                    / /
                                 / /
                                  /  ヽー、 /ヽ
                               / /`ー、 ヽ /
                                / /    \,/
                                  ̄

316 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/24 22:17:44 ID:NBH1ofBZ
な、なんだってー!?

317 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/24 22:37:59 ID:WLD8MkM8
中心にいるべきはガチムチ、それがやらない夫板……

311 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/24 14:03:03 ID:BbFe3ULM
乙乙
このクオリティでこのスピード
そしてなによりまだ1話というのがうれしいw


318 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/24 23:41:57 ID:TI7r3CpJ
これまだ一話なのか!?
もう>>1に惚れてまうやろー


319 名前なんて無いだろ常識的に考えて 10/09/24 23:47:30 ID:8roEgiGB
やる夫の配役が確定してて、登場が5話ということは
このクオリティの物語を、少なくともまだ4回は楽しめるということか!


320 ◆FrtuoSIf66 10/09/25 06:17:56 ID:GJdDrkib

おはようございます。
予定通り起きられたので今から書きためするぞぉー

投下の神様が降臨して
バリバリ書きためが進みますように!



>>318
>>319
以前、一話で10スレオーバーってどんだけだよwみたいなご指摘が
他の方からもあったのですが、恐ろしい(?)事に、まだこれ一話なのです。

できる夫が出ていた短編と設定が絡むのも結構先の話ですし、
ほんと息切れしないように頑張らないとですね。


ああでも、続き書きたい!ひゃっほうしたい!
と言うわけで書きためしてきます。







        冫、   ゝヽ_ノ´ 'ィ .. __/.:::::ii::::|
       __/  ン´        `ヽ::::::::ii::::|-、
     / /:::://            、:::ii::::| |
.    / /:::/ /    ,   i      ハ::ii:::| ト、
    / /::::/ /     ,′  :ト、      ハii:::| / |{
.   / \/ イ   イト、 .::|rヘ       Y´/ |1
   ′′ | / {   八jハ :::|  ∨ ト、   、 ∨  | |   >>1
.  ' '::::::::{ハ i   イんハ `ヽ{  んz、 ヽ  /`ヽ | |   「じゃあ、全部で何話なの?」
  | |::::::::::レ 八   {弋::ソ    弋::ソ`  イ  / /|::|
  | |::::::::イ ト、ハ トt , , ,   '  , , , イ/ /レ' / / /:|:::|
  | |::::::::ハ::::| Vヽヽ    、   //}ノリ/ / /::::{:::|   >>1「それは秘密。
  | |::::::| |:::|  `ヽ`>、 _  イj/  { }∧′.:::::}::::i
  | |::::::| |:::|     /八__ ...ィ了  V / .::::::{:::::i     最終話ですと言わなくても、
  | |::::::| |:::| .r'⌒v/  /=〈 /7〉-‐'⌒/ .::::::::} ::::i     読者の方がそれを感じられるような
  | |::::::| |:::|/   ハ__,イ  ∧レ'/   01} .::::::::{ :::::i     お話作りをしていきたいです。
  | |::::::| | /  }′  /¨7  V {    {  ::::::::} ::::::i
  | |::::::| |/ /   / /    i  i  }  ::::::{ :::::::i     ただまぁ、最終話はタイトルコールが
  | |::::::| |__/   /  ′ r==z i }   |   ::::} :::::::i    Last Episode:ほにゃらら
  | |::::::| 〈___}   /  ′     Y二Y}   ::::{ :::::::i     となるでしょうね」
  | |::::::| 〉::::i  /  .′     /:::::::::{    | ::::::{
  | |::::::| /::::::i  |  |     /::::::::::::|     ト、 ハ


             >'"{
            /:::/:::::ヾニニ、ヽ  ノフ≠==、
           /::::::/::::;;;;:::\, ┤「 ̄ `¨" - ,,サ
         /:::::::::/::::::;;;;;L,,-` | .|:::::::::::::::::::::::::::` ー、
.         , '...::::::::::/::::::::;;;;i_,, --'"ノ:::::.....   ....:::::::::::ヽ
.         /...::::::::/:::::::;;;;;l-‐‐''"./=/::::\::......,ィ:::::::::::::::::ヽ
      /.:::::::/:::::::;;;;;;;;;{.,:´ ̄¨.∀:::::::::::`〆//i l、:::::::::::::i、
      /..:::::/:::::::::::;;;;;;;;;l;;|「i「l.lヽi ;::::ト、∠_.// lトi、::::::::..l:l
.     /::::::::/:::::::::::;;;;;;;;;;;l;;|ヒ'ヒi.ゝ'l:::::/`弋少´ .ノ i`::::::::l::l   「ああー。明示しないと、
.     / ::::::/:::::::::::;;;::::;;;;;;|ゞ;ー―‐´i::イ      弋メl;;;;;;:::/l:l   『まだだ、まだ終わらんよ!』
     i : /:::::.......;;::::::;;;;;;| ヽ、;;;;;;;l::::l    __ `  /;;;;;;;:/ l:l   『もちろん続きがあるのだろう?』
.     |: :: i ..::::::::::;;:::::::;;;;;;| /;;;;;;;ソ|:::l  (ヽ ノ ,.l;;;;;;;;;/ .|    とかなりそうですもんね」
    |:: : :l;; ::::::::::;;::::::::;;;;;;;;| ´ 7;;;;;i . l::l、  ` , イ;;l;;;;;/
.    l::::...l;;;::. :::::::;;:::::::::;;;;;;;l  /;;;;;;;} .l:l/`;;; :|ゞメ/i;;/
   l::::::l;;;::::::.. :::;;::::::::;;;;;;;;;|‐'ー‐ソ--、ll=、ヽノ|///iヽ、      >>1「そこまで言われる作品になれば、ですけど(汗)」
.   l::::::l;;;:::::....:::::;;::::::;;,/´  ̄ ̄/¨\\ ヘ V l l ト、.l
   l::::::l;;;::::::........;:::::::;;/    /    \\ヘ }     }.l
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1032 『やらない夫は約束を守るようです Episode.二人の騎士 第五章 動き出した流れ 後編』の前後エントリー2010年09月30日 08:15

纏め作品一覧やらない夫は約束を守るようですの目次


906 名前なんて無いだろ 2010年09月30日 17:52Edit
プロローグで親衛騎士が壊滅って言ってるからジュンも生存できるかわからんよなあ
やらない夫は頑張りすぎて国外追放とか公式では死亡扱いかもしれん
911 #13170 2010年09月30日 22:42Edit
いや、壊滅じゃなくて、消滅だ。

ジュンは即位式で二番目に偉い人の席に座っていると思うぞ。
1033 名前なんて無いだろ 2010年10月08日 18:12Edit
元スレで6章が5まで終わってるし、そろそろ5章はまとめてもいいと思うんだ。
1034 名前なんて無いだろ 2010年10月08日 18:46Edit
すみません、5章は全部まとまってました。
軽率な発言を申し訳ありません。
7672 名前なんて無いだろ 2011年08月09日 23:13Edit
ああ、毒の名前に聞き覚えがあると思ったがFETのお家断絶茸か

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